The Devil looks after his own.の意味は?使い方・ニュアンスと例文

The Devil looks after his ownのアイキャッチ

The Devil looks after his own. は、「悪い人ほど、なぜか運よく罰を逃れる」「悪人同士は助け合ってうまく切り抜けるように見える」という皮肉な英語のことわざです。悪い行いを褒める言葉ではなく、不公平に見える状況への苛立ちや冷笑を表します。

この記事では、looks after と his own の意味、ネイティブが感じる強い皮肉、自然に使える場面、似た表現との違い、簡単な言い換えまで解説します。

Contents

まず意味を一言で確認

中心の意味

「悪いことをする人ほど、妙に運がよく見える」が中心です。規則を破った人が処分を免れたり、不誠実な人物が仲間に守られたりしたとき、話し手が不満を込めて言います。

事実の法則ではない

本当に悪人が超自然的に守られる、という主張ではありません。正直な人が損をし、不正な人が得をしたように見える一場面を、暗いユーモアで言い表したものです。

しゅみすけ(大山俊輔)

これは悪い人への賞賛ではありません。『またあの人だけ逃げ切った』という、話し手の皮肉や不公平感が中心です。

直訳から意味をつかむ

Devil が象徴するもの

Devil はここで宗教的な説明そのものより、悪や不正を擬人化した存在です。大文字で書かれる形がよく見られますが、ことわざとしての象徴表現と考えます。

look after は「世話をする」

look at は「見る」ですが、look after は「世話をする、守る」。Devil が悪い仲間を守っている、という皮肉な構図です。after を落として looks his own のようには言えません。

his own は「自分の仲間」

own の後ろに people や followers が省略された感覚で、「自分側の者たち」を指します。所有物だけでなく、身内・仲間という意味を持つ点がポイントです。

文法とよく使われる形

三人称単数の looks

主語 The Devil は単数なので looks と s が付きます。look after の目的語が his own です。

出来事の後に一言添える

単独で断言するより、He broke every rule and still got promoted. The Devil looks after his own. のように、不公平な出来事を先に示すと皮肉が伝わります。

主語を変えて普通の句動詞として使える

She looks after her parents. なら「彼女は両親の世話をする」で、ことわざの悪い意味はありません。look after 自体は日常的で中立的な句動詞です。

The Devil looks after his ownの意味とニュアンスの図解

ネイティブが感じるニュアンス

かなり皮肉で古風

日常の軽い失敗より、不正な人がまた利益を得た場面に合います。現代会話では頻出の決まり文句ではなく、古風で文学的、あるいは辛辣に聞こえます。

話し手は相手を悪側と見ている

誰かについて使えば、その人を morally bad、dishonest だと暗に分類します。客観的な説明ではなく、強い評価を含むため注意が必要です。

宗教的な語への受け止め方

Devil を比喩として軽く使う人もいれば、宗教的な表現を避けたい人もいます。職場や初対面では、He always seems to get away with it. の方が無難です。

場面別の自然な例文

職場の不公平

He took credit for our work and still got promoted. The Devil looks after his own.
彼は私たちの仕事を自分の手柄にして、それでも昇進した。悪い人ほど運がいいものだ。

規則違反

She ignored every rule but avoided any penalty. The Devil looks after his own.
彼女は規則をすべて無視したのに、処分を免れた。悪人ほど守られるものだ。

映画や物語

The villain escaped again—as if the Devil looks after his own.
悪役はまた逃げた。まるで悪魔が仲間を守っているようだ。

人間関係

His dishonest friends covered for him. The Devil looks after his own.
不誠実な仲間たちが彼をかばった。悪い仲間は助け合うものだ。

簡単な会話

He always gets away with it.
彼はいつも罰を逃れるね。

慎重な仕事英語

It seems the rules are not being applied equally.
規則が平等に適用されていないようです。

似た表現との違い

The Devil takes care of his own.

looks after を takes care of にした近い異形です。意味はほぼ同じですが、決まった形を一つ覚えるなら looks after で十分です。

He gets away with murder.

直訳は「殺人さえ罰を逃れる」ですが、実際には「何をしてもおとがめなし」という誇張表現です。超自然的な Devil の比喩より会話的です。

There’s no justice.

「世の中は不公平だ」という直接的な不満です。誰かを悪魔の仲間と呼ぶ含みがないため、対象を強く非難したくないときに使えます。

Birds of a feather flock together.

