英語の「have」の意味と使い方をコアイメージで完全理解!

英語の「have」の意味と使い方をコアイメージで完全理解!

  • haveって「~を持っている」じゃないの?
  • haveを訳そうとすると、なんだか上手くいかない…。
  • haveの意味が多すぎる!基本のイメージみたいなものが知りたい!

英語にはさまざまな単語がありますが、その中には特に出現頻度が高く、覚えておくことでのコストパフォーマンスの高い「基本単語」というものが存在します。
滅多に出てこないマニアックな単語を覚えることも大切ですが、基本単語を覚えることには、それらを覚えるよりも何倍、いや何百倍何千倍もの効果があります。

そこで今回ピックアップしたいのが「have」です。

haveなんて基本中の基本じゃないか。
「~を持っている」でしょ?

そう思っている人も多いかもしれませんが、実際英語を勉強していくうえで、haveの解釈の仕方に戸惑った経験はありませんか?
実は、haveという英単語の表す意味と「~を持っている」という日本語の表す意味との間には若干のズレがあり、そこを理解していないと正しい理解ができないことが多々あるんです。

そこで今回は、基本単語ということで見過ごされがちなhaveについて、そのコアイメージを深掘りして解説していきます。
また、haveを使った具体的な例文についても数多くご紹介しますので、この記事を読めばhaveの理解が一段と深まること間違いなしです。

それでは、早速始めていきましょう!

この記事で分かること
  • 基本単語haveのコアイメージ
  • haveの持ついろいろな意味
  • haveを使った英文の用例

英語の「have」の意味、コアイメージとは?

基本単語haveの最も有名な意味は「~を持っている」というものでしょう。

たとえば、以下のような文の場合にはこの意味で問題なく理解することができます。

I have a pen in my bag.
私はカバンの中にペンを持っています。

しかし、すべてのhaveが「~を持っている」という意味で理解できるわけではなく、以下のような文では違和感が生まれてしまいます。

She has long legs.
彼女は長い足を持っています。

I have a cold.
私は風邪を持っています。

日本語の「持っている」という単語は、もともとは「手に持っている」ということを意味します。
しかし、haveの意味するところは手に持つものとは限りません。
上記の例文で言えば、「長い足を手に持っている」「風邪を手に持っている」という情景は、ちょっとしたホラーですよね。

「持っている」という言葉を使うと、どうしても「手」が連想されてしまいます。
そのため、haveを常に「持っている」と訳してしまうと、その表す意味にズレが生まれてしまうんです。

では、haveをどう解釈すれば良いのか。
おすすめのコアイメージは以下のものです。

POINT
haveのコアイメージ:くっついて一緒になっている状態

このイメージを使って先ほどの例文をもう一度見てみましょう。

She has long legs.

彼女は長い足とくっついて一緒になっている、つまり足が彼女の身体的特徴であることがスムーズに理解できるかと思います。

I have a cold.

私と風邪菌とがくっついて一緒になっている、つまり風邪菌が体内に入ってしまっていることがイメージされます。
このように、「~を持っている」という訳語では理解しづらいものであっても、「くっついて一緒になっている状態」というコアイメージで考えれば、スムーズに意味が理解できるようになります。

こちらの動画「【衝撃の事実】日本人が英語が話せない理由は”have”にあった」で、英語の「have」のマスター方法を解説していますので、あわせてご覧になってみてください。

それでは、このhaveのコアイメージを使って、さまざまなhaveの用例について確認していきましょう。

英語の「have」の持つさまざまな意味や使い方

くっついて一緒になっているものは、なかなか切り離すことができません。
このことから、haveは「経験、知識、義務、体調、特徴(属性)」など、さまざまな意味を表す際に使われます。

ここでは、それらの意味について例文を見ながら1つひとつ確認していきましょう。

経験を表すhave

何かの経験をした場合、それは記憶となってその人と一体になります。
そのため、haveのコアイメージと親和性が高く、経験を表す際にはhaveが多く使われます。

I had a good experience.
良い経験をしました。

良い経験と私がくっついているイメージです。

また、haveを使った文法事項として有名な「現在完了」の経験用法も、これと同じイメージです。

I have visited Kyoto three times.
私は3回京都を訪れたことがあります。

3回京都に行った経験と私がくっついているイメージです。

現在完了には「経験」以外にも、「継続」「完了」という用法もありますが、これらについても「くっついて一緒になっている状態」というコアイメージが有効です。

現在完了のhaveについては、こちらの「【例文つき!ゼロから学ぶ】現在完了形とは!?3つの用法を徹底復習! 秘密は”have”にあった!?基本からわかりやすくおさらい!!」で詳しく解説しています。
ぜひご参照ください。

【例文つき!ゼロから学ぶ】現在完了形とは!?3つの用法を徹底復習! 【例文つき!ゼロから学ぶ】現在完了形とは!?3つの用法を徹底復習! 秘密は”have”にあった!?基本からわかりやすくおさらい!!

知識を表すhave

You have much knowledge of Japanese history.
あなたは日本の歴史についてたくさんの知識があります。

知識というのも、経験と同じく一度身に着いたらくっついて離れないので、しばしばhaveを用いて表されます。
「知識」というと学問的なイメージがありますが、もっとカジュアルに「約束」とか「記憶(思い出)」といったものも知識の一種です。

Do you have an appointment with him today?
本日彼と会う約束はしていますか?

