
「原因を突き止める」を英語で言うとき、日本語を一語ずつ置き換えるだけでは場面に合わないことがあります。英語では、考えている途中なのか、比較や調査をしているのか、最終的な行動へ進むのかを分けて表します。
先に結論を言うと、調査によって原因を特定する一般的な表現なら identify the cause、複数候補から原因を正確に一点へ絞るなら pinpoint the cause、表面的な症状ではなく根本原因まで掘り下げるなら get to the root of the problem が自然です。 同じ「原因を突き止める」でも、対象と目的に合わせて選びます。
しゅみすけ(大山俊輔)
Contents
「原因を突き止める」の英語表現を早見表で比較
| 英語 | 中心ニュアンス | 基本の形 |
|---|---|---|
| identify the cause | 調査によって原因を特定する一般的な表現 | identify the cause of A |
| pinpoint the cause | 複数候補から原因を正確に一点へ絞る | pinpoint what caused A |
| get to the root of the problem | 表面的な症状ではなく根本原因まで掘り下げる | get to the root of A |
3表現は似ていますが、焦点が異なります。単に難しい表現を選ぶより、相手が知る必要のある違いを明確にすることが大切です。

最も一般的な言い方と使い分け
identify the cause:調査によって原因を特定する一般的な表現
identify the cause は、調査によって原因を特定する一般的な表現ときに使います。基本形は identify the cause of A です。日本語の「原因を突き止める」だけを見て選ぶのではなく、話し手が何を判断し、どこまで具体化しているかを確認しましょう。
- We need to identify the cause of the delay.
遅延の原因を突き止める必要があります。 - The doctor identified the cause of the pain.
医師は痛みの原因を特定しました。 - The team has not identified the cause yet.
チームはまだ原因を突き止めていません。
この表現は目的語や前置詞の置き方で意味が具体化します。仕事では対象・期限・根拠を続けると誤解が減り、日常会話では文脈が明らかなら短く言えます。
pinpoint the cause:複数候補から原因を正確に一点へ絞る
pinpoint the cause は、複数候補から原因を正確に一点へ絞るときに使います。基本形は pinpoint what caused A です。日本語の「原因を突き止める」だけを見て選ぶのではなく、話し手が何を判断し、どこまで具体化しているかを確認しましょう。
- Engineers pinpointed the cause of the failure.
技術者は故障原因を正確に突き止めました。 - It is difficult to pinpoint what caused the error.
何がエラーを起こしたか正確に特定するのは困難です。 - The test helped us pinpoint the source of the noise.
その試験で騒音源を特定できました。
この表現は目的語や前置詞の置き方で意味が具体化します。仕事では対象・期限・根拠を続けると誤解が減り、日常会話では文脈が明らかなら短く言えます。
get to the root of the problem:表面的な症状ではなく根本原因まで掘り下げる
get to the root of the problem は、表面的な症状ではなく根本原因まで掘り下げるときに使います。基本形は get to the root of A です。日本語の「原因を突き止める」だけを見て選ぶのではなく、話し手が何を判断し、どこまで具体化しているかを確認しましょう。
- Let’s get to the root of the problem.
問題の根本原因を突き止めましょう。 - We looked beyond the symptoms to get to the root cause.
症状の先を見て根本原因を探りました。 - Asking why repeatedly can help us get to the root of it.
