
not give someone the time of day は「相手にもしない・口もきかない」を表す英語表現です。辞書の短い訳だけを見ると使えそうに感じますが、自然に使うには、どの程度強いのか、どんな場面で選ばれるのか、文法上どこを入れ替えるのかまで押さえる必要があります。
この記事では、言葉の組み立てからネイティブが感じるニュアンス、会話で使える独自例文、似た表現との違いまで整理します。最後に、イディオムが出てこないときの簡単な言い換えも紹介します。
Contents
not give someone the time of day の基本的な意味
中心となる意味は、相手を意図的に無視し、挨拶や会話をする価値さえ認めないことです。日本語では「相手にもしない・口もきかない」が近いものの、毎回ひとつの訳語に固定する必要はありません。相手との関係、話し手の感情、出来事の結果を見て自然な日本語へ置き換えます。
まず覚えたい基本形
not give + 人 + the time of day。時制に応じて didn’t / won’t / wouldn’t give と変化します。単語をばらばらに暗記するより、この語順をひとかたまりとして口に出して覚える方が、会話で素早く取り出せます。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜこの意味になる?単語からイメージする
もともとの the time of day は「時刻」だけでなく、出会った相手に時刻を教える程度のごく短い応対を指します。その最小限の親切さえ与えない、という誇張から現在の意味が生まれます。イディオムは直訳と実際の意味が離れて見えますが、元の具体的な映像を一度理解すると、単なる丸暗記ではなくなります。

ネイティブが感じるニュアンス
かなり強い拒絶です。「忙しくて話せなかった」ではなく、嫌悪・怒り・軽蔑などの理由で存在を認めない感じがあります。話し手は事実だけでなく、その場面をどう評価しているかも同時に伝えています。そのため、機械的に日本語から置き換えるのではなく、相手との距離や会話の温度を確認することが大切です。
会話で自然になる場面
友人との雑談、家族の出来事、職場での少しくだけた会話、映画や本の感想など、具体的な場面を描写するときに生きる表現です。正式な契約書、客観性が必要な報告、初対面の相手への慎重な説明では、後で紹介する直接的な言い換えを選ぶ方が誤解を減らせます。
使用上の注意
単に返事が遅い人や、たまたま気づかなかった人には強すぎます。関係がこじれている文脈で使います。表現を「知っている」ことと、あらゆる場面で自分から使うことは別です。耳にしたとき理解できる語彙と、自分が安心して使える語彙を分けておくと、無理のない英会話になります。
not give someone the time of day の語順・文法
not give + 人 + the time of day。時制に応じて didn’t / won’t / wouldn’t give と変化します。否定文、疑問文、過去形にするときも、イディオム内部の核となる並びはなるべく崩しません。人を表す所有格や代名詞が入る型では、主語と実際に感情・行動を受ける人が一致しているか確認しましょう。
時制の選び方
普段の傾向なら現在形、終わった出来事なら過去形、これから起こりそうな反応なら will や be going to を使います。日本語は時制を文脈に任せられますが、英語は動詞の形で時間を明示するため、例文を声に出す際は動詞も一緒に練習してください。
自然な英語例文12選
短い例文を、誰が・いつ・なぜその表現を使うのか想像しながら読みましょう。英語を隠して日本語から言い直す練習をすると、自分の表現として定着しやすくなります。
例文1:日常会話
After their argument, Mia wouldn’t give Leo the time of day.
口論の後、ミアはレオをまったく相手にしませんでした。
例文2:日常会話
I said hello, but she didn’t give me the time of day.
挨拶したのに、彼女は私をまるで相手にしませんでした。
例文3:日常会話
He used to ignore me, but now he wants my advice.
彼は以前私を相手にしなかったのに、今では助言を求めています。
例文4:日常会話
The manager wouldn’t give our complaint the time of day.
店長は私たちの苦情をまともに取り合いませんでした。
例文5:仕事・人間関係
She won’t give him the time of day after what he said.
彼の発言以来、彼女は彼と口もきこうとしません。
例文6:仕事・人間関係
Nobody at the party gave the rude guest the time of day.
パーティーでは誰もその失礼な客を相手にしませんでした。
例文7:仕事・人間関係
Why should I give him the time of day?
