
Grasp all, lose all は「すべてをつかもうとすると、かえって全部失う」という意味の英語のことわざです。この記事では直訳、実際のニュアンス、語順、例文、似た表現との違い、簡単な言い換えを整理します。
Contents
Grasp all, lose allの意味
中心は欲張って多くを同時に取ろうとし、集中も機会も失う危険です。日本語訳だけでなく、どんな判断を短く示す表現なのかを理解しましょう。
| 基本訳 | すべてをつかもうとすると、かえって全部失う |
|---|---|
| 中心 | 欲張って多くを同時に取ろうとし、集中も機会も失う危険 |
| 語調 | 優先順位を決める教訓です。向上心そのものではなく、能力を超えて全部を抱える判断を戒めます。 |
しゅみすけ(大山俊輔)
直訳から意味を考える
grasp は強くつかむ動作です。all と lose all の反復が、欲張りの逆効果を示します。
目に見える物や動作が、人間関係や判断の比喩になっています。単語の訳を並べるだけでなく、何が対比され、話し手が何を評価しているかを確認すると覚えやすくなります。

ネイティブが感じるニュアンス
優先順位を決める教訓です。向上心そのものではなく、能力を超えて全部を抱える判断を戒めます。
古いことわざは映画や文章で見かけても、日常会話で頻繁に使うとは限りません。理解できることと、自分から使うことを分けて考えましょう。人への評価が含まれる場合、本人へ直接言うと失礼になることがあります。
よく使われる形・文法
引用するときは Grasp all, lose all. の語順を保ちます。一般的な教訓なので現在形が基本です。As the saying goes, “Grasp all, lose all.” とすれば、ことわざの引用だと明確になります。
特定の過去の出来事を説明していても、引用部分まで過去形へ変える必要はありません。先に背景を一、二文で述べ、最後に短い結論として置くのが自然です。
自然な例文
例文1
He accepted every project and finished none.
彼は全案件を引き受け、一つも終えられませんでした。
この場面では「欲張って多くを同時に取ろうとし、集中も機会も失う危険」という中心の発想が具体化されています。ことわざを添える前に事情を説明すると自然です。
例文2
Let’s choose our top two goals.
最優先の目標を二つ選びましょう。
この場面では「欲張って多くを同時に取ろうとし、集中も機会も失う危険」という中心の発想が具体化されています。ことわざを添える前に事情を説明すると自然です。
例文3
Trying to please everyone weakened the plan.
全員を満足させようとして計画が弱くなりました。
この場面では「欲張って多くを同時に取ろうとし、集中も機会も失う危険」という中心の発想が具体化されています。ことわざを添える前に事情を説明すると自然です。
例文4
I need to let one opportunity go.
一つの機会を手放す必要があります。
この場面では「欲張って多くを同時に取ろうとし、集中も機会も失う危険」という中心の発想が具体化されています。ことわざを添える前に事情を説明すると自然です。
例文5
Focus protects the work that matters most.
集中は最重要の仕事を守ります。
この場面では「欲張って多くを同時に取ろうとし、集中も機会も失う危険」という中心の発想が具体化されています。ことわざを添える前に事情を説明すると自然です。
短い会話例
A: How should we think about this situation?
この状況をどう考えればよいですか。
B: Let’s look at the facts first. Grasp all, lose all.
まず事実を見ましょう。すべてをつかもうとすると、かえって全部失う。
類似表現との違い
Don’t bite off more than you can chew は抱えすぎ、A bird in the hand… は確実なものの価値が中心です。
日本語訳が近くても、励まし、警告、批判、公平な評価など焦点は違います。何を伝えたいかを先に決めると選びやすくなります。
日本人が間違えやすいポイント
- 日本語の似たことわざと使用範囲が完全に同じだと思わない。
- 定型の単数・複数、冠詞、語順を自己流に変えない。
- 一般論の形で、目の前の相手を遠回しに批判しない。
- ことわざが古風か、現代会話でも自然かを区別する。
- 比喩を現実の保証や絶対的な規則として扱わない。
出てこない時のしゅみすけ式
ことわざを忘れたら、意味を二つの短い文へ分けます。
- This is the main point.
これが一番大切な点です。 - Let’s look at the result.
結果を見ましょう。 - We should be careful here.