「彼と会う約束」という知識がくっついているかを確認するイメージです。

My mother has many great memories of high school.
私の母には高校での素晴らしい思い出がたくさんあります。

お母さんの脳内に高校時代の思い出が知識としてくっついて離れないイメージです。

義務を表すhave

「義務」にhaveというと、日本人の私たちにはイメージしづらいところかもしれません。
しかし、義務とは「やらなければいけないこと」なので、やはり自らと「くっついて一緒になっている」ものと捉えることができますよね。

義務を表すhaveで最も有名なのは、助動詞として知られる「have to do」です。
すること(to do)と主語がくっついて一緒になっているイメージです。

I have to finish this task by next Sunday.
この仕事を次の日曜日までに終わらせなければなりません。

仕事と自分がくっついていて、日曜日までは切り離せないイメージです。

You don’t have to clean the room.
あなたはその部屋を掃除する必要はありません。

notを付ければ、主語とto doの繋がりを切り離すことができます。
この場合、「一見すると義務のように見えるけれど、実は違う」というニュアンスを表すことができます。

助動詞have toについては、こちらの「【5分で理解できる】mustとhave toの違いをわかりやすく徹底解説!」で詳しく解説していますので、ぜひご参照ください。

【5分でマスター】mustとhave toの違いをわかりやすく徹底解説! 【超簡単】「must」と「have to」の意味・違いをわかりやすく解説!

体調を表すhave

くっついて一緒になっているというイメージから、haveは体調を表す際にもよく使われます。
最初にご紹介したhave a cold(風邪をひいている)も、その一例です。

体調が悪いというのは、菌や傷み、症状などがくっつくことで生まれるものと考えられます。
そのため、何もくっついていない、つまり体調が良い状態の場合にはhaveは使われません。

I’m in good health now.
私は今体調が良いです。

体調が悪いことを表す場合、たいていの場合”I have a ~”と症状にa [an]が付きます。

I have a headache.
頭痛がします。

I have a stomachache.
おなかが痛いです。

I have a shoulder pain.
肩に痛みがあります。

症状には具体的な形が無いのでa [an]を付けることには違和感があるかもしれません。
しかし、頭痛や腹痛などは、いつか終わる(治る)ことが前提となっており、その意味では始まりと終わりがある、つまり形があると考えられてa [an]が付けられています。

a [an]について詳しくは、こちらの記事「英語の冠詞「a/the/無冠詞」の違いと使い分けを5分でわかりやすく解説!」でも解説しています。
ぜひご参照ください。

英語の冠詞「a/the/無冠詞」の違いと使い分けを5分でわかりやすく解説! 英語の冠詞「a/the/無冠詞」の違いと使い分けを5分でわかりやすく解説!

特徴(属性)を表すhave

特徴や属性というのは、その人(あるいは物)と切っても切れない関係にありますよね。
そのため、haveと特徴(属性)は非常に相性が良く、いろいろなシーンで使われます。
最初にご紹介したhave long legs(足が長い)も、この用法の一例です。

The boy has beautiful blue eyes.
その少年は美しい青い目をしています。

言うまでもなく、目と少年はくっついていますね。

My friend George has a good sense of humor.
友達のジョージはユーモアのセンスがあります。

特徴は身体的なものに限りません。
このように目に見えない特徴であってもhaveで表すことができます。

The PC has the latest features.
そのパソコンには最新機能が備わっています。

人でなく物の特徴を表す際にもhaveが用いられます。

以上の点を表にまとめると、以下のようになります。

haveの用例
例文
経験
I had a good experience.
良い経験をしました。

I have visited Kyoto three times.
私は3回京都を訪れたことがあります。

知識
You have much knowledge of Japanese history.
あなたは日本の歴史についてたくさんの知識があります。

Do you have an appointment with him today?
本日彼と会う約束はしていますか?

My mother has many great memories of high school.
私の母には高校での素晴らしい思い出がたくさんあります。

義務
I have to finish this task by next Sunday.
この仕事を次の日曜日までに終わらせなければなりません。

You don’t have to clean the room.あなたはその部屋を掃除する必要はありません。

体調
I have a headache.
頭痛がします。

I have a stomachache.
おなかが痛いです。

I have a shoulder pain.
肩に痛みがあります。

特徴(属性)
The boy has beautiful blue eyes.
その少年は美しい青い目をしています。

My friend George has a good sense of humor.
友達のジョージはユーモアのセンスがあります。

The PC has the latest features.
そのパソコンには最新機能が備わっています。

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本記事では、英単語の「have」について解説しましたが、このように基本動詞の持っているコアイメージがわかれば、単語学習の効率は俄然アップします。

「【イラスト付き/教材級】英会話の9割がわかるようになる基本動詞Top55【総集編】」の動画では、代表的な基本動詞55個のコアイメージをイラスト付きでわかりやすく解説しています。あわせてご確認ください。

まとめ

英語の「have」の意味と使い方をコアイメージで完全理解!
今回は基本動詞haveのコアイメージと具体的な用法についてご紹介しました。

haveを「~を持っている」という意味で考えると、日本語と英語のギャップによって上手く解釈できないことが多々あります。
しかし、「くっついて一緒になっている」というコアイメージで捉えてあげれば、haveの持つイメージの広がりが今まで以上に理解しやすくなるはずです。

コアイメージが大切なのは、haveに限った話ではありません。
その他の単語についても、日本語と1対1の対応で暗記するのではなく、イメージを大切にした活きた言葉として理解していきましょう。

それでは、今後も楽しんで英語学習を進めていきましょう。

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