慢心しきったお坊ちゃんにならない!! (ホセ・オルテガ~Ortega y Gassetの大衆の反逆より)

慢心しきったお坊ちゃんにならない!!
(ホセ・オルテガ~Ortega y Gassetの大衆の反逆より)
昨日から読み始めたスペインの哲学者のホセ・オルテガの
代表作、「大衆の反逆」が傑作すぎます。昨日は横浜に移動中の電車で一気に読んでしまいましたが
何度か読まないと理解出来ないところもありますが、基本とても読みやすい。
この言葉があまりに私たちにも当てはまるので、思わず、少し変えて引用しました。
自分も偉そうなことを言えないですが、最近、どうも社会に
真剣感がない、というか、リアリティがなく無責任だけが漂っていると
思ったりします。
会社経営で言うと、数字いじりの事業計画で満足してしまったりして、
エクセルの式は凄いマニアックなもの使ってるけど、本質的なことって結局その
計画を遂行する経営陣や社員が気合入ってるかですよね。
もしくは、よく内閣府なんかが発表する新産業成長政策なんかも
見てると、作ってる人の事故満足で、「じゃ、これ実行するにはどうするの?」と言われると
できないような内容が多い。
若しくは私たちだって、仕事をしていていつも言いますが、
最後(着地)までしっかりやり尽くしている人、ってのは少数派だと思います。
それでもまだ私たちが一応、これだけの震災や世界経済の大混乱でも
メシを食っていけるのはどうしてだろう?それは、決して私たちや今の50代くらいの人が
凄いからでもなく、結局は先人が頑張って経済大国にしておいてくれた遺産が大きいからだと思う。
ただ、あまりに蓄積が大きすぎたから気づかないうちに甘えてしまう。
スペインのオルテガが生まれたのは米西戦争(アメリカ・スペイン戦争)で、
かつての日の沈まぬ植民地大帝国スペインが最後の植民地だったフィリピン、プエルトリコ、キューバなどを
失い、一気に転げ落ちるように国力を失いヨーロッパの後進国になってしまった20世紀初頭。
そんな時代ということもあり、あのラテン系で陽気なスペイン人の中に
危機感を持って立ち上がった多くの知識人がいた。オルテガはその中の一人で、彼らの
論調はラテン系とは思えないほど、絶望的でありかつ、発言が辛辣で攻撃的であり、そして、この言葉のように
ラテン系らしいウィットもある。
彼が引用した「慢心しきったお坊っちゃん」というのは、この時代に
危機感を持たずに、ただただ、空理空論を重ねて大衆迎合した知識人と、自分を持たず、
ただただ、世の流れに流される大衆(Masas)を目覚めさせるために書いた本です。
タイトルで誤解してしまいがちだけど、決して大衆擁護はしていない。
ただ、ここでオルテガの言うところの大衆というのは別に社会身分制度で言う
私たち大衆ではない。精神面で、優れた資質をもち、自らに多くの要求を課すことで、
進んで困難と責任を背負いながらも前進しようとする人こそが、大衆(凡俗な生)に対する
精神的貴族(高貴な生)である、と定義しています。
その一方で、彼の定義で言うところの大衆(上記を行わない精神的な人間)を
「慢心しきったお坊ちゃん」と言って厳しく批判しています。言い方を変えると、植民地を
全て失ったとて、それなりにまだ余力があるスペインという国家から、自分自身が精神的に自立が出来ず相変わらず
先の世代の貯金を食いつぶしている(本人はそう思ってないとしても)人が多数派だったのでしょう。
読んでて米西戦争の大敗北=東日本大震災の悲劇、
と重ねると今の日本と日本人にも警鐘になる言葉です。
私は大学時代スペイン帝国とオスマン帝国(トルコ)という15~16世紀の超大国
(今のアメリカをはるかに上回るレベルで)がなぜ、かくも絶頂から滑り落ちたのかという歴史に
興味があり、はまりまくって関係する本を読み漁りまくりました。だから、この米西戦争における衝撃が
当時のスペイン人にとってどれだけのものであったのかが容易に想像が出来る。
いわば、かつてのヨーロッパの超大国が影響力を数世紀にかけて失いながらも
「とはいってもまだ大丈夫」と思ってのんびりやってたけど、いよいよ新興国で独立時には
支援までしていたアメリカに戦争でとどめを刺された。そんな衝撃です。
スペインの歴史は、その後、1930年代にスペイン内戦による国土の大荒廃を
経験し、オルテガは暫し失意のうちにスペインを去りますが、日本はそうならないように
なるためには、私たち一人一人が地味で頑張るだけだけど、精神的な慢心しきったお坊ちゃんに
ならないようにしないといけないですね。
慢心しきったお坊ちゃん(もしくはお嬢ちゃん)。
皮肉がこもりすぎてます。でも、そうならないために、常に自分自身を振り返り、自分を
考える癖をつけましょう。自分に対してこれでいいや、と思った時が思考停止のお坊ちゃん状態と
思いましょう。

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