英語の「say, tell, talk, speak」の違いとコアイメージを徹底解説!

英語の「say, tell, talk, speak」の違いとコアイメージを徹底解説!

  • 同じ「話す」なのに、何で4つも単語があるの?
  • say, tell, talk, speakの使い分けがよく分からない…。
  • 「話す」って訳す単語のコアイメージの違いが知りたい!

英語にはさまざまな単語がありますが、その中には特に出現頻度が高く、覚えておくことでのコストパフォーマンスの高い「基本単語」というものが存在します。

滅多に出てこないマニアックな単語を覚えることも大切ですが、基本単語を覚えることには、それらを覚えるよりも何倍、いや何百倍何千倍もの効果があります。

ということで、今回ピックアップする基本単語は「話す」シリーズ。
具体的にはsay, tell, talk, speakという4つの単語です。

これらはすべて中学校で習う単語ですが、全部ふわっと「話す」という訳語で教わり、それぞれの使い分けを知らないままでいる人も多いのではないでしょうか。

これら4つの単語は日本語に訳すと同じように見えますが、実際はそれぞれまったく違う単語です。
そのため、しっかり違いを理解していないと、思わぬ誤用につながってしまいかねません。

そこで今回は、使い分けが難しいsay, tell, talk, speakの4単語について、それぞれのコアイメージと用法を詳しく説明していきます。
例文もたくさん載せているので、これを読めば「話す」シリーズの4単語がしっかり使い分けられるようになること間違いなしです。

それでは、早速始めていきましょう!

この記事で分かること
  • 基本単語sayのコアイメージ
  • 基本単語tellのコアイメージ
  • 基本単語talkのコアイメージ
  • 基本単語speakのコアイメージ

英語の「say, tell, talk, speak」の違いとコアイメージを徹底解説!

それでは、英語の「say, tell, talk, speak」の違いとコアイメージを徹底解説していきます。
順番に見ていきましょう。

「話す」を表す英単語①:sayのコアイメージとは?

sayは「話す」という行為のうち、「どんな言葉を話すのか」という点に着目した動詞です。

そのため、sayの後には具体的な発言内容やセリフが来ることがほとんど。日本語でいうと、「話す」というより「~と言う」の方がイメージとしては近いです。

POINT
sayのコアイメージ⇒「~」と具体的にセリフを言う

また、「話す」というと話し相手が必要そうですが、sayの場合はセリフさえあれば良いので、相手が必ずしも必要なわけではありません。
そのため、「say, “~”」、「say that ~」といったように、相手無しで文を作ることが多いです。それでも相手を表現したい場合には「say to 人」とします。

実際の例文でも確認していきましょう。

He said to me, “I live with my sister.”
彼は私に『僕は姉と一緒に住んでいるんだ』と言いました。

このようにクオーテーションマーク(“”)を付けて、実際に発言したセリフをそのまま表現するのがsayの最も基本的な使い方です。
セリフを直接使うことから、文法用語では「直接話法」なんて呼ばれることもあります。

He said that he lived with his sister.
彼は姉と一緒に住んでいると言いました。

発言そのままでなく、thatを使って「こういう内容のことを話した」と表現することもできます。
この場合、Iがheに、myがhisにといった具合に、発言内容の人称も変わる点に注意が必要です。
セリフを直接使わずに間接的に表現することから、文法用語では「間接話法」と呼ばれることもあります。

The newspaper says that fewer Japanese feel happy than American.
新聞によると、アメリカ人より日本人の方が幸福を感じている人が少ないそうです。

直訳すると「新聞が話す」となりますが、これは「新聞に書いてある」という意味です。
新聞紙から記事内容が吹き出しとして浮かび上がっているようなイメージです。
「新聞に~と書いてある」と訳すだけでなく、このように「新聞によれば~そうだ」とすると、より日本語らしい文になります。

「話す」を表す英単語②:tellのコアイメージとは?

tellは「話す」という行為のうち、「どんな情報を伝えるのか」という点に着目した動詞です。

「A→B」といったように、人から人へ矢印のように情報が伝わっていくイメージです。
そのため、日本語で言うと「話す」より「伝える」の方が感覚としては近いです。

POINT
tellのコアイメージ⇒相手に情報を伝える

先述のsayの場合は相手が不要でしたが、tellは情報を伝えることがコアなので相手が必要です。
そのため、tellの基本形は以下のいずれかの形になります。

POINT
tell 人 to do⇒「人に~するように伝える」
tell 人 that ~⇒「人に~ということを伝える」

実際の例文でも確認していきましょう。

My mother always tells me to clean my room.
母はいつも私に自分の部屋を掃除するように言います。

お母さんから私へ向けて「部屋を掃除しろ」という情報が伝わっているイメージ。
tellでは伝わる情報が重視されるため、怒っているのかお願いしているのか、具体的にどんな言い方をしたのかまではわかりません。
その点を表したい場合は、sayの方が適任です。

Could you tell me how much it is?
それがいくらか教えていただけますか?

