
apple of discordは、「争いの種・不和の原因」という意味の英語イディオムです。最初に意味へ答え、直訳から実際の意味が生まれる仕組み、ネイティブのニュアンス、語順、独自例文、類似表現との違いまで順に解説します。
結論から言えば、ギリシャ神話で、争いの女神エリスが「最も美しい女神へ」と書かれた黄金のリンゴを投げ込み、女神たちの対立を引き起こした物語に由来します。現代英語では、人々を対立させる問題・人物・物を指します。
しゅみすけ(大山俊輔)
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apple of discordの意味と中心イメージ
ギリシャ神話で、争いの女神エリスが「最も美しい女神へ」と書かれた黄金のリンゴを投げ込み、女神たちの対立を引き起こした物語に由来します。現代英語では、人々を対立させる問題・人物・物を指します。

イディオムは一語ずつ日本語へ置き換えるだけでは、実際の場面が見えにくくなります。直訳の景色を頭に置き、その景色が人間関係・仕事・判断などの抽象的な状況へどう広がるかを考えると、初めて見る例文でも意味を推測しやすくなります。
ネイティブが感じるニュアンス
単なる意見の違いではなく、対立を生み続ける中心的な原因という響きがあります。やや書き言葉的で、政治・家族・組織の争いを説明するときに使われます。
遺産、予算配分、領土、昇進など、一つの対象をめぐって複数の人が争う場面に合います。原因が単なる誤解ならmisunderstandingのほうが直接的です。
短く印象的な表現ほど、話し手の評価や感情が強く出ます。自分の状態を説明する場合と、相手を批判する場合では受け取られ方が違います。誰が、何について、どの程度の強さで言っているかを確認しましょう。
よく使う形と語順
基本形はan apple of discord / the apple of discord between A and Bです。冠詞、所有格、前置詞、複数形まで含めて一つの型として覚えましょう。
| 練習方法 | 確認するポイント |
|---|---|
| 表現を一まとまりで読む | 途中で単語を入れ替えず、リズムごと覚える |
| 代表文を保存する | The inheritance became an apple of discord in the family. |
| 主語を変える | I・we・she・theyなどへ置き換える |
| 場面を変える | 日常・仕事・旅行・人間関係へ応用する |
自然な例文
- The inheritance became an apple of discord in the family.
その遺産は家族内の争いの種になりました。 - Money was the apple of discord between the partners.
お金が共同経営者二人の不和の原因でした。 - The border remains an apple of discord between the countries.
その国境は両国間の争いの種であり続けています。 - That promotion became an apple of discord in the office.
その昇進は職場の不和の原因になりました。 - We should remove the apple of discord before talks begin.
話し合いの前に対立の種を取り除くべきです。 - The new rule proved to be an apple of discord.
新しい規則は争いの種であることが分かりました。 - One small decision became an apple of discord for the whole team.
一つの小さな決定がチーム全体の不和の原因になりました。 - Property is often an apple of discord after a divorce.
離婚後、財産はしばしば争いの種になります。
例文を覚えるときは、英語と日本語を一対一で固定しすぎないことも大切です。同じapple of discordでも、前後の文脈によって日本語は少し変わります。中心イメージを保ったまま、その場面で自然な訳に調整しましょう。
日常会話と仕事での使い方
遺産、予算配分、領土、昇進など、一つの対象をめぐって複数の人が争う場面に合います。原因が単なる誤解ならmisunderstandingのほうが直接的です。
仕事で使う場合、イディオムだけで判断や批判を伝えると、理由が曖昧になることがあります。まず具体的な事実を一文で示し、そのあとにapple of discordを加えると、相手は事実と話し手の評価を分けて理解できます。
短い会話
A: What happened?
何があったの?
B: Money was the apple of discord between the partners.
お金が共同経営者二人の不和の原因でした。
A: I see. What should we do next?
なるほど。次はどうすればよい?
類似表現との違い
bone of contentionも「争点・対立の種」ですが、議論の対象に焦点があります。apple of discordは、その存在が人々の不和そのものを引き起こすという物語的な比喩です。
日本語訳が似ていても、原因、対象、感情の強さ、話し手の評価は異なります。単語帳で同じ訳を付けて終わらせず、「どの場面ならこのイディオムを選ぶのか」を一行で説明できるようにすると使い分けやすくなります。
使い分ける手順
- 話題が人・物・状況のどれか確認する
- 一時的な出来事か、続いている状態か確認する
- 客観的な説明か、批判・皮肉・称賛か確認する
- イディオム特有の比喩が場面に合うか判断する
日本人が間違えやすいポイント
食べ物のリンゴを指すわけではありません。通常はan apple of discordですが、特定の争いの原因ならthe apple of discordも使えます。日常会話ではthe main cause of the conflictと言い換えるほうが分かりやすい場合があります。
また、イディオムを使うこと自体を目的にしないようにしましょう。相手との関係や場面によっては、簡単で直接的な英語のほうが丁寧で誤解がありません。特に人への評価を含む表現は、第三者について説明するときと、本人へ直接言うときで強さが変わります。
自分の例文を作る練習
最初にThe inheritance became an apple of discord in the family.を声に出します。次に主語だけを自分や身近な人へ変え、最後に理由や場所を一つ足します。難しい構文を追加しなくても、完成文の一部分を変えるだけで実用的な文を増やせます。
過去の経験を話すなら過去形、一般的な傾向なら現在形、今後の注意ならwill・should・mayなどを使います。イディオムの内部を変えず、その周囲で時制や情報を調整するのが安全です。
出てこないときの「しゅみすけ式」簡単英語
apple of discordが出てこないときは、意味を次のように直接説明できます。
- This caused the conflict.
- They are fighting over this issue.
- This is the main source of disagreement.
簡単な英語はイディオムの劣化版ではありません。意味を正確に伝えるための別ルートです。まず短い文で核心を伝え、会話が終わったあとでイディオムを復習すれば、次回は自然に出やすくなります。
しゅみすけ(大山俊輔)
よくある質問
apple of discordは現在も使われますか?
現在も理解される表現ですが、地域差、世代差、古風さがあります。自分で使う前に、この記事で説明した場面と語順を確認し、相手へ強い評価をぶつける形になっていないか考えましょう。
フォーマルな文章でも使えますか?
見出しや解説文では印象的に使えますが、契約、規則、公式な謝罪では、意味を直接表す具体的な言葉のほうが明確です。会話やコラムではイディオム、正確さが最優先の文章では直接表現、と使い分けると安全です。
最初に覚える一文は?
The inheritance became an apple of discord in the family.です。語順が自然で、主語や目的語を変えるだけで別の場面へ応用できます。
apple of discordを覚える追加ポイント
apple of discordを定着させるには、意味を見て英語を思い出す練習だけでなく、英語を見て具体的な場面を一つ説明する練習も効果的です。今日か過去1週間の出来事から近い場面を探し、該当しなければ架空の短い会話を作りましょう。表現を使わない場面も考えると、意味の境界が明確になります。
発音練習では単語ごとに長く区切らず、表現全体を意味のまとまりとして読みます。そのあとに主語・動詞・目的語を付け、最後に理由を一つ加えます。この順番なら、暗記したフレーズを実際の会話へ移しやすくなります。
まとめ
apple of discordは「争いの種・不和の原因」を表します。直訳のイメージ、基本語順、ニュアンス、類似表現との差を一緒に覚えると、自分の会話でも使える表現になります。
まず代表文を一つ使い、出てこなければ簡単な英語で意味を直接伝えましょう。ほかの表現は英熟語・定型表現の親記事と英熟語一覧A〜Zから確認できます。










