日本のソフトパワーが再度評価されるとき? In tragedy, Japan impresses the world(悲劇の中、日本は世界を驚嘆させる)

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久しぶりの掲載になります。

 

その後もずっと海外のメディアを追いかけております。震災から始めの1週間くらいは地震と津波のあまりに衝撃的なダメージと、このような悲劇に際しても毅然かつ冷静に対応する日本人への賞賛をつづる記事が多かったと思います。

 

その後、時間は経過し海外から見た日本の視線は福島第一原発情勢に移っています。そして、いままでとは少し論調も異なってきて「政治的リーダーシップの欠如」とか「原発情勢を自国で解決できない日本」といったどちらかというと、世界に迷惑をかけている、という趣旨が増えてきました。

 

私達の会社の外国人スタッフなども、震災の後休暇でニューヨークに戻ったときに、向こうのメディアは日本が終わったというくらいの論調に変っていてビックリした。日本で生活する外国人として悔しい。と言ってました。

 

実際、いままでは農産品などの風評被害に関する議論が国内で言われていましたが、工業製品についても海外ではMade in Japanに対してマイナスのイメージが出始めています。そうなってしまうと、震災後の経済復興もおぼつかなくなってしまうのが本当に懸念されます。

 

その一方で、日本という国から発信される文化的なコンテンツに対するイメージは直接汚染されるイメージもないからか、これから更に競争力を増すのではと思います。

 

クリントン政権次代に国防次官補(国際安全保障担当)をつとめ、ハーバード大学院のケネディスクール学長だったジョセフ・ナイ氏は知日派政治家として知られ、「ソフト・パワー」による国際政治学を論じてその中でも日本の可能性を長らく指摘していました。

 

今回の記事はAFP通信の In tragedy, Japan impresses the world(悲劇の中、日本は世界を驚嘆させる)の中でジョセフ・ナイ氏へのインタビューも含めてもう一度、日本人がこの災害から立ち直り、また、世界のソフト・パワーとして世界を魅了出来るようになれるんだ、という気持ちを持ちたいと思って紹介させていただきます。

 

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In tragedy, Japan impresses the world(悲劇の中、日本は世界を驚嘆させる)

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WASHINGTON — Despite the horrific scenes of destruction, Japan may
emerge from its quake-tsunami disaster with a stronger international
brand-name as the nation's resilience wins wide praise.

(WashingtonDC)震災による破壊の衝撃的なシーンにも関わらず、日本は、震災と津波による惨劇から立ち直るとき、日本の国際的な ブランドはいっそう高まるに違いない。

※Despite(that): ~にも関わらず

※emerge from: から立ち直る 

 

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Television stations around the world have broadcast the footage of the
seismic waves as they razed homes and carried away cars as if they were
toys, stranding dazed survivors on the brutalized landscape.

世界中のテレビでは、津波が家屋や車をおもちゃのように押し流し、 変わり果てた大地に放心状態で立ち尽くす被災者の姿が映し出されている。 

※seismic: 地震の

※ dazed: 放心状態の、ぼうぜんとした、 

 

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But coverage has also shown another side — Japanese showing calm as they search for loved ones or wait for basic necessities. There is not a hint of looting or violence, even as residents line up at half-empty stores.

一方でこうしたテレビの映像は日本のもうひとつの側面も世界に伝えている — それは、日本人が家族を探したり、生活必需品が届くのを待ちながらも、冷静さを失っていない姿だ。そこには略奪や暴動の予兆もなく、人々は物資が半分以上なくなったお店ですらしっかりと列を守っている。 

※calm: 落ち着いた、冷静な、冷静さ

※looting: 略奪

 

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Entries on the English-language blogosphere speak of the Japanese as
"stoic" and wonder the reaction in Western countries would be to a
disaster of similar magnitude.

英語圏のネットコミュニティでは、日本人の冷静さについて多く語られ、もし、ほかの欧米諸国で同規模の災害が発生したときに同じような対応が取れるのだろうかと書き込まれている。 

※blogosphere: ブロゴスフィア(ネットコミュニティ)

 

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Harvard University professor Joseph Nye said that the disaster may turn out to benefit Japan's "soft power" — a term he coined to describe how nations achieve their goals by appearing more attractive to others.

