
make do with は「~で間に合わせる」という意味です。ひとことで言えば、理想的・十分ではない物でも、今ある物を工夫して必要を満たすことを表します。この記事では、会話ですぐ使える語順、自然な例文、似た表現との違いまで整理します。
しゅみすけ
Contents
make do with の意味と基本イメージ
make do with の中心は、理想的・十分ではない物でも、今ある物を工夫して必要を満たすことというイメージです。とくに道具、材料、予算、設備が足りないときの対応を説明する場面でよく使われます。状況を短く説明できるので、長い英文を組み立てる余裕がないときにも便利です。

まずは「誰・何について言うか」を置き、そのあとに make do with を続けます。必要なら最後に対象、場所、目的、期限などを足します。すべてを一息で言おうとせず、短い骨組みから始めるのがコツです。
基本の語順と使い方
基本形は 主語+動詞+make do with、または 主語+be動詞+make do with です。実際に必要な形は例文ごとに覚えましょう。前置詞の後ろには名詞や代名詞を置き、時制は文の動詞で調整します。
- We’ll have to make do with what we have.
私たちは今ある物で間に合わせる必要があります。 - I made do with an old laptop.
私は古いノートパソコンで間に合わせました。 - Can you make do with one chair?
椅子一脚で間に合わせられますか?
肯定文だけでなく、否定文や質問でも自然に使えます。否定するときは not を動詞の適切な位置へ置き、質問では be動詞や助動詞を主語の前へ出します。決まった部分の make do with は崩さないのが安全です。
短く答える練習
We don’t have a larger table.
That’s okay. We can make do with this one.
このような二往復の会話を声に出すと、意味だけでなく出てくる位置まで身につきます。相手の質問を聞いた瞬間に、まず短い答えを返し、理由はあとから一文足せば十分です。
似た表現との違い
use は単に使うこと。make do with は十分でないと分かりながら工夫して切り抜けるニュアンスがあります。
日本語訳が近くても、話し手がどこへ焦点を当てるかで選ぶ表現は変わります。make do with を使うときは、上の中心イメージがその場面に合うかを確認してください。迷ったら、まず具体的な人・物・状況を思い浮かべると判断しやすくなります。
場面別の会話例
仕事で使う
A: We don’t have a larger table.
B: That’s okay. We can make do with this one.
仕事では結論を先に言うと伝わりやすくなります。make do with を含む短い文を先に置き、その後に because や so で理由・次の行動を足しましょう。丁寧にしたい場合は Could you …? や I’m afraid … を前に添えます。
日常会話で使う
A: What’s happening?
B: We’ll have to make do with what we have.
日常会話では難しい説明を続けるより、状況を一文で示すほうが自然です。相手が詳しく知りたそうなら、日時や場所、理由をもう一文で補います。短い文を重ねることで、正確さと話しやすさを両立できます。
でてこない時のしゅみすけ式
英語が止まったら、最初から完璧な長文を作らず、次の3段階で言い直します。
- まず状況だけ:短い主語と動詞で事実を言う。
- 決まり文句を足す:make do with をひとかたまりで置く。
- 必要情報を一つ足す:人・場所・時間・理由のどれか一つだけ加える。
たとえば、最初は We’ll have to make do with what we have. だけで構いません。余裕があれば today、for us、because of … などを追加します。「短く言えた」を積み重ねるほうが、頭の中で長い日本語を英訳し続けるより実戦的です。
しゅみすけ
ミニ会話で口慣らし
A: We don’t have a larger table.
B: That’s okay. We can make do with this one.
A: Good to know. Thanks.
B: No problem.
相手役と交互に読む、Bだけを見ずに言う、主語や日時を自分用に変える、という順で練習すると定着します。一日一分でも、同じ骨組みを三回使うと、とっさの会話で取り出しやすくなります。
よくある間違いと注意点
- 単語をばらばらに訳す:熟語全体で意味を取ります。
- 必要な前置詞を落とす:make do with を音のまとまりで暗記します。
- 長く説明しすぎる:最初は一文で結論を伝えます。
- 場面に合わない類義語を選ぶ:中心イメージと焦点を確認します。
また、英語は同じ内容でも言い方の強さが変わります。断定を避けたいときは probably、I think、it seems などを添えましょう。相手への依頼なら please だけに頼らず、Could you …? を使うと柔らかくなります。
自分の例文を作るコツ
例文は「いつか使いそう」ではなく、今週使える内容にします。仕事なら担当案件・期限・同僚、日常なら家族・予定・身近な場所に置き換えます。次の空欄を埋めて、自分だけの一文を3つ作ってください。
- Today, ______ make do with ______.