どうして私が彼を相手にしないといけないの?
例文8:仕事・人間関係
She barely gave me the time of day at school.
学校で彼女は私をほとんど相手にしてくれませんでした。
例文9:旅行・文化・その他
Even his old friends won’t give him the time of day.
昔の友人たちでさえ彼を相手にしようとしません。
例文10:旅行・文化・その他
If you apologize sincerely, she may give you the time of day.
心から謝れば、彼女も話くらいは聞いてくれるかもしれません。
例文11:旅行・文化・その他
He acts as if I’m not worth the time of day.
彼は私など相手にする価値もないかのように振る舞います。
例文12:旅行・文化・その他
At first, the buyer wouldn’t give our proposal the time of day.
当初、買い手は私たちの提案をまったく取り合いませんでした。
似た表現との違い
ignore は一度の無視にも使えますが、この表現は人間関係として取り合わない姿勢を強く描きます。not have time for は「時間や我慢がない」で、必ずしも相手を軽蔑しているとは限りません
使い分けの考え方
イディオムは情景や話し手の態度を加えたいときに便利です。一方、相手が英語学習者である、緊急で要点を伝えたい、仕事で曖昧さを避けたいという場面では、短く直接的な表現が優先されます。「より難しい表現がより良い英語」とは限りません。
日本人が間違えやすいポイント
直訳だけで判断しない
構成語の辞書的意味だけで文全体を解釈すると、話し手の強さやユーモアを落としてしまいます。前後で何が起きたか、話し手が相手を褒めているのか、批判しているのか、驚いているのかを確認しましょう。
固定部分と入れ替える部分を分ける
not give + 人 + the time of day。時制に応じて didn’t / won’t / wouldn’t give と変化します。固定部分はチャンクとして保存し、人称・時制・目的語だけを場面に合わせて替えるのがコツです。一文を丸ごと数種類覚えると、語順のミスを防げます。
表現の年代・地域・丁寧さを見る
かなり強い拒絶です。「忙しくて話せなかった」ではなく、嫌悪・怒り・軽蔑などの理由で存在を認めない感じがあります。映画や小説では自然でも、現在の自分の職場では大げさに響くことがあります。理解語彙として覚えたうえで、現代的な言い換えも持っておくと安心です。
出てこない時のしゅみすけ式:簡単な英語で言い換える
このイディオムがすぐ出てこなくても、意味を直接説明すれば十分に通じます。
She refuses to talk to him.
「相手にもしない・口もきかない」という中心内容を、基本動詞で率直に伝える言い方です。
He completely ignores me.
細かな比喩を使わず、相手が状況をすぐ理解できる形にしています。
しゅみすけ(大山俊輔)
関連表現も一緒に覚えよう
give me the time of day なら文脈によって「少し相手をして」「話を聞いて」という肯定側の依頼にもなります
完成した表現を体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現の親記事も参考にしてください。似ている言葉を横並びに覚えると、意味だけでなく使用場面の違いが見えやすくなります。
よくある質問
Q. 日常会話で今も使われますか?
A. かなり強い拒絶です。「忙しくて話せなかった」ではなく、嫌悪・怒り・軽蔑などの理由で存在を認めない感じがあります。自分から使う頻度が低くても、映画、ドラマ、記事、会話で出会ったとき意味と態度を読み取れる価値があります。
Q. ビジネスで使っても大丈夫ですか?
A. 同僚とのくだけた会話なら文脈次第で可能です。ただし正式な報告や顧客への説明では、She refuses to talk to him. のように意味を直接伝える方が安全です。
Q. 丸暗記するならどこまで?
A. 「基本形+自分が使いそうな一文」を覚えましょう。さらに過去形か否定形を一つ追加すれば、会話で応用しやすくなります。
まとめ
not give someone the time of day は「相手にもしない・口もきかない」を表します。大切なのは日本語訳だけでなく、相手を意図的に無視し、挨拶や会話をする価値さえ認めないという場面を思い浮かべることです。基本の語順、ニュアンス、使う相手を確認し、必要なら簡単な英語へ言い換えましょう。まずは例文から一つ選び、自分の生活に合わせて人物や場所を入れ替えて声に出してみてください。










