
Comparisons are odious. は、「比較は不快なものだ・人を比べるのは嫌なものだ」という英語のことわざです。
人や物を無理に比べると、不公平さや嫉妬、反感を生みやすいという古いことわざです。特に、能力・容姿・収入・家族・成長速度など、条件の異なる人同士を一つの尺度で順位づけする危うさを表します。
この記事では、直訳から意味が生まれる仕組み、ネイティブが感じる語調、自然な使い方、類似表現との違い、会話で出てこないときの簡単な言い換えまで詳しく解説します。
Contents
Comparisons are odious. の意味を先に確認
結論から言うと、比較そのものが常に悪いのではなく、異なる人を乱暴に並べて評価することの不快さを戒めます。
- odious は「不快な・忌まわしい」という強い形容詞
- データ比較より、人を傷つける比較への批判で使われやすい
- 比較の目的と尺度が公平かを考える必要がある
職場評価、兄弟姉妹、学校、SNS、恋愛など、人が他者と比べられて傷つく場面に合います。
| 語句 | 基本の意味 | ことわざでの働き |
|---|---|---|
| comparisons | 比較 | 複数の比較一般 |
| are | 〜である | 主語が複数なのでare |
| odious | 非常に不快な・嫌悪を招く | 古風で強い評価語 |
しゅみすけ(大山俊輔)
直訳から実際のニュアンスへ
直訳は「比較は不快である」です。短い断定文で、odious の強さによって比較が生む反感を表します。

人には役割、経験、資源、目標がそれぞれ違います。同じ尺度で並べると、本来の強みや成長を無視し、「どちらが上か」だけが残りやすくなります。
比較は学習や意思決定に必要なこともあります。公平な条件、明確な目的、複数の観点があれば、有益な比較も可能です。
ネイティブが感じる語調と使う場面
古風で文学的です。日常会話では Comparisons can be unfair. や It’s not helpful to compare them. のほうが自然です。
- 兄弟姉妹を成績で比べることを止める
- 同僚を単純な売上だけで評価しない
- SNSで他人と自分を比べすぎない
- 異なる製品を同条件だと決めつけない
「比較されたくない」という防御に使うだけでなく、必要な評価から逃げる口実にしないことも大切です。
よく使われる形・文法
comparison は可算名詞で、ことわざでは複数形 comparisons が一般論を表します。odious は unpleasant より強く、格言的な響きがあります。
- Comparisons are odious.
伝統的な定型。 - Comparisons can be unfair.
現代的で柔らかい。 - It’s not helpful to compare them.
その二人を比べても役に立たない、という具体的な形。
odious は「臭い」という意味ではありません。強い嫌悪や不快感を引き起こすという形容詞です。
日常・仕事で使える独自例文
- Comparisons are odious; the two roles require different skills.
比較は不適切です。その二つの役割には別の技能が必要です。
仕事 - Please don’t compare the children’s grades.
子どもたちの成績を比べないでください。
家庭 - I stopped comparing my progress with other people’s.
自分の進歩を他人と比べるのをやめました。
学習 - The ranking ignores differences in experience.
その順位は経験の違いを無視しています。
評価 - Let’s evaluate each person against their own goals.
各自の目標に照らして評価しましょう。
職場 - Comparing prices is useful, but the plans include different services.
価格比較は有用ですが、プランに含まれるサービスが違います。
買い物 - Social media makes comparison too easy.
SNSは比較をあまりに簡単にします。
生活 - Her strength is creativity, while his is accuracy.
彼女の強みは創造性、彼の強みは正確さです。
公平な説明
短い会話で使い方を確認
A: Why isn’t Emi selling as much as Ken?
なぜエミはケンほど売れていないのですか。
B: Comparisons are odious. They handle completely different markets.
