
Devil take the hindmost は、ひと言でいうと「遅れた者は見捨てられる/自分だけ助かればよい」という意味です。ただし、日本語訳だけを暗記すると、強さや使う場面を間違えやすい表現でもあります。この記事では、なぜその意味になるのか、会話でどう響くのか、似た表現とどう使い分けるのかまで整理します。
Contents
Devil take the hindmostの意味
基本の意味
集団が助け合わず、各自が自分の利益や安全だけを優先する冷酷な状況を表します。ことわざは事実を文字どおり説明する文ではなく、具体的な情景を借りて判断や経験を短く共有するものです。そのため、訳語より「どんな状況を見て、この一言を添えるのか」を覚える方が実際の会話で役立ちます。
日本語にするときの幅
文脈によって「遅れた者は見捨てられる/自分だけ助かればよい」「状況をよく見よう」「同じ失敗を避けよう」など、少し説明的に訳す方が自然です。ことわざらしい日本語へ無理に置き換える必要はありません。話者が忠告しているのか、皮肉を言っているのか、経験を振り返っているのかを先に判断しましょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜこの意味になる?語句から理解
表現が描く情景
hindmost は「いちばん後ろの人」。先頭へ殺到する人々が最後尾を悪魔に任せる、という誇張された絵です。この情景を一枚の絵として覚えると、単語を一語ずつ日本語へ置き換えるより忘れにくくなります。
文法と語順
It was every man for himself—devil take the hindmost. のように、every man for himself と並ぶことが多い。ことわざでは現在形や will が、今回だけの出来事ではなく一般的な傾向を表すことがあります。また、冠詞や所有格まで固定していることが多いため、自分で語順を組み替えず、まず一まとまりで覚えるのが安全です。

ネイティブが感じるニュアンス
自然に聞こえる場面
古風で劇的。話者がその利己的な空気を批判したり、皮肉に描写したりするときに向く。普通の励ましには強すぎる。英語圏の全員が日常的にことわざを多用するわけではありません。ぴったりの状況で短く使えば印象的ですが、何度も使うと説教調、芝居がかった響きになることがあります。
言わない方がよい場面
相手が深刻に落ち込んでいる最中、責任関係がまだ分からない事故、文化背景の違う人が集まる場では、ことわざだけで結論を出さない方が安全です。まず具体的な事実や気持ちを普通の英語で伝え、その後に補足として添えましょう。
Devil take the hindmostの自然な例文
例文1:日常会話
When the doors opened, it was devil take the hindmost.
「ドアが開くと、後れた者は置き去りという有様でした。」
この例では、ことわざをそのまま置く場合と、その意味を普通の文で伝える場合の両方を意識できます。前後に具体的な状況を置くと、聞き手は抽象的な教訓を押しつけられたと感じにくくなります。
例文2:仕事
Management cut every team at once—devil take the hindmost.
「経営陣は全部署を一斉に削減し、弱い部署は見捨てる姿勢でした。」
この例では、ことわざをそのまま置く場合と、その意味を普通の文で伝える場合の両方を意識できます。前後に具体的な状況を置くと、聞き手は抽象的な教訓を押しつけられたと感じにくくなります。
例文3:人間関係
I hate that devil-take-the-hindmost attitude.
「私はその「自分だけ助かればよい」という態度が嫌いです。」
この例では、ことわざをそのまま置く場合と、その意味を普通の文で伝える場合の両方を意識できます。前後に具体的な状況を置くと、聞き手は抽象的な教訓を押しつけられたと感じにくくなります。
例文4:旅行・暮らし
The evacuation must not become devil take the hindmost.
「避難を、後れた人を見捨てる状況にしてはいけません。」
この例では、ことわざをそのまま置く場合と、その意味を普通の文で伝える場合の両方を意識できます。前後に具体的な状況を置くと、聞き手は抽象的な教訓を押しつけられたと感じにくくなります。
例文5:判断・学習
Without shared rules, the market became devil take the hindmost.
「共通ルールがなく、市場は弱肉強食の状態になりました。」
この例では、ことわざをそのまま置く場合と、その意味を普通の文で伝える場合の両方を意識できます。前後に具体的な状況を置くと、聞き手は抽象的な教訓を押しつけられたと感じにくくなります。
例文6:会話での注意
He joked “devil take the hindmost,” but nobody laughed.
