
仕事で「見積もりを取り寄せる」と言いたいとき、辞書の最初の訳だけでは、依頼なのか、完了報告なのか、正式な手続きなのかが伝わらないことがあります。
先に結論を言うと、依頼する動作なら request a quote が基本です。入手できた結果に焦点を置くなら obtain a quote、社内会話では get a quote、複数社へ正式に見積依頼書を送るなら request quotations from vendors と言えます。
この記事では、場面別の使い分け、目的語と前置詞、丁寧さ、自然な例文、間違いやすい点、難しい表現が出ないときの簡単な言い換えまで整理します。
Contents
「見積もりを取り寄せる」の英語を先に比較
| 英語表現 | 中心となる意味・場面 |
|---|---|
| request a quote | 相手へ見積もりを依頼する標準表現 |
| obtain a quote | 手配して見積もりを入手する。結果重視 |
| get a quote | 日常的で簡潔な言い方 |
| ask for a quotation | 基本語で丁寧に依頼する |
同じ日本語でも、何を中心に伝えるかによって英語の動詞が変わります。まず主語が誰か、対象は何か、処理が予定・進行中・完了のどれかを決めると選びやすくなります。
しゅみすけ(大山俊輔)
主要表現の意味と使い分け
request a quote:相手へ見積もりを依頼する標準表現
相手へ見積もりを依頼する標準表現ときに使います。日本語の「見積もりを取り寄せる」を一語で置き換えるのではなく、行為、結果、話し手の立場を確認して選びます。
Could you request a quote from three suppliers?
3社の仕入先から見積もりを取り寄せてもらえますか。
obtain a quote:手配して見積もりを入手する。結果重視
手配して見積もりを入手する。結果重視ときに使います。日本語の「見積もりを取り寄せる」を一語で置き換えるのではなく、行為、結果、話し手の立場を確認して選びます。
We obtained a quote for the installation work.
設置工事の見積もりを取り寄せました。

get a quote:日常的で簡潔な言い方
日常的で簡潔な言い方ときに使います。日本語の「見積もりを取り寄せる」を一語で置き換えるのではなく、行為、結果、話し手の立場を確認して選びます。
I’ll get a quote before we place the order.
注文を確定する前に見積もりを取ります。
ask for a quotation:基本語で丁寧に依頼する
基本語で丁寧に依頼するときに使います。日本語の「見積もりを取り寄せる」を一語で置き換えるのではなく、行為、結果、話し手の立場を確認して選びます。
We asked the vendor for a detailed quotation.
業者に詳しい見積書を依頼しました。
仕事でそのまま使える例文
- Could you request a quote from three suppliers?
3社の仕入先から見積もりを取り寄せてもらえますか。 - We obtained a quote for the installation work.
設置工事の見積もりを取り寄せました。 - I’ll get a quote before we place the order.
注文を確定する前に見積もりを取ります。 - We asked the vendor for a detailed quotation.
業者に詳しい見積書を依頼しました。
例文を使うときは、自社の金額、期限、担当者、案件名へ置き換えてください。仕事の英語では、難しい語彙よりも「対象」「期限」「次の行動」が明確であることが大切です。
依頼するとき
Could you please check this and let me know by Friday?
こちらを確認し、金曜日までにお知らせいただけますか。
進捗を報告するとき
We are working on it and will send you an update tomorrow.
現在対応中で、明日進捗をご連絡します。
完了を伝えるとき
We have completed the process. No further action is required.
処理は完了しました。追加対応は不要です。
文型・目的語・前置詞のポイント
request は request a quote from 人、ask は ask 人 for a quote の語順です。request 人 a quote とは通常言いません。quote は会話的、quotation は書面・正式文書でやや硬め。for の後ろには対象商品や作業を置けます。
日本語では目的語を省略できますが、英語の実務連絡では、it や this が何を指すのか分からなくなることがあります。最初の文では具体的な名詞を使い、次の文から代名詞にすると安全です。
期限を表す by Friday は「金曜日までに完了」、until Friday は「金曜日まで状態が続く」です。変更後の日付には to、変更幅には by が使われることも多いため、数字を伴う文は特に確認しましょう。
フォーマル度と場面による違い
社内チャット
事情を共有している同僚には短い表現が使えます。ただし、数字、日付、対象ファイルなど、行動に必要な条件は省きません。
取引先へのメール
依頼の背景、してほしいこと、期限、次の連絡を順に書きます。命令形だけでなく Could you please …? や Would it be possible to …? を使うと、相手の判断余地を残せます。
Could you please provide a quotation for 50 units, including shipping, warranty coverage, and the estimated delivery date? We would appreciate receiving it by September 12.
50個分について、送料、保証範囲、納品予定日を含む見積書をご提供いただけますか。9月12日までにいただけますと幸いです。
契約・規程・正式通知
正式文書では口語的な句動詞を避け、責任主体と条件を明記します。必要に応じて法務・経理担当者の確認を取り、英語表現だけで権限や法的効果を判断しないようにします。
日本人が間違えやすいポイント
- estimate は概算、quote は提示価格という違いがある
- take a quotation と直訳しない
- 数量・仕様・税・送料・有効期限を曖昧にしない
動詞が文法的に正しくても、目的語との組み合わせや話し手の立場が合わないと不自然になります。また、依頼と決定、予定と完了を混同すると相手の行動が変わるため、時制も確認してください。
しゅみすけ式:難しい英語が出ないとき
専門的な表現を思い出せないときは、「見積もりを取り寄せる」を一文で訳そうとせず、現在の状態、必要な行動、その結果の3つに分けます。基本動詞の have, get, make, check, send, pay, tell などで十分に伝えられます。
- Please tell us the price.
価格を教えてください。 - How much will 50 units cost?
50個ではいくらかかりますか。 - Please include shipping and tax.
送料と税金も含めてください。
短い二文に分けると、主語と目的語が見えやすくなります。さらに具体的な日付、金額、担当者を足せば、中学英語でも仕事の指示や確認として機能します。
しゅみすけ(大山俊輔)
場面別チェックリスト
誰の立場で話しているか
依頼する側、承認する側、報告する側で動詞と主語が変わります。相手の権限が必要な場合、一方的な決定の形にしません。
どの段階か
検討中なら現在進行形、予定なら will、完了して現在の状態に関係するなら現在完了形が役立ちます。まだ確定していない内容を完了形で書かないようにします。
相手の次の行動は何か
確認、返信、承認、修正、送付などを明記し、必要なら期限を添えます。情報共有だけなら For your information、返答が必要なら Please confirm などで区別できます。
よくある質問
最初に覚える表現はどれですか?
依頼する動作なら request a quote が基本です。入手できた結果に焦点を置くなら obtain a quote、社内会話では get a quote、複数社へ正式に見積依頼書を送るなら request quotations from vendors と言えます。
カジュアルな表現を仕事で使ってもよいですか?
社内会話では問題ないことが多いですが、取引先への正式通知や契約関連では中立的で明確な表現を選びます。カジュアルさより、誤解なく条件が伝わるかを優先してください。
難しい単語を使わないと失礼ですか?
いいえ。基本語でも対象、理由、期限が明確なら丁寧で実用的です。please や could だけに頼らず、相手が判断するための情報をそろえることが大切です。
まとめ
「見積もりを取り寄せる」は場面によって表現を選びます。request a quote は相手へ見積もりを依頼する標準表現、obtain a quote は手配して見積もりを入手する。結果重視、get a quote は日常的で簡潔な言い方、ask for a quotation は基本語で丁寧に依頼する。一語対応ではなく、主語の立場、目的語、業務段階を確認すると自然です。