- At work, ______ make do with ______.
- This weekend, ______ make do with ______.
書いたら必ず声に出し、言いにくい部分を短くします。使える英文は、難しい英文ではなく、必要な瞬間に口から出る英文です。発音は一語ずつ区切らず、make do with を一つのリズムとして読んでみてください。
よくある質問
make do with はフォーマルですか?
日常会話でも仕事でも使えますが、場面によって響きは変わります。今回の例文は大人の会話で不自然になりにくい形です。親しい会話では主語や理由を短くし、仕事では対象や期限を明確にするとよいでしょう。
過去や未来でも使えますか?
使えます。動詞を過去形にしたり、will、be going to などを使ったりして時制を示します。決まり文句そのものを無理に変形せず、文全体の動詞で時間を表すのが基本です。
覚える最短ルートは?
意味を一つ確認し、短い例文を一つ音読し、最後に自分の情報へ置き換えます。翌日に見ずに一度言えれば十分です。忘れても失敗ではなく、再び取り出す練習が記憶を強くします。
肯定・否定・質問をセットで練習
一つの例文を覚えたら、肯定文だけで終わらせず、否定文と質問文にも変えてみましょう。三つをセットにすると、相手の発言を聞くだけでなく、自分から確認したり、やんわり違うと言ったりできるようになります。まず肯定文で事実を伝え、次に not を使って否定し、最後に相手へ質問します。語彙を増やす前に同じ材料を三方向へ動かすため、負担が小さく、会話の応用力が上がります。
練習では、①今日の事実、②昨日の事実、③明日の予定の順に言ってみてください。時制を変えるときも、中心の make do with はひとかたまりのまま保ちます。言い間違えたら最初から全部やり直す必要はありません。誤った部分だけ言い直し、そのまま次の一文へ進むほうが、本番の会話に近い練習になります。
聞き取りやすくする音のまとめ方
make do with は、紙の上では複数の単語に見えますが、会話では意味のまとまりとして発音されます。一語ずつ同じ強さで読むのではなく、意味を担う語を少しはっきりさせ、機能語は軽くつなげます。最初は速さを求めず、「相手に意味が届く区切り」を優先しましょう。例文を一度ゆっくり読み、二度目は自然な速さ、三度目は前後の一文も含めて読むと効果的です。
聞き取り練習では、英語を見ずに音声を聞き、聞こえた単語をすべて書こうとしないことも大切です。「誰の話か」「肯定か否定か」「make do with の後ろに何が来たか」の三点だけを拾います。会話の目的が分かれば、細部を一語聞き逃しても内容は追えます。自分で音読した表現は耳でも見つけやすくなるため、発話とリスニングは同時に鍛えられます。
丁寧さを調整する言い方
同じ内容でも、職場や初対面では少しクッションを置くと自然です。I think、It looks like、I’m afraid、Could you などを、伝えたい内容の前に加えます。一方、緊急時や短い返答では、前置きを重ねると要点がぼやけます。相手との関係と、すぐ行動が必要かどうかを見て調整してください。
丁寧さは難しい単語で作るものではありません。結論を明確にし、理由を短く添え、最後に相手が次に何をすればよいか分かる形にすると、実務でも日常でも親切な英語になります。たとえば最初の一文で状況を伝え、次の一文で because を使って理由を示し、最後に提案や確認を置く三文構成が便利です。
一週間の定着メニュー
初日は意味と例文を一つ確認し、二日目は見ずに言います。三日目は主語を自分や同僚へ変え、四日目は否定文、五日目は質問文を作ります。六日目はミニ会話を二役で読み、七日目は実際に使いそうな場面を想像して一文だけ言います。長時間の暗記より、短時間でも思い出す回数を増やすほうが定着しやすくなります。
まとめ
make do with は「~で間に合わせる」。中心は、理想的・十分ではない物でも、今ある物を工夫して必要を満たすことという感覚です。まず We’ll have to make do with what we have. のような短い一文を覚え、人物・場所・時間だけを交換して使ってみましょう。
ほかの定型表現も体系的に確認したい方は、英語イディオム・句動詞・定型表現の総合ガイドと英語イディオム・句動詞A–Z一覧もあわせてどうぞ。










