
What about …? は、日本語では「~はどう?」「~については?」と訳される定型表現です。短いフレーズですが、別の人や物を話題に加える、同じ質問を返す、案を出す、見落としている問題を指摘するなど、会話の流れによって役割が変わります。
この記事では What about you? や What about doing? の語順、自然な返し方、よく似た How about …?、仮定を尋ねる What if …? との違いを、会話例で分かりやすく整理します。
Contents
What about …?の基本イメージ
about は「~について」という意味です。そのため What about …? の基本感覚は、会話の中へ新しい対象を持ち込み、「では、これは?」「その点については?」と相手に向けることです。
A: Mia can join us for dinner.
ミアは夕食に参加できるよ。
B: What about Ken?
ケンはどうなの?
この例では、すでにミアについて話しており、そこへケンを話題として追加しています。日本語訳を一つだけ暗記するより、会話に別の対象を足す表現と捉えると、さまざまな用法を理解しやすくなります。
しゅみすけ(大山俊輔)
What about …?の4つの使い方

1.別の人・物・予定を話題に加える
一つの対象について話した後、別の対象も確認するときに使います。
The hotel is booked. What about the train tickets?
ホテルは予約済みだよ。列車の切符はどうする?
I’ve finished the report. What about the slides?
報告書は終わりました。スライドはどうなっていますか?
A: Everyone has replied except Lisa.
リサ以外は全員返事をくれたよ。
B: What about Daniel?
ダニエルは?
「その人・物の状況はどうなっている?」という意味なので、答えは文脈によって変わります。
2.What about you?で同じ質問を返す
What about you? は、相手の質問に答えた後、「あなたは?」と同じ質問を返すときの便利な表現です。
A: What do you usually do on weekends?
週末はいつも何をしているの?
B: I often go hiking. What about you?
よくハイキングに行くよ。あなたは?
A: I’m free after six. What about you?
私は6時以降なら空いているよ。あなたは?
質問を最初から繰り返さなくても、直前の内容をそのまま相手へ返せます。ただし、What about you? には「あなたは参加するの?」「あなたは大丈夫なの?」などの意味もあり、何を尋ねているかは直前の会話で決まります。
3.案や選択肢を提案する
What about+名詞? または What about+動名詞(doing)? で、候補を提案できます。
What about Friday afternoon?
金曜の午後はどう?
What about the Italian place near the station?
駅の近くのイタリアンはどう?
What about taking a taxi from the airport?
空港からタクシーに乗るのはどう?
What about meeting online instead?
代わりにオンラインで会うのはどう?
about は前置詞なので、動詞を続ける場合は原形ではなく -ing形 にします。
× What about take a taxi?
○ What about taking a taxi?
4.忘れている問題や懸念を指摘する
相手の案に対し、「でも、~はどうするの?」「~の問題は?」と見落としている点を持ち出す使い方です。
A: Let’s hold the event outdoors.
イベントは屋外でやろう。
B: What about the weather?
天気はどうするの?
A: We can hire two more people.
あと2人雇えます。
B: What about the budget?
予算はどうするんですか?
この用法では、単なる質問より「その点を考えましたか?」という注意喚起のニュアンスが出ます。声の調子によっては反論のようにも聞こえるため、仕事では What about the budget? の後に Do we have enough? などを添えると意図が明確です。
What about …?への自然な返し方
返答は、相手が何を確認しているかに合わせます。決まった一つの返事があるわけではありません。
提案への返事
- That works for me. — 私はそれで大丈夫です。
- Sounds good. — いいね。
- I’d rather go on Saturday. — できれば土曜日に行きたいです。
- I’m not sure. Let me check. — ちょっと分からないので、確認させて。
人や物の状況を聞かれたとき
A: What about Naomi?
ナオミは?
B: She’ll meet us there.
彼女は現地で合流するよ。
A: What about the reservation?
予約はどうなっている?
B: I made it this morning.
今朝済ませたよ。
懸念を指摘されたとき
A: What about the cost?
費用はどうするの?
B: We can stay within the current budget.
現在の予算内に収められます。
What aboutとHow aboutの違い
What about …? と How about …? は、提案や「あなたは?」という聞き返しではほぼ同じように使えます。
What about having lunch outside?
外で昼食を食べるのはどう?
How about having lunch outside?
外で昼食を食べるのはどう?
ただし、中心となる感覚には少し違いがあります。
| 表現 | 中心となる感覚 | 特に自然な場面 |
|---|---|---|
| What about …? | 「では、~については?」と対象を持ち出す | 話題の追加、未解決事項、懸念の指摘 |
| How about …? | 「~はどんな感じ?」と案や状態を尋ねる | 提案、誘い、軽い意見確認 |
たとえば、計画で予算が忘れられているときの What about the budget? は自然です。How about the budget? も文脈によって言えますが、予算の状態や評価を尋ねる響きになりやすく、見落としを指摘するなら What about が分かりやすいでしょう。
詳しい用法はHow aboutの意味・How about you・doingの使い方でも解説しています。
しゅみすけ(大山俊輔)
What aboutとWhat ifの違い
What about …? は、人・物・行動などを話題に出します。一方、What if+文? は「もし~ならどうなる?」と仮定の状況や可能性を尋ねます。
What about the rain?
雨のことはどうするの?
What if it rains?
もし雨が降ったらどうする?
前者は「雨という問題を考えた?」、後者は「雨が降る場合を想像するとどうなる?」という違いです。詳しくはWhat if ~?の意味と3つの使い方をご覧ください。
よくある間違いと注意点
aboutの後ろに動詞の原形を置かない
× What about go shopping?
○ What about going shopping?
前置詞 about の後ろは名詞相当の形になるため、動詞は -ing形にします。
What do you think about …?と混同しない
What do you think about this plan? は「この計画をどう思いますか?」と意見を明確に求めます。What about this plan? は文脈により「この計画はどう?」「この計画についてはどうする?」となり、目的が広い表現です。
文脈なしでは意図が曖昧になる
What about tomorrow? だけでは、「明日は空いている?」「明日に変更する?」「明日の予定はどうなる?」など複数の意味が考えられます。必要なら次のように補足しましょう。
What about tomorrow? Are you free then?
明日はどう?そのとき空いている?
簡単な英語で言い換えるなら
- And you? — あなたは?
- Is Friday okay? — 金曜日で大丈夫?
- Let’s take a taxi. — タクシーに乗ろう。
- Did you think about the budget? — 予算について考えましたか?
- What should we do about the tickets? — チケットはどうしましょう?
What about …? がすぐ出なくても、聞きたい内容を短い文で直接伝えれば問題ありません。
まとめ
What about …? の基本は、「では、~については?」と別の対象を会話に持ち込むことです。そこから、話題の追加、同じ質問の聞き返し、提案、問題点の指摘という使い方が生まれます。
語順は What about+名詞?、動作なら What about+doing? です。まずは What about you?、What about Friday?、What about taking a taxi? の3つを、自分の会話で使ってみましょう。
ほかの表現もまとめて学びたい方は、英熟語・定型表現のまとめもご覧ください。









