【徹底ガイド】TOEICの結果発表はいつ！？ |　見方、そして、履歴書・ESへの記載方法

TOEICの点数を１点でも多く取るために勉強している皆さんは、結果を見る際にどのように見れば良いのかをご存知でしょうか。また、努力の成果を適切に他人に評価してもらうにはどのように伝えたら良いのかをご存知でしょうか。この記事では、結果を手にしたあなたが、結果を有効活用するにはどうすれば良いのかを解説したいと思います。

TOEICの結果発表はいつ？オンラインで確認するなら？

TOEICを受験し終わると、手応えに関わらず結果が早く見たくなります。ではいつ見ることができるのでしょうか。TOEICを主催するIIBC（一般社団法人　国際ビジネスコミュニケーション協会）のホームページによると、TOEICの結果は、試験日から30日以内にOfficial Score Certificate（公式認定証）として発送されます。

 TOEICの年間テスト日程のページには受験日に合わせて公式認定証の発送予定日が書いてありますが、おおむね30日後になっています。例えば大学院受験などでスコアを提出する場合には、公式認定証が必要なので、１ヶ月かかることは覚えておきたい情報です。

一方、インターネットで申し込んだ方はもう少し早く、試験から17日後にオンラインでスコアを確認することができます。また、スコアの開示が開始されると、登録してあるメールアドレスに通知されるので安心です。

公式認定証の再発行

公式認定証の再発行は試験日から２年以内まで可能です。万一紛失してしまった時や、少ないとは思いますが、原本を求められた時などは、インターネットから再発行を申し込みましょう。

TOEICの結果の見方は？公式認定証の形式は？

あなたの結果を就職先等にアピールするためにも、また、再受験に備えるためにも、結果を見てあなたの実力を適切に理解することが必要です。TOEICは公式認定証に詳しい結果が掲載されますので、この章ではTOEICの公式ホームページを参考に、公式認定証の見方を解説いたします。

公式認定証の形式と見方

TOEICの公式認定証は3つのブロックに分かれています。それぞれについて詳しく見ていきます。

1. Your Score／Percentile Rank
2. Score Description
3. Abilities Measured

Your Score（ユアースコア）は今回のテストであなたが獲得したスコアです。Percentile Rank（パーセンタイルランク）はあなたが獲得したスコア以下の受験者の割合を示しています。例えば、リスニングスコア375点、パーセンタイルランク56％の場合、375点は全受験者の中で上位44％であるということです。

Score Description（スコアディスクリプション）はあなたが今回獲得したスコアに基づいて、あなたの英語力を詳しく解説するものです。公式認定証には長所について詳しく書かれていますが、TOEIC公式サイトのScore Descriptor Table（レベル別評価の一覧表）を見れば、弱点についても理解することができます。

リスニングセクションは3つに、リーディングセクションは4つのレベルに分かれており、それぞれに該当する人がどのような長所及び短所を持っているのかについて、一般的な傾向が解説されています。

Abilities Measured（アビリティーズメジャード・項目正答率）はリスニング及びリーディングにおいて、それぞれ5つの項目における正答率が掲載されています。平均の正答率についても書いてあるので、あなたの弱点が掴みやすく、次の試験の対策のために必ずチェックしたい項目です。

アビリティーズメジャードの母集団はパーセンタイルランクとは異なり、同じテストフォームを受験した人の中で計算されています。そのため、特定の正答率を他のテストフォームの受験生の正答率と比較することはできません[1]。

アビリティーズメジャード（項目正答率）の具体的な見方は？

以上のように、公式認定証には4つの注目するべきポイントがありますが、中でもアビリティーズメジャードは実力を測る上で正確に理解したい項目です。金沢大学の西嶋愉一准教授が「TOEIC® Listening and Reading Testの項目別正答率を用いた英語学習指導」という研究論文を公開しているので参考にしたいと思います。

西嶋准教授によれば「英語力向上のための指標としてテスト結果を用いる場合、スコアだけでは得られる情報が少ない」そうです。その上で、「アビリティーズメジャードを用いることにより、受験者の能力をより多角的に捉えることができ、どのような学習につなげていくべきかについてのヒントを得ることができる」と解説しています。

西島教授は度重なる実験によってどの問題がアビリティーズメジャードのどの項目に該当しているかを調査しています。これらの研究結果は、アルクから出版されている「TOEIC L&Rテスト究極のゼミPart 2&1」や「TOEIC L&Rテスト 至高の模試600問」等に掲載されています。

TOEICの結果のアピールの仕方、履歴書への書き方は？就活エントリーシートは？

TOEICを受験する方の中には、就職活動を控える方も多く含まれるでしょう。ここでは、何点から書くことができるのかということと、TOEICのスコアを履歴書やエントリーシートに記載する方法について解説していきます。

TOEICのスコアは何点から履歴書に書く？就活の場合は？

TOEICのスコアを記載する前にまず気になるのは、そもそも何点獲得すれば載せることができるのかということです。ここではIIBCの就活サポート特集「インターン×TOEIC L&R活用法」と先日就活を終えたばかりの私の経験をもとに解説させていただきます。

英語活用実態調査【企業・団体／ビジネスパーソン】2019という調査によれば、採用時にTOEIC Programを利用しているという企業は全体の約半数です。また、今後参考にする可能性があると回答する企業を加えるとその割合はさらに増えます。つまり、就職活動においてTOEICのスコアは大きな影響力を持っているということが言えるでしょう。

では、企業が学生に求めているのは何点なのでしょうか？もちろん企業によって変りますが、IIBCによると、新入社員に期待するスコアは535点という結果が出ているようです。しかし、つい最近まで一橋大学の学生として就職活動をしていた私の見解では、これでは全く足りていないと思います。

 2013年にIIBCにより公開された「上場企業における英語活用実態調査」報告書によると、採用応募時に参考にするスコアは625点となっています。これが一つの目安にはなるのではないかと思います。

ただ、同報告書によると、企業が期待するTOEICスコアは技術部門で620点、営業部門で650点、国際部門で750点となっています。大手I T企業の楽天が、学生に800点以上のスコアの獲得を義務付けていることを考えれば、英語を使う仕事目指す学生は、700点代後半はとっておきたいでしょう[3]。

この表はREATSTAGEが運営する採用支援メディアdigmediaの「就活で求められるTOEICの点数とは？企業別スコアを一挙紹介」の一部抜粋です。就活生の人気ランキングに名前が上がるような企業は、やはり高水準のスコアを求めていると言っていいでしょう。

履歴書への記入方法

TOEICのスコアを実際に記入する方法は簡単です。一般的に記入するのは資格・免許の欄になります。履歴書の形式に沿って取得年月を記入し、獲得したスコアを記入しましょう。その時にListening & Reading Testであることや、公開テストであることも併せて記入しておくと良いと思います。

一方で、最近の新卒採用では、エントリーシートを書く機会の方が圧倒的に多いでしょう。新卒採用のエントリーシートの場合は基本的にTOEICのスコアを書く項目がありますので、該当する箇所に書きましょう。

まとめ

今回はTOEICの結果発表の時期、公式認定証の見方、そしてアピールの方法について説明させていただきました。せっかく勉強してTOEICの結果を手に入れたとしても、自分の実力をよく理解できなかったり、高得点をうまくアピールできなかったりしては損をしてしまいます。

TOEICについては、他にも記事がありますので、ぜひご参考ください！