なぜを繰り返すと根本までたどり着けます。
この表現は目的語や前置詞の置き方で意味が具体化します。仕事では対象・期限・根拠を続けると誤解が減り、日常会話では文脈が明らかなら短く言えます。
日本語の意味を3つの場面に分ける
考え始める場面
まだ結論がなく、情報や可能性を集めている段階です。この段階では、検討対象を明示して「何について考えているか」を伝えます。英語では曖昧な think だけにせず、対象に合う名詞や前置詞を続けると自然です。
比べたり整理したりする場面
複数の情報を比べ、不要なものを除き、関係を整理する段階です。「原因を突き止める」の結果だけでなく、基準や理由を言えると、仕事の会話でも説得力が出ます。
判断して行動へ移す場面
考えた内容を次の行動へつなげる段階です。英語では decide、choose、plan、act など簡単な動詞を使い、誰がいつ何をするかまで伝えられます。
日常会話と仕事での違い
日常会話では短く、目的を先に
日常会話では専門語より、何をしたいかを短く伝えるほうが自然です。家族との予定、買い物、旅行、学習などでは、簡単な動詞を使い、必要なら理由を次の文で補います。
仕事では対象・基準・期限を明確に
仕事では「原因を突き止める」だけでは情報が不足します。対象、判断基準、期限、担当者を加えると、依頼なのか報告なのかも明確になります。受け身を使う場合も、責任主体を隠す必要がなければ主語を示すほうが読みやすいです。
自動詞・他動詞と目的語の取り方
identify the cause の基本形は identify the cause of A、pinpoint the cause は pinpoint what caused A、get to the root of the problem は get to the root of A です。動詞が目的語を直接取るか、前置詞を必要とするかを表現ごとに覚えましょう。目的語が長い場合は、短い結論を先に置き、理由を別文にすると伝わりやすくなります。
前置詞と語順で注意するポイント
英語では「動詞+対象+基準・理由」の順にすると整理しやすくなります。to は到達点、from は出発点や区別、with は比較相手や共同作業、for は目的や備えを示すことが多い語です。ただし、日本語の助詞と一対一で対応させず、表現全体を一つの型として確認してください。
フォーマル度とニュアンス
identify the cause は幅広い場面で使いやすく、pinpoint the cause は作業や判断をより具体的に見せます。get to the root of the problem は説明的で、聞き手が状況を知らない場合にも伝わりやすい形です。重要な報告では、強い断定を避けたいときに may、might、appear to を使い、確定事項と推測を分けます。
似た英語表現との違い
think about は広く「考える」、consider は選択や判断の材料として検討する、decide は結論を出すことに焦点があります。「原因を突き止める」が思考過程なのか、評価なのか、決定なのかを見分けると、類似表現との混同を防げます。
日本人が間違えやすいポイント
find the reason でも通じますが、reason は人の行動理由にも使われます。機械故障や問題発生の原因には cause が明確です。pinpoint は正確さを強調し、get to the root は調査の深さを表します。
また、日本語では主語を省けますが、英語では「誰が判断するか」を置く必要があります。We を使えばチームの判断、I なら自分の判断、受け身なら手続きとして行われることを示せます。
しゅみすけ式:難しい表現が出てこないとき
難しい単語を思い出そうとして会話を止める必要はありません。「今あるもの」「すること」「その理由」の順に、基本動詞で説明します。一文に詰め込まず、確認と結果を二文に分けるのも有効です。
- We checked what happened and found why it happened.
何が起きたか確認し、なぜ起きたか分かりました。 - This part was broken. That caused the problem.
この部品が壊れていました。それが問題の原因でした。
この言い換えは辞書的な直訳ではなく、会話で目的を達成するための方法です。check、look、think、choose、make、do などの中学英語でも、対象と理由を足せば十分に具体的になります。
しゅみすけ(大山俊輔)
短い会話で使い方を確認
A: We need to identify the cause before tomorrow.
B: Okay. Let’s check the facts first.
A: 明日までに原因を突き止める必要があります。
B: 分かりました。まず事実を確認しましょう。
日本語部分をそのまま英訳するのではなく、実際の会話では identify the cause など、その場面に合う表現へ置き換えます。続けて期限や理由を示すと、相手が次の行動を取りやすくなります。
「原因を突き止める」を英語にする3ステップ
- 何を対象に考えているかを決める
- 検討中・評価中・決定後のどの段階かを選ぶ
- 対象、基準、期限を英語の語順で続ける
この順序で考えると、一語の正解を探し続けずに済みます。最初は簡単な文を作り、必要なときだけ専門的な表現へ言い換えましょう。
よくある質問
どの表現を最初に覚えるべきですか?
まずは identify the cause を基本として覚え、場面が具体的になったら残りの表現を使い分けるのがおすすめです。
仕事のメールでも使えますか?
使えます。対象と期限を省かず、必要に応じて Could we …? や We need to … を使うと、依頼と必要性の違いも明確になります。
think だけでは不自然ですか?
文脈によっては通じますが、何をどう考えるかが曖昧です。基本動詞で言う場合も、about、what、how、why を続けて内容を具体化してください。
関連表現と内部リンク
思考・理解・判断の表現をまとめて探す場合は、考える・理解する・判断する英語表現一覧が便利です。判断そのものが難しい場面は、「判断がつかない」の英語表現も参考になります。
まとめ
「原因を突き止める」は一つの英語に固定できません。調査によって原因を特定する一般的な表現なら identify the cause、複数候補から原因を正確に一点へ絞るなら pinpoint the cause、表面的な症状ではなく根本原因まで掘り下げるなら get to the root of the problem を選びます。難しい表現が出ないときは、確認したこと、判断したこと、次にすることを短い文へ分けて伝えましょう。










