
make-believeの基本的な意味は「空想・見せかけ・ごっこ遊び」です。単語を一つずつ訳しただけでは、なぜこの意味になるのか分かりにくい表現ですが、元の場面を絵として捉えると、ニュアンスと使いどころが見えてきます。
この記事では、直訳イメージから実際の意味へのつながり、ネイティブが感じる温度、語順、独自例文、類似表現との違い、日本人が間違えやすい点を整理します。最後には、表現が出てこないときに基本語で伝える「しゅみすけ式」も紹介します。
ほかの定型表現も確認したい方は、英熟語・定型表現の親記事をご覧ください。
Contents
make-believeの意味を先に確認
make-believe=空想・見せかけ・ごっこ遊びです。ただし、日本語訳を一語に固定すると、会話での強さや話し手の評価を取りこぼします。
子どもの想像遊びなら温かく肯定的。大人の計画や説明を指すと、非現実的・見せかけだけという批判にもなる。まず「誰が、誰や何について、どんな気持ちで言うのか」を確認すると自然に理解できます。
しゅみすけ(大山俊輔)
直訳から実際の意味へ:なぜそうなる?
make+believeは「信じる状態を作る」。現実ではないものを本当だと思うように想像することから、空想世界や見せかけを指すです。この具体的な像が比喩になり、現在の意味へ広がりました。

イディオムでは、単語の代表的な和訳を足すだけでは意味がずれることがあります。直訳を捨てるのではなく、「直訳の場面から何を連想したのか」を橋渡しに使うのがコツです。日本語訳が文脈で変わっても、中心イメージへ戻れば判断できます。
make-believeの語順・文法
基本形は名詞・形容詞はmake-believe(a world of make-believe/a make-believe castle)。動詞はmake believe (that) …とハイフンなしです。冠詞、所有格、前置詞、動名詞などを含むひとかたまりで覚えましょう。
- 現在形:習慣・現在の状態を説明する
- 過去形:当時の行動や状態を振り返る
- 否定形:notを加え、そうではないと伝える
- 疑問形:助動詞やbe動詞を前へ出して確認する
最初は短い骨格で使い、理由や条件は次の文へ分けると語順が安定します。自分の生活に合う主語へ変え、現在・過去・疑問の三通りで音読すると定着しやすくなります。
ネイティブが感じるニュアンス
子どもの想像遊びなら温かく肯定的。大人の計画や説明を指すと、非現実的・見せかけだけという批判にもなる。似た日本語訳になる表現でも、強さ、確信度、礼儀、冗談らしさが違います。
文章ではbut、still、even、apparentlyなどが話し手の姿勢を示します。会話では声の調子も重要です。笑って言えば誇張や冗談になり、真剣な調子なら批判・警告が前へ出ます。相手との距離に迷う場合は、後述する簡単な説明文のほうが安全です。
make-believeの自然な例文
例文1
The children built a make-believe spaceship from boxes.
子どもたちは箱で空想の宇宙船を作りました。
例文2
For an hour, the garden became a world of make-believe.
一時間、庭は空想の世界になりました。
例文3
Let’s make believe that this sofa is a boat.
このソファを船だと思って遊ぼう。
例文4
The advertisement presents a make-believe version of office life.
その広告は職場生活の非現実的な姿を描いています。
例文5
Her novel moves easily between history and make-believe.
彼女の小説は歴史と空想を自在に行き来します。
例文6
We can’t make believe the budget problem doesn’t exist.