似た者同士が集まるという意味で、必ずしも悪人に限定されません。今回の表現は、悪い仲間が守られているように見える点が中心です。

日本語話者が注意したい点

証拠なしに人へ使わない

強い道徳判断を含むため、噂だけで実在の人へ使えば中傷的に聞こえます。仕事では確認できた行動と制度の問題を具体的に述べましょう。

被害者へ向けない

困難を切り抜けた人へ使うと、その人を悪い側だと示唆します。「運がよかったね」という軽い褒め言葉にはなりません。

不公平を諦める理由にしない

皮肉を言って終わるより、記録、報告、ルール改善へつなげます。ことわざは感情を表せても、問題解決の代わりにはなりません。

look after の意味を取り違えない

look は「見る」でも、look after はまとまりで「世話をする」。句動詞として覚える必要があります。

出てこない時のしゅみすけ式

罰を逃れる

He always gets away with it.
彼はいつも罰を逃れます。

運がよく見える

Bad people sometimes seem lucky.
悪い人が運よく見えることがあります。

不公平を直接伝える

This doesn’t seem fair.
これは公平に思えません。

しゅみすけ(大山俊輔)

仕事では This doesn’t seem fair. と言い、続けて事実を説明する方が安全です。強いことわざを無理に使う必要はありません。

不公平に見える理由を一つずつ確認する

悪い人だけが守られているように見えても、情報が足りない場合があります。処分が非公開なのか、規則に例外があるのか、権限のある人が問題を知らないのかを確認します。感情を否定する必要はありませんが、結論を出す前に確認できる資料、日時、発言を整理すると、相談や改善につながります。組織で問題を伝えるなら、人物の性格を断定せず、同じ行動に異なる基準が使われた点を示します。

皮肉は仲間意識を作る一方で対立も強める

親しい人同士でこの表現を使うと、「私もその不公平に気づいている」という共感になります。しかし対象者がいる場所で言えば、議論より侮辱として受け取られやすくなります。特に Devil は非常に強いラベルです。問題を解決したい会話では、I’m concerned that the same rule was applied differently. と観察を述べ、相手に説明の余地を残しましょう。

幸運と不正を短絡させない

成功した人や危機を切り抜けた人が、必ず悪い手段を使ったとは限りません。見えていない準備、支援、偶然があるかもしれません。このことわざは、悪い行動が確認され、それでも結果だけが有利だった場面で使われます。単に嫉妬しているだけの場面へ当てはめないことが大切です。分からない点は分からないままにし、確認できた行動だけを材料に判断しましょう。強い表現ほど、使う前の事実確認が必要です。

自分で使えるようにする練習

感情と事実を分ける

「あの人は悪人だ」は評価です。「期限を破ったが処分がなかった」は確認できる事実です。英語で話す前に二つを分けると、必要な場面で直接的な表現を選べます。

三段階で言う

出来事、結果、自分の反応の順に作ります。He lied. He avoided blame. It feels unfair. が言えれば、ことわざがなくても意味は通じます。

使わない判断も練習する

冗談の相手、職場の公式会議、宗教的な語に敏感な場などを想定し、中立的な代案へ言い換えます。

よくある質問

褒め言葉として使える?

いいえ。幸運を褒めるのではなく、不正な人が罰を逃れたという皮肉です。

look after his own は家族を世話する意味にもなる?

文脈次第ではなります。ただしこのことわざ全体では、Devil の側に属する悪い仲間を守る比喩です。

日常会話でよく使う?

意味は通じても、古風で強い表現です。He always gets away with it. の方が日常的です。

仕事で使ってよい?

親しい同僚との私的な会話以外では慎重に。公式の場では、規則が不平等に適用された事実を説明しましょう。

まとめ

The Devil looks after his own. は「悪い人ほど、なぜか運よく罰を逃れる」という皮肉なことわざです。look after は「世話をする」、his own は「自分側の仲間」。悪人を褒める言葉ではなく、強い不満と道徳判断を含みます。現代の会話、特に仕事では、He always gets away with it. や This doesn’t seem fair. と簡単に言い換える方が安全です。

ほかの英熟語・定型表現も確認したい方は、英熟語・定型表現の親記事もあわせてご覧ください。

このことわざのテーマ別一覧

この表現と近い場面で使う英語のことわざは、失敗・注意・教訓を表す英語のことわざ一覧でまとめて確認できます。全テーマから探す場合は、英語のことわざ一覧|意味・場面別50選もご覧ください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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