サム・クック「Wonderful World」歌詞の意味・和訳|教科名と英語表現を解説

サム・クックのWonderful Worldで英語を学ぶ

「歴史も生物も科学も、そんなに詳しくない。でも、君を愛していることだけは分かる」。サム・クック(Sam Cooke)の「Wonderful World」は、そんな不器用で愛らしい告白を歌った名曲です。

今回は、ルイ・アームストロングの「What a Wonderful World」とは別の、サム・クックの「Wonderful World(表記によっては (What A) Wonderful World)」を取り上げます。歌詞の全文転載はせず、物語と重要表現に絞って、I don’t know much about…、教科名、仮定法につながる英語を解説します。

サム・クックの「Wonderful World」はどんな曲?

「Wonderful World」は、サム・クックを代表する親しみやすいラブソングの一つです。難しい学問は分からなくても、自分の恋心だけははっきり分かる、という対比が曲の魅力です。

Songwriters Hall of Fameのサム・クック紹介でも、「You Send Me」などと並ぶ代表曲として挙げられています。

学校で習う教科名が次々に登場するため、英語学習との相性も抜群です。メロディも軽やかで、繰り返し聴きながら単語と文型を覚えられます。

タイトルの意味|Wonderful World

wonderful は「すばらしい」「とてもすてきな」という形容詞です。

  • a wonderful day:すばらしい一日
  • a wonderful idea:すてきな考え
  • You look wonderful.:とてもすてきに見えます。

この曲では、愛する人と一緒になれれば、世界がもっとすばらしい場所になる、という希望を表しています。

なお、ルイ・アームストロングの有名曲は What a Wonderful World。サム・クックの曲は一般に Wonderful World または (What A) Wonderful World と表記されます。歌手と内容を一緒に確認すると混同しにくくなります。

I don’t know much about… の意味

曲の中心になるのが、I don’t know much about… という形です。

直訳すると「私は~について多くを知らない」。自然な日本語では、次のようになります。

  • ~については詳しくありません
  • ~のことはあまり知りません
  • ~はあまり得意ではありません
I don't know much aboutを教科名と学ぶ
I don’t know much about… は、知らないことを柔らかく伝えられる便利な型

I don’t know とどう違う?

I don’t know. は「分かりません」という直接的な答えです。一方、I don’t know much about it. は「まったく知らないわけではないけれど、詳しくはない」という柔らかな表現です。

  • I don’t know.
    分かりません。
  • I don’t know much about art.
    美術にはあまり詳しくありません。
  • I don’t know much about computers.
    コンピューターのことはあまり詳しくありません。

自分の知識を控えめに説明できるので、会話で非常に使いやすい表現です。

歌に登場する教科・学問の英語

history|歴史

history は「歴史」です。学校の科目にも、人や物の「これまでの経緯」にも使えます。

  • I’m interested in Japanese history.
    日本史に興味があります。
  • Do you know the history of this building?
    この建物の歴史を知っていますか?

biology|生物学

biology は「生物学」。bio- には「生命」という意味があります。

  • Biology was my favorite subject.
    生物は私の好きな教科でした。
  • She studies marine biology.
    彼女は海洋生物学を学んでいます。

science|科学・理科

science は広く「科学」、学校科目なら「理科」です。

  • I was good at science in school.
    学校では理科が得意でした。
  • Science helps us understand the world.
    科学は世界を理解する助けになります。

geography|地理

geography は「地理・地理学」です。発音は「ジオグラフィー」に近く、最初の ge に強勢を置かない点に注意しましょう。

  • I’m not very good at geography.
    私は地理があまり得意ではありません。
  • We learned about European geography.
    ヨーロッパの地理について学びました。

歌詞の物語を理解しよう

1.自分は秀才ではない

歌い手は、さまざまな教科について詳しくないと率直に認めます。知識がないことを格好悪いものとして隠すのではなく、少しユーモラスに話しているのが特徴です。

2.それでも一つだけ確かなことがある

多くのことを知らなくても、「自分が相手を愛している」という気持ちは分かる。学力や肩書きより、心の確かさを大切にしています。

3.相手も愛してくれたら

後半では、相手も自分を愛してくれたら、世界はすばらしい場所になるだろうと想像します。ここには、現実とは異なる願いを表す仮定法の感覚があります。

「もし~なら」を表す英語

実現するか分からない願いを表すときは、If+過去形, would+動詞 がよく使われます。

  • If you loved me, life would be wonderful.
    もし君が私を愛してくれたら、人生はすばらしいものになるでしょう。
  • If I had more time, I would study English.
    もっと時間があれば、英語を勉強するのに。
  • If we lived closer, we could meet more often.
    もっと近くに住んでいれば、もっと頻繁に会えるのに。

過去の話ではないのに過去形を使うことで、現実から少し距離を置き、「もしそうだったら」という想像を表します。

「得意・苦手」を自然に伝える表現

be good at…

be good at… は「~が得意」です。後ろに動作を置く場合は動名詞にします。

  • I’m good at math.
    数学が得意です。
  • She’s good at explaining things.
    彼女は説明するのが上手です。

be not very good at…

「苦手です」と柔らかく言うなら、I’m not very good at… が便利です。

  • I’m not very good at remembering names.
    名前を覚えるのがあまり得意ではありません。
  • I’m not very good at cooking.
    料理はあまり得意ではありません。

I’m bad at… よりも控えめで、会話になじみます。

英語日記や自己紹介で使ってみよう

  • I don’t know much about classical music.
    クラシック音楽にはあまり詳しくありません。
  • I was good at history, but not at science.
    歴史は得意でしたが、理科は得意ではありませんでした。
  • I’d like to learn more about geography.
    地理についてもっと学びたいです。
  • If I had more time, I would read more books.
    もっと時間があれば、もっと本を読むのに。
しゅみすけ

知らないことを英語で話すのも立派な会話です。I don’t know. で終わらず、I don’t know much about it, but I’d like to learn. と続けると、会話が前向きに広がります。

よくある質問

ルイ・アームストロングの曲と同じですか?

違います。サム・クックの「Wonderful World」は、教科には詳しくなくても恋心は分かるというラブソングです。ルイ・アームストロングの「What a Wonderful World」は、自然や人々の姿から世界の美しさを歌います。

I don’t know much about… は失礼ではありませんか?

失礼ではありません。自分が詳しくないことを控えめに伝える自然な表現です。相手の話題について使うなら、but I’d like to learn more と添えると好印象です。

教科名には冠詞を付けますか?

一般的な科目として話す場合、通常は冠詞を付けません。I like history.She studies biology. のように言います。

まとめ

サム・クックの「Wonderful World」は、学問の知識と恋心を楽しく対比させたラブソングです。

I don’t know much about… は「~にはあまり詳しくない」、be good at… は「~が得意」という会話の基本表現です。歌に登場する教科名と一緒に覚えて、自己紹介や英語日記で使ってみましょう。


サム・クックのほかの名曲は、「You Send Me」の歌詞の意味・和訳と、「A Change Is Gonna Come」の歌詞の意味・和訳でも解説しています。

失恋と復縁の英語、bringとtakeの違いは、「Bring It On Home to Me」の歌詞の意味・和訳で解説しています。

恋の願いと動作の英語は、「Cupid」の歌詞の意味・和訳で解説しています。

5曲の比較とおすすめの学習順は、「サム・クックの名曲5選」まとめをご覧ください。