
英会話や記事で「It’s high time」を見て、単語は分かるのに全体の意味がつかめなかったことはありませんか。定型表現は日本語訳だけでなく、直訳から実際の意味へつながる映像と、前後に置く語順を一緒に理解すると使いやすくなります。
結論から言うと、It’s high timeは「もう~すべき時だ/とっくに~すべきだ」という意味です。この記事では意味の仕組み、ニュアンス、よく使う形、独自例文、類似表現との差、日本人が間違えやすい点、簡単な英語での言い換えまで解説します。
Contents
It’s high timeの意味をひとことで
本来もっと早く行うべきだったことを、今すぐ実行すべきだと強く促す表現です。まず「もう~すべき時だ/とっくに~すべきだ」を意味の中心として覚えましょう。
単なる「ちょうどよい時」ではなく、適切な時点をすでに過ぎているという遅れへの評価があります。自分への決意にも使えますが、相手へ使うと批判や催促が強く聞こえることがあります。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜこの意味になる?直訳イメージ
high timeは「十分に進んだ時・もう遅いくらいの時」を表します。後ろの過去形は過去の出来事ではなく、現実から距離を置き「本来そうなっているべき世界」を示す仮定法的な形です。

文字どおりの場面から抽象的な意味へ一本の線を引くのがポイントです。日本語訳を丸暗記するより、主語や時制が変わっても意味の核を保てます。映画や会話で少し形が変化しても、この映像へ戻れば判断しやすくなります。
よく使う形・語順・文法
It’s high time + 主語 + 過去形。It’s high time we left.のように、今・未来の行動でも過去形を使います。It’s high time to doも見ますが、主語+過去形が典型です。
冠詞、前置詞、所有格まで含む短いかたまりで音読しましょう。現在の状態、過去の出来事、未来の予定という三つの文を自分用に作ると、会話で取り出しやすくなります。否定文や疑問文でも定型部分を不用意に入れ替えないことが大切です。
自然な会話の組み立て方
状況説明→It’s high timeを使った判断や気持ち→理由または次の行動、という順にすると自然です。イディオムだけで断定せず、具体的な事実や提案を一文加えると、聞き手が比喩の対象を迷いません。
It’s high timeを使った自然な例文
1. It’s high time we went home.
もう帰る時間です。
2. It’s high time I cleaned out this closet.
このクローゼットをいい加減片付ける時です。
3. It’s high time the company updated its policy.
その会社はとっくに方針を更新すべきです。
4. Don’t you think it’s high time we talked?
もう私たちが話し合うべき時だと思いませんか。
5. It’s high time he took responsibility.
彼はもう責任を取るべきです。
6. It’s high time we stopped making excuses.
言い訳をするのはもうやめるべきです。
例文は訳して終わりにせず、人物・場所・時制を自分の生活へ置き換えてください。職場、家庭、旅行、人間関係など複数の場面で声に出すと、暗記した一文ではなく応用できる型になります。
場面別の使い分け
長く延期した片付け、制度変更、健康診断、帰宅などで使えます。職場ではIt’s high time we reviewed the policy.のようにweを使い、個人攻撃ではなく共同課題として提案すると自然です。
表現の前後に「何が起きたか」「なぜそう判断するか」「次にどうするか」のどれかを置くと、強さと意図が伝わります。相手を評価する表現では、人物そのものより特定の行動や状況に焦点を当てると公平です。
短い会話で確認
A: How would you describe the situation?
B: I’d say “It’s high time,” and then explain why.
A: That makes the meaning clearer.
