
英語のことわざ First deserve, then desire を見聞きして、「単語は分かるのに、なぜこの意味になるのだろう」と感じたことはありませんか。結論から言うと、これは「まず努力してふさわしくなり、それから望め」という意味です。ただし、ことわざは辞書的な訳だけ覚えると、場面や距離感を誤りやすいもの。この記事では、語の組み立て、ネイティブが受け取る響き、文法、会話例、似た表現との違い、使わないほうがよい場面まで丁寧に整理します。
Contents
First deserve, then desire の意味を一言で
まず努力してふさわしくなり、それから望め。直訳は「まず値するようになり、それから望みなさい」です。直訳の映像を思い浮かべ、その映像が人間関係・仕事・学習などへどう広がるかを見ると、丸暗記より長く残ります。
| 英語 | First deserve, then desire |
|---|---|
| 基本の意味 | まず努力してふさわしくなり、それから望め |
| 響き | ことわざらしい比喩・助言・観察 |
| 使い方 | 会話で引用する、状況を短く評する |
しゅみすけ(大山俊輔)
単語から「なぜそうなるか」を理解する
deserve は「〜に値する」ですが目的語が省略され、desire はここでは「望む」という動詞です。first と then が順序をはっきり示します。
ことわざでは、具体的な物や動作が抽象的な教訓を運びます。英語を左から順に受け取ると、最初に情景ができ、後半で評価や結果が加わります。日本語の完成訳へ一気に置き換えるのではなく、「誰・何が」「どうする」「その結果は何か」に分けるのがコツです。

ネイティブが感じるニュアンス
報酬や評価を求める前に、準備・努力・責任を果たそうという自律的な教訓です。ただし尊厳、休息、安全、基本的な権利まで「努力して獲得すべきもの」と扱う表現ではありません。成果や役割を望む場面に限ると健全です。
この種のことわざは、日常会話で毎日連発する表現ではありません。場面にぴたりとはまると印象的ですが、相手を一方的に評価する目的で使うと説教臭くなります。自分の判断を説明したり、昔からある考え方を紹介したり、親しい相手に軽く背中を押したりする使い方が自然です。
語順・文法のポイント
命令形 Deserve / desire を副詞 First / then が修飾した対句。目的語を省くことで一般的な標語になっています。会話では First earn it, then ask for it. のほうが直接的です。
引用するときは前に As the saying goes, …(ことわざにもあるように)や There’s an old saying: …(昔からこんな言い方があります)を置けます。古風な表現や断定の強い内容でも、「自分が今作った断言」ではなく「広く伝わる言葉を材料にしている」と示せます。
自然な例文と日本語訳
- I want the promotion, but first deserve, then desire.
昇進したいが、まずそれにふさわしい仕事をしよう。 - Build the skills before asking to lead the project.
プロジェクトを率いたいと申し出る前に、必要な技能を身につけよう。 - She treated the saying as a reminder to herself, not a judgment of others.
彼女はそのことわざを、他人への評価ではなく自分への戒めとしました。 - First prepare well, then ask for the opportunity.
まず十分に準備し、それから機会を求めよう。 - You don’t have to earn basic respect.
基本的な敬意は、努力して獲得しなければならないものではありません。
例文を練習するときは、英語だけを音読した後、日本語の状況を一つ変えて自分の文を作りましょう。仕事だけでなく、学校、家庭、旅行、人間関係へ移し替えると、ことわざを「知っている」状態から「必要なとき理解できる」状態へ近づけられます。
会話ではどう使う?
A: I’m not sure what to do next.
B: Think about this: “First deserve, then desire.”
A: I see. I’ll focus on what I can do now.
