
If a job is worth doing, it is worth doing well. は、英語圏で受け継がれてきた短い教訓です。ただ日本語訳だけを見ると、どんな場面で自然なのか、励ましなのか注意なのか分かりにくいことがあります。
先に結論を言うと、意味は「やる価値のある仕事なら、きちんと仕上げる価値もある」です。この記事では、直訳から意味が生まれる仕組み、ネイティブが感じる響き、語順、例文、類似表現との違いまで整理します。
Contents
If a job is worth doing, it is worth doing well. の基本的な意味
やる価値のある仕事なら、きちんと仕上げる価値もある、という意味です。ことわざは状況全体を一文で評価する表現なので、辞書の日本語一語へ置き換えるより「どんな判断を促しているか」を理解することが重要です。
会話で使うなら、先に具体的な事実を述べ、その後にこの一文を添えると自然です。いきなり格言だけを言うと、相手を教え諭すように聞こえることがあります。
直訳と「なぜその意味になるのか」
直訳は「仕事がする価値を持つなら、上手にする価値を持つ」です。be worth doing は「〜する価値がある」。二度目の doing well は同じ仕事を「うまく・丁寧に行う」ことです。着手する価値を認めたなら、中途半端にせず必要な質を確保しようという論理です。
具体的な言葉が抽象的な教訓へ変わる道筋を理解すれば、丸暗記に頼らず思い出せます。画像の左右を見比べながら、直訳と実際の使い方をつなげてください。

ネイティブが感じるニュアンス
丁寧さ、責任感、職人意識を表す一方、少し厳格で昔ながらの響きもあります。自分への標語には使いやすく、他人へ言うと品質への注意になります。
同じ一文でも、声の調子と前後の文脈で印象が変わります。落ち着いて言えば経験に基づく助言、笑顔で言えば軽い合言葉、強く言えば注意や批判になります。相手との関係に合わせて使いましょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
よく使われる形・語順・文法
基本形は If a job is worth doing, it is worth doing well. です。一文としてそのまま引用できます。前に As they say,(よく言うように)や You know what they say:(よく言うでしょう)を置く形も自然です。
- As they say, If a job is worth doing, it is worth doing well.
- You know what they say: If a job is worth doing, it is worth doing well.
- This may be a case of “If a job is worth doing, it is worth doing well.”
長い表現は意味のまとまりで区切って音読します。短縮形や古い語が含まれる場合でも、まず定着した基本形を覚え、説明するときには現代の簡単な英語へ言い換えれば十分です。
自然な例文6選
| # | 英語例文 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| 1 | We decided to publish the guide, so let’s check every link. | ガイドを公開すると決めたので、すべてのリンクを確認しましょう。 |
| 2 | If a job is worth doing, it is worth doing well. | やる価値のある仕事なら、きちんと仕上げる価値があります。 |
| 3 | She sanded the table twice because she wanted to do the job well. | 彼女はきちんと仕上げたくて、テーブルを二度研磨しました。 |
| 4 | Don’t rush the translation; accuracy matters here. | 翻訳を急がないでください。ここでは正確さが重要です。 |
| 5 | We only need a simple draft, not a perfect final version. | 必要なのは簡単な草案で、完璧な最終版ではありません。 |
| 6 | Doing it well means meeting the purpose, not polishing forever. | きちんと行うとは目的を満たすことで、永遠に磨き続けることではありません。 |
短い会話で使ってみよう
A: We decided to publish the guide, so let’s check every link.
B: That makes sense. What should we do next?
