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僕らは毎日が行き詰まりだよ。 行き詰まらないほうがかえっておかしいとさえ思う。 毎日少しずつでも前に進んでいれば、 必ず行き詰まる。(土光敏夫)

僕らは毎日が行き詰まりだよ。 行き詰まらないほうがかえっておかしいとさえ思う。
毎日少しずつでも前に進んでいれば、 必ず行き詰まる。(土光敏夫)
先日、現在の経団連の会長をやっている米倉会長が自民党の会合に
呼ばれてスピーチしていた時に、「何を考えてるんだ!」とやじがあったそうです。
やじがいいかどうかは別ですが・・。でも、私も多分、このおっさんだったら、
会合でスピーカーでいたら「日本の国益を考えず自分のことしか考えない奴はさっさと
日本から出てけ!あんた、どの国の利益を考えてんだ、バカヤロー!」と
デカイやじを飛ばすと思う(笑)。
かつては日本経団連と言われ、日本企業と日本の利益を代弁していた経団連も、
団体名から「日本」を外し今ではすっかり、日本経済全体のことなんか考えない
自分達の産業の利益を代弁するだけの、視野の狭い存存在になってしまったと思います。そういう存在になると、団体以前に一人一人の人間の行動も先日紹介したカントの定義で言う自律的な人間ではなく、他律的な人間が多くなる。
大学院に留学する前に、学生時代仲良かった知人に
「次に会うのは経団連の会合で」
なんて冗談を言ってましたが、その頃はかろうじて日本経団連にも
日本経済や日本全体の利益を考える気概が残っていました。
今日紹介している土光さんはめざしの土光と呼ばれた、
日本の高度掲載成長期から成熟期を支えた時期の経団連の会長でもあります。
子供じゃないけど成長していると、骨の成長の方が早いので体が
痛くなる。所謂成長痛というやつですね。
社会人としての成長痛は、仕事をひたむきにやっていると見えなかったことが
見えてくる結果、自分に欠けているものがより見えてきて、現在の自分とのギャップに
苦しむ健全な痛みです。逆に、何も考えずに日々過ごしていると何も見えないから痛みもないけど、単に日々を過ごすだけの存在になってしまう。
私自身も今のbは一番の成長痛を感じていて日々もがいています。
ある意味、経営がまだまだ大変だった時期はもっと目の前に起きているトラブル対処で
精一杯だったのでそんなことを考えることもありませんでしたが、今は、ある意味
踊り場に来ていてそれをどうやって超えていくかというもがきがあり、自分自身も
朝起きてから夜寝るまでが行き詰まりに対する解決策を考えることで頭がいっぱい。
成長痛を持ちつつも、一つ一つ解決して更に伸びる。
でも、伸びるとまた新しい成長痛が出てくる。
そんなことをしていると気づけば、大きく前進していると思います。