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貧者は昨日のために今日働き、富者は明日のために今日働く (二宮尊徳)

貧者は昨日のために今日働き、富者は明日のために今日働く
(二宮尊徳)
最近二宮尊徳の像が全国から撤去されているというニュースを
見ました。
何か深い理由があるなら別ですが、その多くは、
「歩きながら本を読むのが危ないから」という意見が多いからだそうです。
日本全体の愚者化を象徴しているなと思います。
そんな議論が通ってしまったら、上野の西郷隆盛の銅像は西郷さんは犬の糞の
エチケット袋持ってないから撤去しろ、になってしまうし、そもそも、車も危ないから
なくしてしまえ、という議論が起きてしまってもおかしくないレベルの話。
まだ、日本が貧しかった時に勤勉に努力して生きることが成功に繋がるのであり、
自分が怠惰に生きるのか勤勉に生きるのかで結果が変わってくるという、時間の公平性を説いている例えなんですけどね。
農業技術者かつ、今の信用金庫を作った人でもあり、企業の社会的責任的な
報徳思想を説いていたという意味ではかなり、時代を先取りした社会哲学者でも会った人です。
そんな銅像撤去の流れに反対する気持ちも込めて、今日はこの言葉を
紹介してみました。苦労人の二宮尊徳ですからきっとここでいう貧者、富者は金銭的なものだけでなく、精神的なものも含んでいるのでしょう。