「彼は「後れた者は知らない」と冗談を言いましたが、誰も笑いませんでした。」
この例では、ことわざをそのまま置く場合と、その意味を普通の文で伝える場合の両方を意識できます。前後に具体的な状況を置くと、聞き手は抽象的な教訓を押しつけられたと感じにくくなります。
会話で使うための型
観察+ことわざ
I can see what’s happening here. Devil take the hindmost.
先に観察を述べてからことわざを置く型です。聞き手が状況を共有しているときに使いやすく、唐突な格言に聞こえるのを防げます。
ことわざ+具体的な提案
Devil take the hindmost. So let’s look at the practical next step.
「遅れた者は見捨てられる/自分だけ助かればよい。では、現実的な次の一手を考えましょう」
ことわざで終わらず、提案や確認へ進む型です。仕事では特に、教訓より行動を明確にする方が建設的です。
似た表現との違い
近い英語表現との比較
every man for himself は状況説明としてより一般的。survival of the fittest は競争原理の説明で、誰かの態度を直接非難するとは限らない。同じ日本語訳になっても、焦点が「原因」「結果」「態度」「周期」のどこにあるかで表現は変わります。辞書の訳が同じだから交換可能、と考えないようにしましょう。
最も無難な言い方
初対面、国際チーム、接客などでは、比喩の少ない直接的な説明が最も確実です。ことわざを知っていることと、常にことわざを使うことは別です。短い基本文で意図が伝われば、それは十分に良い英語です。
日本人が間違えやすいポイント
直訳だけで場面を決める
日本語の似た格言と完全一致すると考えると、英語側の古さ、皮肉、強さを見落とします。発言の前に「この一言は相手を励ますのか、批判するのか、距離を取って分析するのか」を確認してください。
説明なしで突然使う
英語学習者同士の会話では、ことわざが通じないことも普通です。In other words, … を続けて意味を一文で言えるようにしておくと、知識が実用的な会話力になります。
一部の単語を勝手に変える
定型表現は自然な語順そのものが価値です。主語や時制を変えられる普通の文と違い、ことわざは引用に近いまとまりとして扱います。まず標準形を正確に覚えましょう。
出てこない時の「しゅみすけ式」
中学英語で直接伝える
Everyone only cares about themselves. / No one is helping the people left behind.
難しい語句を思い出す必要はありません。「誰が」「何をする」「その結果どうなる」を基本動詞で順番に言えば、同じ内容を十分伝えられます。
しゅみすけ(大山俊輔)
覚え方と練習方法
自分の経験を一つ結びつける
過去の仕事、旅行、買い物、人間関係から、このことわざに合う場面を一つ選び、三文で説明します。1文目は状況、2文目は変化、3文目は教訓にすると、抽象表現が自分の言葉になります。
ことわざ版と簡単版を交互に言う
まず Devil take the hindmost と言い、次に Everyone only cares about themselves. と言い換えます。逆方向にも練習すると、聞いて理解する力と、自分で説明する力の両方が育ちます。
よくある質問
日常会話でよく使いますか?
頻度は人、地域、世代によります。理解語彙として知る価値はありますが、自分が毎日使う必要はありません。場面がぴったりで、聞き手にも伝わりそうなときだけ使えば十分です。
仕事のメールに書けますか?
親しいチーム内なら可能ですが、正式な報告では具体的な原因、影響、提案を書く方が明確です。見出しや締めの一言として使い、その直後に平易な説明を添える方法が安全です。
発音より何を優先すべきですか?
まず意味の区切りと強調です。内容語を少し強く、機能語を軽く読みます。ただし、速さより正しい語順を優先してください。一息で言えなくても、意味のまとまりで区切れば自然です。
まとめ
Devil take the hindmost は「遅れた者は見捨てられる/自分だけ助かればよい」を表すことわざです。語句が描く情景、話者の態度、使う場面をセットで理解すると、訳語だけの暗記から抜け出せます。自分で使うときは、相手との関係と表現の強さを確認し、必要なら簡単な英語で説明を続けましょう。
ほかの完成した定型表現は、英熟語・定型表現の親記事から確認できます。