A:ガイドを公開すると決めたので、すべてのリンクを確認しましょう。
B:なるほど。次に何をしましょうか。
相手が同意するなら That makes sense.、慎重に検討したいなら Maybe, but let’s look at the details. と返せます。ことわざの後に行動を相談すると、会話が前へ進みます。
日常会話・仕事での使い分け
日常会話では、自分の選択や身近な出来事を短くまとめるコメントとして使えます。少し格言らしい響きがあるため、深刻すぎない場面ならユーモアも生まれます。
仕事では、根拠と次の行動を添えることが大切です。ことわざだけで議論を終わらせず、データ、条件、担当、期限などを具体的に示しましょう。
人間関係では、相手がまず共感を求めている場合があります。「こうすべきだ」と言う前に、気持ちや事情を聞くほうが親切です。
この表現特有の使いどころ
このことわざが役立つのは、品質基準が共有されている場面です。well が何を意味するか曖昧なら、期限・正確さ・読みやすさなどを具体化しましょう。「丁寧に」という精神論を、確認可能な条件へ変えるとチームで使いやすくなります。
表現を使う目的が、励ますことなのか、注意することなのか、状況を要約することなのかを意識しましょう。目的が明確なら、必要に応じてことわざの前後へ短い説明を加えられます。
似た表現との違い
Do it right the first time. はやり直しを防ぐため最初から正しく行うこと。Anything worth doing is worth doing badly. という逆説的な言葉は、初心者が不完全でも始める価値を強調します。
似た表現でも、中心となる教訓は少しずつ違います。英語表現を日本語のことわざへ一対一で対応させるより、例文の場面と話し手の意図を比べて覚えるほうが実用的です。
日本人が間違えやすいポイント
すべてを完璧にしろ、時間を無制限に使え、という意味ではありません。目的に合う品質を決め、重要でない部分へ過剰な労力をかけないことも仕事の一部です。
もう一つの注意は、ことわざを万能な根拠にしないことです。格言は考え方を短く表しますが、事実確認、契約条件、安全判断、相手の個別事情の代わりにはなりません。
でてこない時の「しゅみすけ式」
この表現がすぐ出てこなければ、意味を直接言えば大丈夫です。
If we do it, let’s do it properly.
「やるなら、きちんとやりましょう。」
難しい表現を思い出そうとして会話が止まるより、主語・基本動詞・短い理由で伝えるほうが明確です。ことわざは理解できれば十分で、自分で話すときは簡単な英語を選べます。
しゅみすけ(大山俊輔)
使う前に確認したい3つのこと
- 相手は助言を求めているか:まず共感が必要な場合があります。
- 何を指すか明確か:具体的な状況を先に説明しましょう。
- 言い切りすぎていないか:Maybe や I think で柔らかくできます。
英語で意味を説明するなら
This proverb means: If we do it, let’s do it properly. と言えば簡潔です。続けて People use it to comment on a situation or give practical advice.(状況への感想や実用的な助言を伝えるときに使います)と説明できます。
相手がこのことわざを知らない場合でも、簡単な言い換えと短い例を添えれば問題ありません。表現を知っていることより、別の言葉で説明できることが実際の会話では大切です。
よくある質問
Q. 自分から使っても自然ですか?
はい。具体的な状況を一文で話した後に添えると自然です。相手を評価する場面では、上から目線にならない言い方を選びましょう。
Q. 仕事の場面でも使えますか?
社内会話やプレゼンのまとめには使えます。正式な規則・契約・安全説明では、ことわざだけでなく条件を明示してください。
Q. ネイティブ以外にも通じますか?
相手が知らない可能性はあります。その場合は If we do it, let’s do it properly. と言い換えれば、意味を直接伝えられます。
関連表現と内部リンク
英熟語・定型表現をまとめて探したい方は、英熟語・定型表現の親記事をご覧ください。考え方の近い表現として、こちらのことわざの意味・使い方も比較すると理解が深まります。
「丁寧」と「完璧主義」を区別しよう
doing well は、無限に時間をかけて欠点をゼロにすることではありません。料理なら安全でおいしいこと、報告書なら内容が正確で読み手が判断できることなど、目的によって十分な品質は変わります。先に「何ができれば完成か」を決めると、このことわざを実践しやすくなります。
期限とのバランスを伝えるなら、Let’s do it well, but let’s not overcomplicate it.(きちんとやりましょう。ただし複雑にしすぎないようにしましょう)と言えます。重要な部分へ集中し、細部を磨くことで本来の目的を失わないことも、仕事を上手に行う力です。
まとめ
If a job is worth doing, it is worth doing well. は「やる価値のある仕事なら、きちんと仕上げる価値もある」という意味です。直訳の「仕事がする価値を持つなら、上手にする価値を持つ」から、話し手が伝えたい教訓までつなげて理解しましょう。
まず例文を一つ、自分の生活に合わせて言い換えてみてください。表現が出なければ If we do it, let’s do it properly. と簡単に伝えれば十分です。
このことわざのテーマ別一覧
この表現と近い場面で使う英語のことわざは、仕事・お金・知恵を表す英語のことわざ一覧でまとめて確認できます。全テーマから探す場合は、英語のことわざ一覧|意味・場面別50選もご覧ください。