ハーバード大学のジョセフ・ナイ教授は、 今回の震災は日本のソフトパワーにとって良い方向に働くと語る。ソフトパワーとはジョセフ・ナイ氏が提唱した言葉で、他国の人々を魅了する力を通じて国家の目標達成をはかる力という概念だ。 

※disastar: 災害

※benefit: 利する  

 

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"Though the tragedy is immense, this sad event shows some of the very
attractive features of Japan, and thus may help their soft power," Nye
told AFP in an email exchange.

"In addition to the sympathy it will engender, it shows a stable,
well-mannered society that was as prepared for such a disaster as any
modern country could be, and which is responding in a calm and orderly
way," he said.

ナイ氏はメールによるAFP通信とのやり取りに対して「今回の悲劇は計り知れない規模だが、この悲しい事態は日本が持つ非常に 魅力的なある面を明らかにしている、と伝えている。そして、結果的に日本のソフトパワーを促進する、と述べた。

そうした面が共感を生み出すことに加えて、このような災害に対して 冷静に秩序正しく反応し、近代国家としてなしうる構えのできた安定した、礼儀正しい社会であることを示している、とナイ氏は付け加えた。 

※ immense: 巨大な

※ symphasy: 同情、共感

 

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While nearly all nations enjoy sympathy at a human level when they
experience tragedy, countries' reputations rarely benefit as a result.

悲劇が起きたときには、ほとんどすべての国が人道的レベルでの共感が寄せられるのは当然だが、 そこからその国の評価が高まるといったことはまれだ。 

※reputation: 評価

 

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Pakistan received aid from the United States and other countries last
year when it was submerged by major floods. But funding came slowly
from individuals overseas with relief groups pointing to Pakistan's
image problems.

China and Haiti also faced criticism over government handling of earthquakes in 2008 and last year.

昨年、大洪水に見舞われたパキスタンは米国ほかの国々から支援を受けた。しかし、個人からの寄付の集まりはイメージの問題もあり鈍かった。中国とハイチの地震の時に際しては両国政府の対応に批判が集まった。 

※flood: 洪水

 

———  

"The question was whether Japan was going to be able to deal with
what's necessary, to innovate and revive its economy," said Nicholas
Szechenyi, deputy director at the Center for Strategic and International
Studies.

"It's way too early to make any predictions, but I think
so far, viewed from afar, it seems like the Japanese people are
demonstrating resilience at a time of crisis. I think that could say a
lot about Japan in the days and weeks ahead," he said.

戦略国際問題研究所のニコラス・セーチェーニ副所長は「問題は経済のイノベーションと復興を行うために必要とされることを対処できるかどうかだと述べている。予測を立てるには時期尚早だが、遠くから見る限りは日本人は危機の際の耐性の強さを示している。この点が後日、日本という国をよく物語る点になると思う。 

※resilience: 回復力、レジリエンス 

 

———

<終わりに>

今回はAFP通信の記事を通じてジョセフ・ナイ氏のインタビューを掲載しました。

 

記事自体は震災から5日目の内容ですので、かなり日本人に対して好意的ですし、日本政府に対する非難などもありませんでした。その後、海外メディアの原発情勢に対する取り扱いなどは多少、ヒステリックかつ少々の煽情的な内容も出てきているのは非常に残念ではありますが、その一方で、いままでは日本人の冷静さや忍耐力に対する驚嘆と尊敬の念を込めた評価が多かったものが、最近では「ここまで政治的にもひどい状況になって立ち上がらない日本人もおかしいんじゃないか・・・・」などという記事もあることも事実です。

 

震災とその後の津波という未曾有の大天災は、自然が生み出す悲劇で避けることは出来ないですが、その後の対応を冷静なだけではなく時には情熱を持って再建して世界を魅了するくらいの気概が日本人にも必要なのかもしれませんね。翻訳していて誇りを持つと共に少し考えるところもある記事でした。

 

おわりに:この記事は、日本人が元気を取り戻し前に向かって歩むために掲載しておりますが、直接記事本文の掲載を許可を得てはおりませんので、必要に応じ
て掲載を外す可能性もございます。しかしながら、一人でも多くの日本人がこの記事を読んで自信と誇りを再認識し、震災から復興し日本健在を一日でも早くア
ピール出来るよう心から祈って掲載しております。また、翻訳内容なども記事の意図を伝えると時間を優先しているため、正確な訳というよりは意訳に近くしています旨、ご了承ください。

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