
give a wide berthは、「十分な距離を置く・近づかない・意識して避ける」という意味の英語イディオムです。最初に意味へ答え、直訳から実際の意味が生まれる仕組み、ネイティブのニュアンス、語順、独自例文、類似表現との違いまで順に解説します。
結論から言えば、berthは船の停泊場所や安全な間隔を表します。船が岩や他船を避けて大きく距離を取る航海のイメージから、危険な人・場所・話題などに近づかず避けることを表します。
しゅみすけ(大山俊輔)
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give a wide berthの意味と中心イメージ
berthは船の停泊場所や安全な間隔を表します。船が岩や他船を避けて大きく距離を取る航海のイメージから、危険な人・場所・話題などに近づかず避けることを表します。

イディオムは一語ずつ日本語へ置き換えるだけでは、実際の場面が見えにくくなります。直訳の景色を頭に置き、その景色が人間関係・仕事・判断などの抽象的な状況へどう広がるかを考えると、初めて見る例文でも意味を推測しやすくなります。
ネイティブが感じるニュアンス
ただ通り過ぎるのではなく、危険・不快・面倒を予想して意識的に大きな距離を取る響きがあります。物理的な対象にも、人間関係や話題にも使えます。
工事現場、攻撃的な犬、機嫌の悪い同僚、議論になりやすい話題などに使えます。人に使うと強い拒絶に聞こえるため、理由が軽い場合はkeep a little distanceのほうが穏やかです。
短く印象的な表現ほど、話し手の評価や感情が強く出ます。自分の状態を説明する場合と、相手を批判する場合では受け取られ方が違います。誰が、何について、どの程度の強さで言っているかを確認しましょう。
よく使う形と語順
基本形はgive+人・物+a wide berth / give a wide berth to+人・物です。冠詞、所有格、前置詞、複数形まで含めて一つの型として覚えましょう。
| 練習方法 | 確認するポイント |
|---|---|
| 表現を一まとまりで読む | 途中で単語を入れ替えず、リズムごと覚える |
| 代表文を保存する | Give that dog a wide berth. |
| 主語を変える | I・we・she・theyなどへ置き換える |
| 場面を変える | 日常・仕事・旅行・人間関係へ応用する |
自然な例文
- Give that dog a wide berth.
その犬には十分な距離を取ってください。 - I’d give him a wide berth today.
今日は彼に近づかないほうがよいでしょう。 - Ships gave the rocks a wide berth.
船は岩から十分な距離を取りました。 - We gave the construction site a wide berth.
私たちは工事現場を大きく避けました。 - Give that subject a wide berth at dinner.
夕食ではその話題を避けてください。 - Most employees give the angry manager a wide berth.
多くの社員は怒っている上司に近づきません。 - Tourists were told to give the cliff edge a wide berth.
観光客は崖の縁から十分に離れるよう言われました。 - I always give online arguments a wide berth.
私はオンライン上の口論をいつも避けています。
例文を覚えるときは、英語と日本語を一対一で固定しすぎないことも大切です。同じgive a wide berthでも、前後の文脈によって日本語は少し変わります。中心イメージを保ったまま、その場面で自然な訳に調整しましょう。
日常会話と仕事での使い方
工事現場、攻撃的な犬、機嫌の悪い同僚、議論になりやすい話題などに使えます。人に使うと強い拒絶に聞こえるため、理由が軽い場合はkeep a little distanceのほうが穏やかです。
仕事で使う場合、イディオムだけで判断や批判を伝えると、理由が曖昧になることがあります。まず具体的な事実を一文で示し、そのあとにgive a wide berthを加えると、相手は事実と話し手の評価を分けて理解できます。
短い会話
A: What happened?
何があったの?
B: I’d give him a wide berth today.
今日は彼に近づかないほうがよいでしょう。
A: I see. What should we do next?
なるほど。次はどうすればよい?
