未来の自分が呼んでいる──英語がその声に聞こえた日

「そろそろ、何かが変わる気がする」
──そんなふうに思ったのは、いつだっただろう。

通勤電車の中、ふと窓に映った自分の顔を見て、
「こんな顔して生きていきたいんだっけ?」って思った。
なにか大きな不満があるわけじゃない。


でも、
どこか、魂が置き去りにされたような日々。

その日の夜、スマホをぼんやり触っていたとき、
「英会話、はじめてみようかな」って声が、
心のどこからか、ふっと湧いてきた。

頭では「今さら無理かも」「続かないかも」って声がする。
でも、そのときの私は、
“誰か”じゃなく、“未来の私”に呼ばれた気がした。

英語って、
ただの言葉じゃない。
**「まだ知らない自分と出会う、ひとつの扉」**だったんだと思う。

初めてのレッスンは、
全然うまく話せなかったし、
自己紹介でつまずいて笑われた。
でも、その瞬間──
なんだか、生きてる感じがした。

何かを始めるのに、
理由はいらないのかもしれない。

ただ、「やってみたい」と思ったその感覚。
それが、未来の自分からのサインだったんじゃないかと、今なら思う。

今の私は、
まだ映画も字幕なしじゃ観れないし、
ペラペラには程遠い。
でも、
「言葉が通じる」より、「心が動いてる」ことの方が、大事だったんだ。

あの夜、英語が“声”として聞こえたあの日から、
少しずつ、世界の見え方が変わり始めた。

もしあなたの中にも、
“静かな呼びかけ”が聞こえているなら、
それ、無視しないでほしい。
それは、未来のあなたからのビーコンかもしれないから。

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