情報が欲しい場合は「tell me」を使えばOKです。
そのままでは不躾だと感じられる場合には、Can [Will] you tell me ~?とすると丁寧になり、過去形のCould [Would]を使うとより丁寧な表現になります。

I can’t tell the difference between cabbage and lettuce.
私はキャベツとレタスの違いが分かりません。

ちょっと応用ですが、tell the difference between A and B. で「AとBの違いが分かる」という意味になります。
「tell=話す」と覚えているだけでは理解するのが難しいですが、要するに「AとBの情報が伝えられる⇒違いが分かる」ということに過ぎません。
このように、基本単語のコアイメージを理解していれば、一見関係無さそうな熟語なども覚えるのが楽になりますよ。

「話す」を表す英単語③:talkのコアイメージとは?

talkは「話す」という行為のうち、「話し合う」という双方向のやり取りに着目した動詞です。

tellが「A→B」という一方通行の情報伝達だったのに対して、talkは「A↔B」という往復で情報が行ったり来たりするイメージです。

POINT
talkのコアイメージ⇒相手と話し合う

talkは「話し合う」というやり取り自体を重要視する動詞なので、以下のように「誰が話し相手なのか」「何について話すのか」が無くても文としては成り立ちます。

I want to talk!
(誰かと)(何かについて)話し合いたい!

とはいえ、実際には話し相手と話す内容を添えることが多いので、talkの基本形は以下のようになります。

talk with 人 about ~
~について人と話し合う

実際の例文でも確認していきましょう。

I talked with her about the movie.
私はその映画について彼女と話し合いました。

talkの最も基本的な使い方。私と彼女との間で、映画に関する情報が行き交っているイメージです。

I found my girlfriend in the school cafeteria, and so talked to her.
学食で彼女を見つけたので話しかけました。

「talk to 人」で「人に話しかける」という意味。
とはいえ、talkのコアイメージは「話し合う」なので、その後相手から応答が返ってくることが想定されています。
後述する「speak to 人」が相手の反応を想定していないのと対照的です。

My father often talks to himself.
私の父はよく独り言を言います。

話し合う相手が他人とは限りません。
「talk to oneself」で「独り言を言う」という決まり文句。
自分自身との間に情報の矢印が行き交っているイメージです。

「話す」を表す英単語④:speakのコアイメージとは?

speakは「話す」という行為のうち、「口から音を発する」という点に着目した動詞です。

これまでのsay, tell, talkという3つの動詞とは異なり、speakが意味するのはあくまで音だけで、その内容や相手は関係ありません。
機械のスピーカー(speaker)のように、口から何かしらの音が発せられているイメージです。

POINT
speakのコアイメージ⇒口から音を発する

speakで最も多い使い方は、皆さんご存じの通り、以下のような「speak + 言語」で「〇〇語を話す」というものですね。

I speak English.
私は英語を話します。

He can speak Spanish.
彼はスペイン語を話せます。

ところで、なぜ言語を話すという場合にはspeakを使うのか、その理由を考えたことがありますか?

その答えは「〇〇語で音を発する」から。セリフが言えなくても、情報を伝えられなくても、そして誰かと話し合えなくても、英語の音を発することさえできれば「I can speak English.」と言えるんです。
日本人はとにかくハードルを上げて考えてしまいがちですが、外国人が「ニンジャ」と言えるだけで「I can speak Japanese.」と言っているように、日本人ももっと気楽に英語と付き合えるようになれれば良いのにと思う今日この頃です。

さて、話が少し脱線しましたが、speakの用例についても、実際の例文で確認していきましょう。

Can you speak more slowly?
もう少しゆっくり話してもらえますか?

言葉が早くて聞き取れない場合、口から音を発するスピードが問題なのでspeakが適切です。
sayにすると具体的なセリフを早く言う早口言葉、tellだと迅速な情報伝達、talkだと応答の早いおしゃべりといったイメージになります。

Yesterday, a stranger spoke to me on my way home.
昨日、帰宅途中で知らない人に話しかけられました。

「speak to 人」で「人に話しかける」という意味。先述の「talk to 人」が相手からの応答を想定していたのに対し、「speak to 人」は一方的に発声することがコアイメージであるため、応答があるとは限りません。
そのため、「見知らぬ人が話しかけてきた」という場合には「speak to 人」の方が適切です。

May I speak to Mr. Smith, please?
(電話口で)スミスさんをお願いします。

「May I speak to 人 ?」は電話口で相手を呼び出す決まり文句。
speak toは相手からの応答を想定していないため、このようなフォーマルな意味合いでも使われます。
親しい間柄での電話なら「Can I talk to 人 ?」でもOKです。

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本記事では、「say・tell・talk・speak」の違いを解説しました。
このように基本動詞の持っているコアイメージを理解すると、英単語学習の効率は俄然アップします。

「【イラスト付き/教材級】英会話の9割がわかるようになる基本動詞Top55【総集編】」の動画では、代表的な基本動詞55個のコアイメージをイラスト付きでわかりやすく解説しています。あわせてご確認ください。

まとめ

英語の「say, tell, talk, speak」の違いとコアイメージを徹底解説!

今回は「話す」という意味で一まとめにされがちなsay, tell, talk, speakという4種類の単語について確認していきました。
それぞれのコアイメージをあらためてまとめると、以下のようになります。

POINT
say⇒「~」と具体的にセリフを言う
tell⇒相手に情報を伝える
talk⇒相手と話し合う
speak⇒口から音を発する

ひとくちに「話す」といっても、場面ごとにその意味は異なります。
これらの単語を的確に使いこなせるようになれば、あなたの英語表現の幅は着実に広がっていくでしょう。
今回ご紹介したことを参考に、ぜひ「話す」シリーズをマスターしてみてください。

それでは、今後も楽しんで英語学習を進めていきましょう。

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