ストックデールの逆説(現実直視と信念の組み合わせ)

丁度、昨日の夜に8月の月例経済報告が出たことがニュースでとりあげられていました。
この報告を読んでいて、「ビジョナリー・カンパニー」という本に紹介されているストックデールの逆説という
コンセプトを思い出しました。

まず、この報告を読んでいてい面白かったのが、表現の中に
「駆け込み需要の反動の長期化が景気を下押しするリスク」というコトバが出ていたことです。

この表現って、言葉遊びだなぁと思ったのですが、実際、8月13日に発表された景気指標を見ていると、
4月〜6月の日本経済は、年率換算でマイナス6.7%というとんでもないデータが出ていたからです。あまり経済に興味ないとこの意味がわからないかもしれないですが、これって、東日本大震災の時のマイナスとほぼ同じくらい悪い数字なんです。恐らく、後日より精度の高いデータが出るでしょうが、もっと悪い可能性もあります。

ですが、この時の政府発表や日経新聞でも「回復基調を続けており」という表現が入っていました。

ここで、ストックデールさんの話をしてみようと思います。

ストックデールとは、アメリカの軍人であるジム・ストックデール将軍という人です。
彼はベトナム戦争中、捕虜になりました。なんと、8年間に渡り捕虜収容所で拷問を受け、いつ釈放されるか全く見込みのない中を生き抜き、戦争終結語、帰国し、名誉勲章を受賞した人物です。

多くの仲間が捕虜になっているうちに死んでいく中、ストックデール将軍が帰国後の回顧録で
なぜ、自分が生き延びたかを語っているのですが、2つのキーワードがあります。

それは、「現実直視」と「絶対に生き延びる」という信念の両立ということでした。

回顧録で、「なぜ、ストックデールさんは生き延びられたか」という質問に対してこのように言っています。

「私は、結末について自分は生き延びる、という確信を失うことはなかった。ここから出れるだけではなく、最後には勝利を収めて
この経験を人生の決定的な出来事として、あれほどの貴重な経験はなかった、といえるようにする」と常に思っていた。
具体的に、帰国後、どこに住むのか。どの大学で教鞭をとってこの経験を学生に語るのか、、、そうした具体的なことまでイメージしたそうです。

一方、死んでいった人に共通していたことについてこのように言っています。
「それは、簡単に答えられる。根拠なき楽観主義者だ。」

一見、生き延びたストックデールさんのほうが楽観主義者じゃないの?
と思っちゃうかもしれませんが、逆なんですね。

死んでいった人達は、はじめは、「クリスマスまでには出られるさ」と根拠なく期待していたそうです。
そして、クリスマスになっても釈放されず、「じゃぁ、復活祭なら・・・」、そしてまたダメで「次の感謝祭」、、、で、まだダメなら「次のクリスマスには・・・」。そうして、そのうち気持ちが折れてしまって死んでいったそうです。

ストックデールの教訓とは、最後には必ず勝つ、という確信を持ちつつも
今の自分の環境を客観的に理解して受け入れ、そして、根拠なく楽観的にならなかったことなんでしょう。
これが、どんなことにおいてもうまくいく秘訣だそうです。

私も、これこそが本当の意味での楽観主義だと思います。
つまり、現実直視とセットになった楽観主義というのはとてもパワフルになりますが、
逆に現実を見ない楽観主義は脆いということですね。

さて、話が長くなりました。

ちょうど、私はこの「駆け込み需要の反動の長期化が景気を下押しするリスク」という言葉は死んでいった兵隊たちが期待した
「クリスマスには・・・」と似てるなと思ったんです。客観的な数字を見て、思い切って「日本経済は不況に突入した」と明確に判断して、
それに対してどんな対策を打つかを同時に発表すればきっと、先行きが明るく見えますが、多分、学者さんや官僚の方は「大丈夫」と言って消費税を断行したので、ここの現実直視の部分ができない状況なんでしょう。

これは、結構ダメなパターンが多いと思います。

正直言って、日本経済はこれから厳しい状況だと思います。
震災やリーマン・ショックのような外部要因はしかたないですね。特に震災などは一過性で、終わったらその後、復興のために需要が発生するため景気が回復することが多いのですが、消費税などの政策的なミスの場合は何らかの対策が打たれるまでずっと続くことになります。今回は、せっかく良い状況になってた中で自爆してしまったのはもったいないですが。数字だけ見ると、私が知ってる限りはこの30年以上の中で四半期データでは一番悪かったです。

こういう時に危険なのは、部分部分でたまーに出てくる良い情報だけを都合よくつまみ食いして解釈しちゃうこと。

よくビジネス系のテレビ番組でも、大田区の町工場特集なんかがありますが、その番組の多くは

「景気が悪くても、こんなに頑張ってる町工場さんがあります。だから大田区は大丈夫!頑張ろうニッポン!」
みたいな締めくくりが多いです。

でも、今、書いてて気になったので統計を見てみましたが、大田区の町工場の数は
1988年には8139社あったのが、2005年には4778社に減ってました。

もちろん、例外的に頑張ってる会社を見て元気を出すのも良いことだと思いますが、
大事なのはこの数字を見て、「よし、じゃあどうするか?」って考えることが大事なんだけど、
人間って弱い生き物なのでついつい、たまーに小さな良い情報があるとそっちで現実逃避しちゃうのでしょう。

大田区なんかは、もし、しっかりと対応出来てたらきっと、もっともっと
雇用も維持できて税収だって多かったでしょうね。

マクロな話が多かったですが、私たちひとりひとりも同じことが言えます。

会社の営業成績なんかでもそうですよね。
よく本なんかを読んでいると常にポジティブに、なんて書いてますが私は常にポジティブである必要なんてないと思っています。

それより、「1ヶ月、半年、1年で見てトータルで必ずうまく行く」という気持ちを大事にしつつ、
1つ1つのことは、やっぱり、うまく行くときも、うまく行かないこともあります。それを根性だったり、ポジティブだけで
解決しようとすると、短期的にはうまくいっても、長期的には気力が続かなくなったりします。

いい時は、見たくなるしよくない時はそっと閉じてしまいがちだけど、見てみて「よし、じゃあこうやってみよう」って
考えてみましょう。必ず、長期的にはこのスタイルのほうが良い結果が出ます。

強いスポーツチームはみんな、このスタイルですよね。





 
 


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