日本語:A「その状況をどう表しますか」 B「It’s high timeと言って、その理由も説明します」 A「そうすると意味が明確になりますね」
実際の会話では理由を一文足すだけで誤解を減らせます。感情表現なら原因、状況表現なら具体的な問題、接続表現なら後ろの結論を明確にしましょう。
似た表現との違い
It’s time to doは中立的に時機を示します。It’s about timeは「やっとだ」という不満や安堵、It’s high timeは「とっくにすべきだった」という遅れをより強く示します。
日本語訳が重なっても焦点や強さは異なります。迷う時は基本語で事実を先に伝え、後からイディオムを補足しても構いません。難しい語を選ぶことより、相手が状況を正確に理解できることが優先です。
日本人が間違えやすいポイント
It’s high time we leaveよりleftが標準的です。ただし会話では現在形を耳にすることもあります。相手へYouを置くと非難が強いため、WeやLet’s、Iを使うと協力的になります。
日本語から単語を一つずつ並べ直さず、完成したかたまりとして覚えましょう。短文を音読してから主語だけ、次に状況だけを入れ替えると、語順を崩さず自分の表現にできます。
出てこない時の「しゅみすけ式」
We should do it now. We’ve waited too long.(もう今やるべきです。待ちすぎました)
It’s high timeがすぐ出なくても、上の基本的な英語で意図は十分伝わります。まず簡単な文で会話を止めず、後から今回の表現へ言い換える練習をしましょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
3ステップ練習法
- 日本語を隠し、イラストから中心イメージを説明する
- 例文の人物・場所・時制を自分の話へ変える
- 簡単な言い換えとイディオムを続けて声に出す
翌日と一週間後にも同じ場面を英語で説明してください。思い出せなければ簡単な文を先に使い、その後で正しい語順を確認します。これにより受け身の知識が、会話中に取り出せる表現へ変わります。
よくある質問
フォーマルな場面でも使えますか?
表現ごとのくだけ具合や批判性に注意すれば、仕事の会話や一般的な文章でも使えます。重要な報告では事実を先に述べ、イディオムは一度にすると明確です。契約書や規定では曖昧さを避け、直接的な基本語を選びましょう。
何をセットで覚えればいいですか?
訳語だけでなく、典型的な主語、冠詞、前置詞を含む一文を覚えてください。さらに「誰に言えるか」「どの程度強いか」を例文へ結び付けると、場面に合わない使用を減らせます。
なぜ「今のこと」に過去形を使うのか
It’s high time we left.のleftは、昨日帰ったという過去ではありません。現実ではまだ帰っていないものの、「本来ならもう帰っているべき状態」と現実の間に距離があります。英語の過去形は時間の過去だけでなく、現実からの距離を示すことがあり、仮定法のIf I were you.と同じ考え方で理解できます。日本語では「もう」「とっくに」を訳に加えると、このずれが見えやすくなります。
相手を責めすぎない言い方
It’s high time you apologized.は「あなたはとっくに謝るべきだった」という強い批判です。関係を保ちながら提案するなら、It’s high time we talked about this.のようにweを使う、I thinkを前に置く、具体的な理由を説明する方法があります。単に予定の時刻が来ただけならIt’s time to leave.で十分です。遅れへの不満を本当に伝えたいかを判断し、high timeを選びましょう。
疑問形Isn’t it high time …?やDon’t you think it’s high time …?は、相手へ判断を促しながらも、実質的には「もうすべきだ」という強い意見です。見た目ほど中立な質問ではないため、上下関係や親しさに注意してください。
自分への決意ならIt’s high time I started.のように、強い催促を前向きな行動宣言として使えます。
まとめ
It’s high timeは「もう~すべき時だ/とっくに~すべきだ」を表します。意味の土台は、high timeは「十分に進んだ時・もう遅いくらいの時」を表します。後ろの過去形は過去の出来事ではなく、現実から距離を置き「本来そうなっているべき世界」を示す仮定法的な形です。基本の形は「It’s high time + 主語 + 過去形。It’s high time we left.のように、今・未来の行動でも過去形を使います。It’s high time to doも見ますが、主語+過去形が典型です。」です。
すぐ出ない時は「We should do it now. We’ve waited too long.(もう今やるべきです。待ちすぎました)」と直接説明すれば問題ありません。ほかの表現は英熟語・定型表現の親記事と英語イディオム・定型表現A–Z一覧から確認できます。