類似表現との違い
avoidは一般的な「避ける」、keep away fromは近づかない、steer clear ofは問題を避ける口語表現です。give a wide berthは安全のために余裕ある距離を確保する映像が強く残ります。
日本語訳が似ていても、原因、対象、感情の強さ、話し手の評価は異なります。単語帳で同じ訳を付けて終わらせず、「どの場面ならこのイディオムを選ぶのか」を一行で説明できるようにすると使い分けやすくなります。
使い分ける手順
- 話題が人・物・状況のどれか確認する
- 一時的な出来事か、続いている状態か確認する
- 客観的な説明か、批判・皮肉・称賛か確認する
- イディオム特有の比喩が場面に合うか判断する
日本人が間違えやすいポイント
giveの直後に避ける対象を置く形が基本です。×give from him a wide berthではなくgive him a wide berthです。berthとbirthは同音ですが綴りと意味が違います。
また、イディオムを使うこと自体を目的にしないようにしましょう。相手との関係や場面によっては、簡単で直接的な英語のほうが丁寧で誤解がありません。特に人への評価を含む表現は、第三者について説明するときと、本人へ直接言うときで強さが変わります。
自分の例文を作る練習
最初にGive that dog a wide berth.を声に出します。次に主語だけを自分や身近な人へ変え、最後に理由や場所を一つ足します。難しい構文を追加しなくても、完成文の一部分を変えるだけで実用的な文を増やせます。
過去の経験を話すなら過去形、一般的な傾向なら現在形、今後の注意ならwill・should・mayなどを使います。イディオムの内部を変えず、その周囲で時制や情報を調整するのが安全です。
出てこないときの「しゅみすけ式」簡単英語
give a wide berthが出てこないときは、意味を次のように直接説明できます。
- Stay away from that area.
- Try not to go near him.
- Avoid that topic.
簡単な英語はイディオムの劣化版ではありません。意味を正確に伝えるための別ルートです。まず短い文で核心を伝え、会話が終わったあとでイディオムを復習すれば、次回は自然に出やすくなります。
しゅみすけ(大山俊輔)
よくある質問
give a wide berthは現在も使われますか?
現在も理解される表現ですが、地域差、世代差、古風さがあります。自分で使う前に、この記事で説明した場面と語順を確認し、相手へ強い評価をぶつける形になっていないか考えましょう。
フォーマルな文章でも使えますか?
見出しや解説文では印象的に使えますが、契約、規則、公式な謝罪では、意味を直接表す具体的な言葉のほうが明確です。会話やコラムではイディオム、正確さが最優先の文章では直接表現、と使い分けると安全です。
最初に覚える一文は?
Give that dog a wide berth.です。語順が自然で、主語や目的語を変えるだけで別の場面へ応用できます。
give a wide berthを覚える追加ポイント
give a wide berthを定着させるには、意味を見て英語を思い出す練習だけでなく、英語を見て具体的な場面を一つ説明する練習も効果的です。今日か過去1週間の出来事から近い場面を探し、該当しなければ架空の短い会話を作りましょう。表現を使わない場面も考えると、意味の境界が明確になります。
発音練習では単語ごとに長く区切らず、表現全体を意味のまとまりとして読みます。そのあとに主語・動詞・目的語を付け、最後に理由を一つ加えます。この順番なら、暗記したフレーズを実際の会話へ移しやすくなります。
航海の意味から比喩へ広げる
船舶の文脈では、障害物や他の船との間に十分な安全距離を取るという、もとの意味で使えます。そこから日常会話では、攻撃的な人、危険な場所、議論になりそうな話題などを「大きく迂回する」感覚へ広がりました。
give him a wide berthは人をgiveの直後に置く形、give a wide berth to that areaはtoの後ろに対象を置く形です。前者のほうが簡潔でよく使われます。単に会わないだけでなく、問題を避けるため意識的に距離を確保する点を覚えましょう。
まとめ
give a wide berthは「十分な距離を置く・近づかない・意識して避ける」を表します。直訳のイメージ、基本語順、ニュアンス、類似表現との差を一緒に覚えると、自分の会話でも使える表現になります。
まず代表文を一つ使い、出てこなければ簡単な英語で意味を直接伝えましょう。ほかの表現は英熟語・定型表現の親記事と英熟語一覧A〜Zから確認できます。










