
at one’s wits’ end は、「もう知恵が尽きた」「手を尽くしたが、どうしていいか分からない」という意味の英語イディオムです。
単に答えが分からないだけではありません。何度も考えたり試したりした末に、アイデアや忍耐が限界に来ている切迫感があります。仕事のトラブル、子育て、機械の故障、人間関係など、解決策が見つからず疲れ切った場面で自然に使えます。
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at one’s wits’ endの意味とニュアンス
be at one’s wits’ end は、直訳すると「知恵(wits)の終わりにいる」。そこから、「考えられることをやり尽くし、これ以上どうすればよいか分からない」という意味になります。
- 途方に暮れている
- 万策尽きている
- もうお手上げだ
- 困り果てている
文脈によって日本語訳は変わりますが、共通するのは「しばらく問題に向き合った結果、精神的な余裕や解決策が残っていない」という感覚です。
しゅみすけ(大山俊輔)
witsとendから意味を理解しよう
wit には「知力・機転」という意味があり、複数形の wits は「正気」「判断力」「知恵」を表します。one’s wits’ end は、その知恵のいちばん端まで来た状態です。
つまり、頭の中の引き出しを全部開け、最後の案まで使い切ったイメージです。感情的には、困惑だけでなく疲れ・焦り・いら立ちが混ざることもあります。
基本の形と語順
最もよく使う形は次のとおりです。
主語 + be動詞 + at + 所有格 + wits’ end
- I’m at my wits’ end.
- She’s at her wits’ end.
- They were at their wits’ end.
辞書では所有格を代表して one’s と書きますが、実際の会話では主語に合わせて my / your / his / her / our / their に変えます。
with・over・aboutで原因を続ける
何に困り果てているかを示すときは、with が特によく使われます。over や about も使えます。
- I’m at my wits’ end with this printer.
このプリンターにはもうお手上げです。 - She was at her wits’ end over the constant noise.
彼女は絶え間ない騒音に困り果てていました。 - We’re at our wits’ end about what to do next.
次にどうすべきか分からず、私たちは途方に暮れています。
日常会話で使える自然な例文
仕事
I’ve restarted the system five times, and I’m at my wits’ end.
システムを5回再起動しましたが、もうお手上げです。
Our team is at its wits’ end trying to meet the deadline.
チームは締め切りに間に合わせようとして、もう限界です。
家庭・暮らし
We’re at our wits’ end with the leak in the kitchen.
キッチンの水漏れには、もうどうしてよいか分かりません。
He was at his wits’ end after the baby cried all night.
赤ちゃんが一晩中泣き続け、彼は疲れ果てて途方に暮れていました。
人間関係
I’m at my wits’ end. She won’t tell me what’s wrong.
もうどうしたらいいか分かりません。彼女が何が問題なのか話してくれないんです。
They were at their wits’ end with their neighbor’s late-night parties.
近所の人の深夜のパーティーに、彼らは困り果てていました。
旅行・トラブル
By midnight, we were at our wits’ end trying to find the hotel.
真夜中には、ホテルを探し続けて私たちは途方に暮れていました。
at one’s wits’ end・at a loss・fed upの違い

| 表現 | 中心の意味 | ニュアンス |
|---|---|---|
| at one’s wits’ end | 手を尽くして、もう限界 | 解決策も忍耐も尽きかけている |
| at a loss | どうすればよいか分からない | 困惑が中心。必ずしも疲れ切ってはいない |
| fed up | うんざりしている | 不満・いら立ちが中心。解決策がないとは限らない |
例えば、初めて見るエラーに戸惑っているだけなら I’m at a loss. が自然です。何時間も直そうとして全部失敗したなら I’m at my wits’ end. が合います。同じ問題に嫌気が差していることだけを言うなら I’m fed up with it. です。
at a lossの意味・使い方と「言葉に詰まる」用法もあわせて読むと違いが整理できます。
よくある間違い
one’sをそのまま会話で使わない
one’s は辞書で使う代表形です。「私は」なら my にして、I’m at my wits’ end. と言います。
アポストロフィの位置はwits’
標準的な綴りは wits’ end です。複数形 wits の所有格なので、アポストロフィは sの後ろに置きます。wit’s end としないよう注意しましょう。
軽い迷いに大げさに使わない
ランチをどこで食べるか迷う程度なら I can’t decide. で十分です。at one’s wits’ end は、ある程度深刻で、本人がかなり消耗している場面に向いています。
しゅみすけ(大山俊輔)
すぐ出てこないときの簡単な言い換え
このイディオムを思い出せなくても、基本的な英語で十分伝えられます。
- I’ve tried everything, and I don’t know what to do.
全部試しましたが、どうすればよいか分かりません。 - I can’t think of anything else.
ほかに何も思いつきません。 - I don’t know what else to try.
ほかに何を試せばよいか分かりません。 - This problem is driving me crazy.
この問題には本当に参っています。
まとめ
at one’s wits’ end は、「いろいろ試した末に知恵や忍耐が尽き、もうどうしていいか分からない」状態を表します。実際には at my/your/his/her/our/their wits’ end のように所有格を変えて使います。
単なる困惑なら at a loss、うんざりした気持ちが中心なら fed up。手を尽くした末の「もう限界」なら at one’s wits’ end と覚えると、自然に使い分けられます。
ほかの表現もまとめて確認したい方は、英熟語・定型表現の意味と使い方一覧もご覧ください。