単純な比較は不公平です。担当市場がまったく違います。
比較を止めるだけでなく、条件が違うという理由を添えています。
類似表現との違い
| 表現 | 中心の意味 | 使い分け |
|---|---|---|
| Don’t compare apples and oranges. | 性質の違うものを比べるな | 比較対象の不一致に焦点 |
| The grass is always greener. | 他人の状況がよく見える | 羨望と見え方に焦点 |
| Beauty is in the eye of the beholder. | 美の判断は人それぞれ | 主観的な好みに焦点 |
Comparisons are odious は比較が人に与える不快さ、apples and oranges は論理的に比較できないことを中心にします。
日本人が間違えやすいポイント
odious を「におう」と訳す
意味は強く不快な、嫌悪を招くです。
すべての比較を否定する
目的と条件が適切なら比較は役立ちます。
理由を言わず引用だけする
何が不公平なのかを具体的に説明しましょう。
でてこない時の「しゅみすけ式」
ことわざを一字一句思い出せなくても、同じ内容を中学英語で直接伝えれば十分です。
- It’s not fair to compare them.
その二人を比べるのは公平ではありません。 - They are different.
二人は違います。 - Let’s look at each person’s strengths.
一人ひとりの強みを見ましょう。 - The conditions are not the same.
条件が同じではありません。 - This comparison is not helpful.
この比較は役に立ちません。
しゅみすけ(大山俊輔)
よくある質問
odious は日常語?
理解されますが、古風で強い語です。unfairやunhelpfulのほうが日常的です。
比較は全部悪いという意味?
いいえ。人を傷つける乱暴な比較を批判する文脈が中心です。
apples and orangesとの違いは?
apples and orangesは対象が違いすぎて論理的に比べられないことを強調します。
自分について使える?
I try not to compare myself with others. のような簡単な説明のほうが自然です。
関連する英語表現
人間関係や評価の英語とつなげると、比較を避けるだけでなく公平な伝え方まで学べます。
ほかの定番表現は、英熟語・定型表現の一覧から探せます。
比較が役立つ場合と傷つける場合
Comparisons are odious. は、あらゆる比較を禁止する表現ではありません。商品の価格、二つの案のリスク、昨日と今日の記録など、目的が明確な比較は判断に役立ちます。問題になりやすいのは、違う条件の人を一つの物差しで順位づけし、価値まで決める比較です。
odious の強さ
odious は「嫌な、不快な、憎むべき」という強く硬い形容詞です。日常会話では少し古風で芝居がかった響きがあります。普通に「比べても仕方がない」と言うなら It’s not a fair comparison. や Everyone is different. のほうが自然です。
仕事で比較するなら条件をそろえる
売上だけで担当者を比べる前に、担当市場、勤務時間、顧客数などを確認します。英語では We need to compare like with like.(同じ条件のもの同士を比べる必要があります)と言えます。このことわざは、比較の目的と条件を問い直すきっかけとして使えます。
人間関係で避けたい比較
- 兄弟姉妹の性格や成績を順位づけする
- 現在の恋人を過去の相手と比べる
- 初心者を熟練者と同じ基準で評価する
- SNSの一場面と自分の日常全体を比べる
比較を止めたいときは、相手を責めず Can we focus on what works for us?(私たちに合うことへ目を向けませんか)と目的を戻すと建設的です。
ミニケース:二人の学習者を比べる
Aさんは毎日30分学び、Bさんは週末に4時間学ぶとします。総時間だけなら近くても、目的、生活、得意分野が違えば単純な順位には意味がありません。They have different goals and schedules, so it isn’t a fair comparison.(目標と予定が違うので、公平な比較ではありません)と説明できます。
役立つ比較へ変えるなら、他人同士ではなく本人の過去と現在を比べます。「先月より会話を長く続けられた」「以前より復習を忘れない」といった変化は、次の行動につながります。比較そのものを敵にするのではなく、誰のために、何を改善するために、どの条件で比べるのかを確認することが、このことわざを現代的に活かす方法です。
SNSでの応用: 画面に見えるのは、相手が選んだ一部の瞬間です。それを自分の睡眠不足や失敗まで含む日常全体と比べれば、条件はそろいません。I’m comparing my whole life with someone’s highlights.(自分の生活全体を他人のハイライトと比べている)と気づくだけでも、不公平な比較から距離を取れます。
まとめ
異なる人を一つの尺度で順位づけすると不快さや不公平が生まれる、という戒めです。比較の目的と条件を確認し、一人ひとりの強みを見る表現へ言い換えましょう。
このことわざのテーマ別一覧
この表現と近い場面で使う英語のことわざは、失敗・注意・教訓を表す英語のことわざ一覧でまとめて確認できます。全テーマから探す場合は、英語のことわざ一覧|意味・場面別50選もご覧ください。










