
push offは「蹴って離れる・出発する・あっちへ行け」を表す句動詞です。短い表現ですが、目的語の位置や文脈によって日本語訳が変わるため、単語帳の訳だけでは実際の会話で迷いやすい表現でもあります。
先に答えると、中心イメージは「接している場所を押し、そこから離れる」です。この記事では、意味、ネイティブが感じるニュアンス、語順、場面別例文、似た表現との違い、間違いやすい点、簡単な英語での言い換えまで整理します。
Contents
push offの意味と基本イメージ
push offの基本的な意味は「蹴って離れる・出発する・あっちへ行け」です。動詞pushが動作を、offが方向・結果を加えます。丸暗記せず「接している場所を押し、そこから離れる」と捉えると、物理的な用法と比喩的な用法が一本につながります。
- Push off the wall and glide across the pool.
壁を蹴ってプールを滑るように進んでください。 - The boat pushed off at sunrise.
船は日の出に岸を離れました。 - We should push off before traffic gets heavy.
渋滞する前に出発したほうがよいです。
足や手で地面・壁を押して離れる動作が中心です。そこから船などが岸を離れる、口語で出発する意味になります。命令形Push off!は「消えろ」に近く失礼なので注意が必要です。
しゅみすけ(大山俊輔)
push+offから意味を理解する
pushは動作の中心を表し、offはその動作が向かう方向や到達した状態を示します。英語の句動詞では、後ろの短い語が「どこへ・どんな状態へ」を補うため、同じ基本動詞でも意味が変わります。
push offの場合は、接している場所を押し、そこから離れるという場面をまず想像してください。そこから、目に見える物の移動だけでなく、仕事、計画、数値、人間関係などの抽象的な対象にも意味が広がります。文脈に応じて自然な日本語に直すことが大切です。

ネイティブが感じるニュアンス
足や手で地面・壁を押して離れる動作が中心です。そこから船などが岸を離れる、口語で出発する意味になります。命令形Push off!は「消えろ」に近く失礼なので注意が必要です。
会話では、話し手が動作の方向や結果を具体的に見せたいときに選ばれます。一方、日本語訳は毎回同じにはなりません。直訳が不自然なら、その場面で実際に何が起きたかを考え、「進める」「下げる」「片づける」など自然な動詞に置き換えましょう。
語順と文法:目的語はどこに置く?
名詞なら2つの語順が使える
push offは多くの場面で分離できる句動詞です。目的語が名詞なら、push off the wallとpush the wall offの両方が可能です。長い目的語は後ろに置くほうが読みやすくなります。
代名詞は必ず間へ置く
目的語がit、them、himなどの代名詞なら、push it offの語順にします。push off itのように後ろへ置くのは、分離型の他動詞用法では避けます。
ただし目的語を取らず、主語自身が動く自動詞用法がある表現では、We pushed off.のようにそのまま終わります。辞書の型だけでなく、「誰が何を動かすのか」を文全体で確認してください。
日常・仕事で使える例文
- Push off the wall and glide across the pool.
壁を蹴ってプールを滑るように進んでください。 - The boat pushed off at sunrise.
船は日の出に岸を離れました。 - We should push off before traffic gets heavy.
渋滞する前に出発したほうがよいです。 - She pushed off with one foot on her skateboard.
彼女は片足で地面を蹴ってスケートボードを進めました。 - They pushed the raft off the bank.
彼らはいかだを岸から押し出しました。 - He told the stranger to push off.
彼はその見知らぬ人に「あっちへ行け」と言いました。 - Push off gently when the instructor signals.
講師が合図したら優しく壁を蹴ってください。 - We pushed off for home just after noon.
正午過ぎに家へ向けて出発しました。 - Do not say Push off! in polite conversation.
丁寧な会話でPush off!と言わないでください。 - The canoe pushed off from the shore.
カヌーは岸を離れました。 - Could we push off a little earlier?
少し早めに出発できますか。 - She pushed the box off the table by accident.