ここでは慎重になるべきです。 - すべてをつかもうとすると、かえって全部失うという内容を、自分が知っている基本語で直接説明しましょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
場面に合うか判断する
使う前に、相手との距離、話題の重さ、ことわざが相手への評価に聞こえないかを確認します。仕事では、格言だけで結論を押しつけず、期限、担当、理由、リスクなど具体的な情報を添えてください。
反対の視点も考えましょう。ことわざは複雑な現実の一面を短く切り取ったものです。例外や相手側の事情を無視すると、知的に聞こえるどころか対話を止めてしまいます。
使えるようになる練習
- 直訳の絵を思い浮かべる。
- 実際の意味を日本語で一文にする。
- 自分の仕事、家庭、旅行、学習から似た場面を選ぶ。
- 簡単な説明を先に作る。
- 最後にことわざを添えて音読する。
同時に「ことわざを使わず言い直す練習」もします。これにより、相手が表現を知らなくても会話を止めずに済みます。
よくある質問
会話でよく使いますか?
表現によります。古風なものは本や映画で理解できれば十分な場合もあります。
仕事で使えますか?
一般論としては使えますが、人への批判は普通の説明文へ言い換えるほうが安全です。
意味が通じないときは?
ことわざを繰り返さず、しゅみすけ式の基本語で意図を説明します。
丸暗記が必要ですか?
まず読んで理解できる状態を目指し、よく使うものだけ会話練習へ回しましょう。
欲張りと目標設定を深く理解する
このことわざを実際の生活へ当てはめるなら、複数の仕事、買い物、投資、学習目標などの場面を考えられます。ただし、格言は現実の一面を短く強調したものです。いつでも正しい規則としてではなく、判断を見直すための問いとして使います。
ことわざが当てはまる条件
すべてを狙うことで、時間・注意・資金が薄まり、最重要の一つまで失わないか確認します。
背景を説明せずにことわざだけを言うと、相手の事情を無視して結論を押しつけることがあります。誰が、何を、なぜそう判断したのかを普通の英文で先に共有しましょう。
簡単な英語ならこう言える
Let’s choose what matters most.
この一文なら、ことわざを知らない相手にも意図が伝わります。英会話では、難しい表現を言えたかより、相手が次に何を理解し、どう行動できるかのほうが重要です。
自分で使うミニケースを作る
まず自分の経験から「問題が起きる前」「判断した瞬間」「その後の結果」の三段階を書き出します。次に、それぞれを一文の簡単な英語にします。最後に、このことわざが本当に結果を要約しているか確認します。
たとえば We had a problem. We changed our approach. The result was better. のような基本文で十分です。そこへことわざを添えれば、丸暗記した例文ではなく、自分の経験を説明する表現になります。
言わないほうがよい場面
相手が強く落ち込んでいるとき、深刻な被害を受けた直後、事実関係が分からないとき、立場の強い側が弱い側へ我慢を求めるときは、格言より共感と具体的な確認を優先します。What do you need right now?(今、何が必要ですか)のような一言のほうが役立つことがあります。
語感を保った言い換え練習
第一段階では、ことわざの意味を直接述べます。第二段階では、理由を加えます。第三段階では、相手への提案を一文足します。この三段階を使えば、抽象的な教訓を会話で役立つ説明へ変えられます。
- 意味:Let’s choose what matters most.
- 理由:Because the situation can affect the result.(状況が結果へ影響するからです)
- 提案:Let’s look at our options.(選択肢を確認しましょう)
この形なら、仕事、家庭、旅行、学習のどの場面にも応用できます。ことわざを使ったあとに相手が戸惑った場合も、同じ三段階で説明し直せます。
もう一つの確認ポイント
何かを諦めることは失敗とは限りません。限られた時間を重要な目標へ戻す、積極的な選択になることがあります。
相手に伝えるときは、評価だけで終わらず、観察した事実と次にできる行動を一文ずつ加えてください。そうすれば、ことわざが会話を閉じる決め台詞ではなく、考えを共有する要約になります。
会話での注意: 相手に「欲張りだ」と断定するためではなく、自分たちの資源と優先順位を一緒に見直すために使います。We may be trying to do too much at once.(一度に多くをしすぎているかもしれません)のように、自分も含めて言うと建設的です。
まとめ
Grasp all, lose all は「すべてをつかもうとすると、かえって全部失う」を表します。中心は欲張って多くを同時に取ろうとし、集中も機会も失う危険という発想です。直訳と語調をセットで理解し、場面に応じて簡単な英語へ戻せるようにしましょう。
英熟語・定型表現のまとめもあわせてご覧ください。
このことわざのテーマ別一覧
この表現と近い場面で使う英語のことわざは、失敗・注意・教訓を表す英語のことわざ一覧でまとめて確認できます。全テーマから探す場合は、英語のことわざ一覧|意味・場面別50選もご覧ください。