予算問題が存在しないふりはできません。
例文は訳を暗唱するより、状況を思い浮かべてから英語を口にしてください。その後、人名、場所、時間、対象を自分の情報に変えれば、会話で使える一文になります。
似た表現との違い
| 表現 | 意味・使い分け |
|---|---|
| pretend | 実際と違うふりをする最も一般的な動詞 |
| imaginary | 想像上の、実在しないという形容詞 |
| fictional | 物語のために作られた人物・場所など |
類似表現は「どれも同じ訳」と考えず、何を中心に伝えるかで選びます。事実を中立的に伝えるなら基本語、感情や場面を鮮やかに描くならイディオムが向いています。仕事では、誇張や皮肉が誤解を招かないかも確認しましょう。
日本人が間違えやすいポイント
直訳だけで判断する
名詞・形容詞と動詞の表記を混同しない。pretendと似るが、make-believeは想像の世界や遊びそのものを名付けやすい。表現全体が指す状況を優先してください。
形を自己流で変える
似た単語へ置き換えたり、冠詞・所有格・前置詞を省いたりすると、定型表現として不自然になることがあります。代表的な短文を一つ丸ごと覚え、主語や時制だけを変える練習が効果的です。
相手と場面を考えずに使う
イディオムは感情の色が濃いものがあります。医療、死、容姿、能力、社会的評価に関わる表現は特に配慮が必要です。親しい会話で自然でも、顧客への説明や正式なメールでは中立的な言い換えを選びましょう。
出てこない時の「しゅみすけ式」
make-believeがすぐ出なくても、会話を止める必要はありません。意味を直接、簡単な英語で説明できます。
It is imaginary, not real.(それは想像上のもので、現実ではありません)
イディオムは短く印象的に伝える道具であって、通じるための必須条件ではありません。基本語で先に意味を届け、余裕があれば後からイディオムへ言い換えましょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
自分で使えるようにする練習
- 自分に近い例文を一つ選ぶ
- 主語と対象を自分の情報に変える
- 肯定・否定・疑問の三種類を声に出す
- 同じ内容をしゅみすけ式でも言う
二つの言い方を往復すると、表現を忘れても意味を伝えられます。翌日に何も見ず一文作り、数日後に別の場面で言い直すと、丸暗記ではなく応用できる知識になります。
make-believeを場面別に使い分ける
日常会話では
親しい相手との会話では、まず短くmake-believeを使い、そのあとに具体的な出来事を一文足すと自然です。イディオムだけで終えると、相手には話し手の評価しか伝わらないことがあります。「いつ・何が・どの程度だったか」を簡単な英語で補うと、誤解が減り会話も広がります。
仕事では
仕事の場面では、子どもの想像遊びなら温かく肯定的。大人の計画や説明を指すと、非現実的・見せかけだけという批判にもなるという含みを意識しましょう。事実確認が必要な報告では、イディオムのあとに数字、期限、次の行動を続けると実用的です。また、同僚について評価する表現は、本人がいない場で断定すると強く聞こえるため、It seems…やI felt…を使って観察として伝える方法もあります。
強さを調整する語
a little、really、almost、seem to、sometimesなどを周囲に置くと、意味の強さや確信度を調整できます。ただし定型表現の途中へ無理に入れず、文全体を組み立ててください。断定を避けたいならI thinkやIt looks likeを文頭に置くのも便利です。
短い会話で確認
A: Would you use “make-believe” here?
この場面で「make-believe」を使いますか。
B: Yes, if I want to say “空想・見せかけ・ごっこ遊び.”
はい、「空想・見せかけ・ごっこ遊び」と言いたいなら使えます。
この二往復を声に出したあと、Aのhereをat work、with my friend、in this storyなどへ変えてください。使える場面と避けたい場面を一緒に考えることで、意味だけでなく語感も身につきます。
よくある質問
make-believeは日常会話で使えますか?
使えますが、くだけ方や感情の強さは表現ごとに異なります。まず例文と同じ状況で使い、改まった場面では簡単な言い換えを選んでください。
日本語訳だけ覚えてもよいですか?
訳は入口として便利ですが、直訳イメージ、語順、代表例文をセットにしたほうが実用的です。「誰にどう聞こえるか」も含めて覚えましょう。
似た表現へ置き換えられますか?
大意は伝わっても焦点が変わることがあります。細かなニュアンスが不要なら基本語を使い、必要に応じて理由や程度を補足してください。
まとめ
- make-believeは「空想・見せかけ・ごっこ遊び」
- 中心イメージは「make+believeは「信じる状態を作る」。現実ではないものを本当だと思うように想像することから、空想世界や見せかけを指す」
- 基本形は名詞・形容詞はmake-believe(a world of make-believe/a make-believe castle)。動詞はmake believe (that) …とハイフンなし
- 類似表現は強さ・焦点・場面で使い分ける
- 出てこなければ簡単な説明文で伝える
今日、例文を一つだけ自分の話に変えて声に出してみてください。意味を知っている状態から、必要なときに自然に使える状態へ進めます。