彼女は誤って箱をテーブルから押し落としました。
例文は、主語や目的語だけを自分の状況に置き換えて音読すると定着します。依頼ではCould you …?、提案ではLet us …を使うと、句動詞を実際の会話へ取り入れやすくなります。
よく使われる形と注意点
push off from+場所
泳ぎや船ではpush off from the wall / shoreのように、離れる起点をfromで示せます。日常のWe should push off.は「そろそろ出発しよう」という口語です。
push+目的語+off+場所
push the raft off the bankは物を岸から押し離す形です。命令形のPush off!は「失せろ」に近く失礼なので、学習者は意味を理解するだけにし、通常の依頼では使わないのが安全です。
push offと似た表現の違い
set offとの違い
set offは旅行・活動を始めて出発する中立的な表現です。 push offを選ぶときは、「接している場所を押し、そこから離れる」という方向感覚が必要かを考えると判断しやすくなります。
take offとの違い
take offは飛行機が離陸する、衣服を脱ぐなどの意味があります。 push offを選ぶときは、「接している場所を押し、そこから離れる」という方向感覚が必要かを考えると判断しやすくなります。
leaveとの違い
leaveは最も一般的な「出発する・去る」です。 push offを選ぶときは、「接している場所を押し、そこから離れる」という方向感覚が必要かを考えると判断しやすくなります。
日本人が間違えやすいポイント
日本語訳を一つに固定しない
蹴って離れる・出発する・あっちへ行けのどれになるかは目的語と状況で決まります。単語ごとに直訳するより、動作の前後で対象がどう変化したかを見ると自然な訳を選べます。
代名詞の位置を後ろにしない
名詞を使った形だけ覚えると、代名詞でも同じ位置に置きがちです。会話ではpush it offを一まとまりとして練習すると、語順を迷いにくくなります。
場面に合わない強さを避ける
句動詞には、単なる移動だけでなく、圧力・継続・排除などの含みが出る場合があります。丁寧な依頼が必要なら、命令形だけでなくCould you …?を使い、相手や場面に合う調子に整えましょう。
しゅみすけ式:出てこないときの簡単な言い換え
push offを思い出せなくても、基本語彙で起きたことを直接説明すれば通じます。大切なのは難しい句動詞を無理に探して会話を止めないことです。
- Let us leave now.
今出発しましょう。 - Push the ground and move away.
地面を押して離れてください。
最初の文は具体的な動作、次の文は比喩的な意味を基本動詞で表しています。短い主語+動詞の文に分ければ、句動詞を知らなくても必要な情報を正確に伝えられます。
しゅみすけ(大山俊輔)
会話で自分の表現にする練習法
まず身近な対象を一つ選び、現在形・過去形・依頼文の3通りを作ります。たとえばwallを使い、普段すること、昨日したこと、相手に頼みたいことを声に出します。次に目的語をitへ替え、語順がpush it offになることを確認します。
最後に、似た表現へ置き換えてニュアンスを比較します。正解を暗記するだけでなく、「方向や結果を強調したいからpush offを選ぶ」と理由まで言えるようになると、実際の会話でも定着します。
関連表現も確認しよう
句動詞は基本動詞や後ろの語を軸につなげて覚えると効率的です。ほかの表現は英熟語・定型表現のまとめから確認できます。リンク先の記事と例文を比べ、同じ方向語が意味をどう変えるか観察してみましょう。
仕上げの理解度チェック
push offを使う前に、次の三点を確認してください。第一に、対象が実際に動くのか、計画・価格・情報などが比喩的に変化するのか。第二に、目的語を取る用法か、主語自身が動く用法か。第三に、代名詞を使う場合の語順です。この三点を見れば、訳語だけに頼らず文を組み立てられます。
練習では、本文から一つの例文を選び、肯定文を否定文と疑問文へ変えてみましょう。次に目的語をitまたはthemへ替え、語順を確認します。最後に、同じ内容をしゅみすけ式の簡単な文でも言ってみます。句動詞と基本英語の両方を行き来できれば、思い出せない場面でも会話を続けられます。
実際の会話では、強さや丁寧さも重要です。依頼ならCould you …?、提案ならShall we …?、禁止ならDo not …と組み合わせます。句動詞自体を難しく考えず、中学英語の文型へ入れる部品として使ってください。
まとめ
push offは「蹴って離れる・出発する・あっちへ行け」を表し、中心には「接している場所を押し、そこから離れる」というイメージがあります。意味を一語の日本語に固定せず、目的語と前後の状況から自然な訳を選びましょう。
名詞ならpush off the wallとpush the wall offの両方が使え、代名詞はpush it offのように間へ置きます。似た表現との違いを確認しつつ、出てこないときはLet us leave now.のような簡単な英語でまず伝えてみてください。