A: 次にどうすればよいか迷っています。
B: 「First deserve, then desire」という考え方をしてみて。
A: なるほど。今できることに集中します。
この会話のように、ことわざだけで会話を終えず、自分が何を言いたいのかを一文足すと親切です。聞き手が表現を知らない可能性もあるため、つまりどういう意味かを簡単な英語で説明できるようにしておきましょう。
似た表現との違い
No pain, no gain は苦労と成果の関係を強調。Earn your stripes は経験を積んで認められること。First deserve… は欲望の前に自分を整える順番を説きます。
似たことわざは日本語訳が重なっても、焦点が違います。「勇気」「準備」「責任」「結果」「人間関係」など、何を評価しているかを見れば使い分けやすくなります。最も難しい表現を選ぶ必要はなく、相手に伝わりやすい一文を選ぶことが会話では優先です。
日本人が間違えやすいポイント
deserve を受け身 be deserved にしないこと。また他人への説教に使うと傲慢に響きやすいため、自分への戒めとして使うほうが自然です。
- 直訳だけで人物や状況を決めつけない。
- 古風な言葉を、現代の絶対的なルールとして扱わない。
- 相手への命令にせず、自分の考えを説明する材料として使う。
- ことわざを言った後に、具体的に何を提案するのか一文加える。
出てこない時の「しゅみすけ式」
ことわざを完璧に覚えていなくても、意味を直接伝えれば会話は成立します。今回なら次の短い英文で十分です。
- Do the work before asking for the reward.
- Prepare first, then go for it.
- Show that you’re ready.
難しい名詞や比喩を使わず、主語+基本動詞+短い補語にします。話している途中でことわざを思い出そうとして沈黙するより、直接的な文を二つ並べるほうが伝わります。ことわざは、相手が知っていれば会話に味を加える「選択肢」であり、必須科目ではありません。
しゅみすけ(大山俊輔)
どんな場面なら自然か
親しい友人との相談、会議の振り返り、授業で文化的な表現を紹介するときには使いやすいでしょう。一方、深刻な悩みを打ち明けた人、立場が弱い人、事情を十分に知らない相手へ短いことわざだけを返すと、問題を単純化したように響きます。まず話を聞き、必要なら “This saying may fit part of the situation.”(このことわざは状況の一部には当てはまるかもしれません)のように範囲を限定します。
覚えるための3ステップ
- 絵:直訳の場面を頭に描く。
- 橋:その場面と抽象的な意味をつなぐ。
- 自分事:今週の出来事を一つ選び、短い英文にする。
翌日は日本語訳を見ずに英語を思い出し、三日後には簡単な言い換えも言ってみてください。ことわざ本体と言い換えをセットにすると、聞き取りにも会話にも役立ちます。
よくある質問
日常会話で頻繁に使いますか?
頻度は表現と地域、世代によります。知られていても毎日使うとは限りません。まず聞いて理解できることを目標にし、自分で使うときは文脈を添えましょう。
仕事で使っても大丈夫ですか?
軽い比喩としてなら使えますが、重要な判断や指示は具体的な言葉で補足してください。国際的な職場では全員が同じことわざを知っているとは限りません。
一字一句同じでないと通じませんか?
定型表現なので基本形を覚えるのが安全です。ただし意味を忘れたら、しゅみすけ式の直接表現へ切り替えれば問題ありません。
まとめ
First deserve, then desire は「まず努力してふさわしくなり、それから望め」を表します。直訳の情景、言葉の役割、現代での注意点を一緒に理解すると、単なる日本語訳より深く身につきます。まずは聞いて分かること、次に簡単な英語で説明できることを目指しましょう。
ほかの表現も体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現の親記事もあわせてご覧ください。
現代の会話へ落とし込む判断軸
deserve は努力と報酬を結びつける強い語です。自分の昇進や挑戦に向けて使えば規律になりますが、困っている人へ「助けに値することを証明せよ」と向けるのは不適切です。対象を promotion、responsibility、opportunity など成果・役割に限定しましょう。I want the role, so I’ll build the skills first. と言えば、他人の価値を裁かず自分の準備に焦点を戻せます。
30秒でできる自分用トレーニング
まず今週の出来事を一つ思い浮かべ、「このことわざが当てはまる部分」と「当てはまらない部分」を日本語で分けます。次に This saying fits because …(このことわざが合うのは〜だからです)で理由を一文作り、最後に簡単な英語で具体的な行動を足します。比喩、理由、行動の三段階にすると、知識を現実へ乱暴に当てはめずに済みます。相手が表現を知らなければ、ことわざの披露を目的にせず、すぐに意味を直接説明してください。
このことわざのテーマ別一覧
この表現と近い場面で使う英語のことわざは、努力・挑戦・行動を表す英語のことわざ一覧でまとめて確認できます。全テーマから探す場合は、英語のことわざ一覧|意味・場面別50選もご覧ください。










