
have the wind upは「びくびくする/ひどく不安になる」という意味の英語イディオムです。単語を一つずつ訳しただけでは本当の使いどころが見えにくい表現ですが、もとの情景と会話での温度感をつかめば、自分の英語にも取り入れやすくなります。
この記事では、have the wind upの意味、なぜその意味になるのか、ネイティブが感じるニュアンス、自然な語順、独自例文、似た表現との違い、日本人が間違えやすい点まで詳しく解説します。最後に、表現が出てこないときでも基本英語で伝えられる「しゅみすけ式」も紹介します。
Contents
have the wind upの意味を先に確認
中心の意味は「びくびくする/ひどく不安になる」です。辞書の日本語を一つだけ当てるのではなく、「誰が、どんな状況を、どの強さで述べているか」を見ると自然に訳せます。
会話では日本語訳が毎回同じになるわけではありません。場面に合わせて少し言い換えても、核となる感覚が保たれていれば大丈夫です。まずは英語の情景と中心意味を結びつけ、そのあとで日本語を選びましょう。
なぜその意味になる?直訳イメージと成り立ち
ここでのwindは普通の「風」として素直に分解しにくく、the wind upまでを英国の口語的なかたまりとして覚えるのが実用的です。身体の中を風が巻き上がるような落ち着かなさ、とイメージすると記憶には残ります。

イディオムは語源を暗記することが目的ではありません。具体的な一枚絵を思い浮かべ、そこから現在の抽象的な意味へ橋をかけるために成り立ちを使います。由来に複数説がある場合も、断定より実際の用法を優先するのが安全です。
しゅみすけ(大山俊輔)
ネイティブが感じるニュアンスと使える場面
主にイギリス英語のくだけた表現で、危険・叱責・結果などを予想して怖がっている状態を表します。単なる緊張より「何か悪いことが起こりそうでおびえる」感じが強めです。have got the wind upの形もよく聞かれます。
使う前に、相手との距離、話題の深刻さ、英語圏による通じやすさも考えましょう。イディオムは事実を伝えるだけでなく、話し手の態度や場面の色合いまで運びます。意味が合っていても、場面に対して軽すぎたり大げさすぎたりすると不自然になります。
日常会話
友人や家族との会話では、具体的な出来事を短く描写すると自然です。イディオムだけを突然言うより、前後に理由や結果を一文添えると相手が状況をつかみやすくなります。
仕事や少し改まった場面
口語色や地域色の強い表現は、社内の雑談や親しい同僚との会話には使えても、契約書・正式報告・国際チームへの一斉連絡では簡単な英語の方が確実です。表現力と分かりやすさを場面で使い分けましょう。
よく使う形・語順・文法
have / get the wind up。haveはすでに怖がっている状態、getは怖くなる変化です。put the wind up someoneなら「人を怖がらせる」。主語と目的語の役割が変わるので注意しましょう。
時制は会話の時間に合わせて変えます。現在の状態なら現在形、すでに起きた出来事なら過去形、今まで続く経験なら現在完了形が候補です。固定部分と変えられる部分を分けて覚えると、丸暗記より応用が利きます。
have the wind upの自然な例文
I had the wind up when the manager asked to see me alone.
上司に一人で来るよう言われて、びくびくしました。
The strange noise really put the wind up us.
その妙な物音で、私たちは本当に怖くなりました。
She has got the wind up about tomorrow’s results.
彼女は明日の結果をひどく心配しています。
Don’t let those rumors put the wind up you.
そんなうわさにおびえさせられないで。
例文を読むときは、英語から日本語へ訳すだけで終えず、主語や場面を自分用に交換して声に出しましょう。今日の出来事、職場、旅行、家族など、自分が本当に話しそうな内容へ置き換えると定着が速くなります。
似た表現との違い
be nervousは試験前の緊張にも使える中立語です。be scaredは恐怖を直接表し、have butterflies in one’s stomachはそわそわする緊張です。have the wind upは英国口語で、悪い展開を恐れてびくびくする響きがあります。
どれか一つが常に正しいのではなく、強さ、くだけ具合、地域性、焦点が異なります。迷ったらまず中学英語レベルの直接表現を使い、余裕があるときにイディオムへ置き換えるのが実践的です。
日本人が間違えやすいポイント
wind upを「巻き上げる」「終わらせる」の句動詞と混同しないようにします。theが必要で、通常はhave the wind upとひとかたまりです。
もう一つの注意点は、覚えた直後にどんな場面でも使おうとしないことです。相手がその地域表現を知らない可能性もあります。伝わらないと感じたら、すぐ説明的な一文へ切り替えれば会話は止まりません。
出てこない時の「しゅみすけ式」簡単英語
be very nervous / be scared about what might happen
とても不安だ/これから起こることを怖がっている
イディオムを思い出すまで黙る必要はありません。主語と基本動詞を置き、何がどういう状態なのかを直接言えば十分に伝わります。まず簡単な表現で会話を成立させ、あとから「あの場面ではhave the wind upも使えた」と復習しましょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
覚えるためのミニ会話練習
A: How would you describe the situation?
B: I’d say “have the wind up.”
次は主語、時制、場所を変えて三回言ってみましょう。①自分の昨日、②友人の今、③仕事の来週、の順に作ると、同じ型を別の時間軸へ広げられます。正確さだけでなく、短く言い切る練習も大切です。
have the wind upのFAQと会話への落とし込み
haveとgetはどう違いますか?
have the wind upは怖がっている状態、get the wind upは何かをきっかけに怖くなる変化です。put the wind up someoneは誰かを怖がらせる使役の形になります。
試験前の緊張にも使えますか?
使えなくはありませんが、悪い結果を恐れてびくびくする強さが出ます。普通の緊張ならI’m nervous about the examの方が自然です。
否定文・疑問文ではどう使う?
否定にする場合は、固定表現の内部をばらばらに変えるのではなく、be動詞・have・助動詞など、その文の中心となる動詞を通常どおり否定します。疑問文も同様です。まず肯定文を一つ作り、次にnotを加え、最後にYes/No疑問文へ変えると語順を安定させられます。
会話では、イディオムだけで終わらず理由を続ける練習が有効です。たとえば「have the wind up.」と言ったあとに、becauseで具体的な背景を一文足します。聞き手が表現を知らなそうなら、That means … と簡単な英語で説明してください。言い換えまで準備しておけば、表現を使うこと自体が目的にならず、本来の「相手に伝える」会話になります。
30秒音読トレーニング
- 記事の例文を一つ、意味を思い浮かべながら三回読む。
- 主語をI、she、weへ交換する。
- 現在・過去・未来のうち自然な二つの時制に変える。
- 最後にイディオムを簡単英語へ言い換える。
ここまでできれば、見て分かる受け身の知識から、必要な場面で取り出せる表現へ変わります。毎回完璧な文を作るより、短い一文をすぐ言い、そのあと説明を足す順序で練習しましょう。
聞き取りのポイント
windは名詞なので、発音ではthe wind upが一続きに聞こえます。字幕なしの会話ではwind upという別の句動詞と迷うかもしれませんが、直前にhave / get / putがあり、話題が恐怖や心配ならこのイディオムです。誰が怖い状態になったのかを主語と目的語から確認しましょう。
まとめ
have the wind upの中心は「びくびくする/ひどく不安になる」です。直訳イメージ、ニュアンス、語順、場面をひとまとまりで覚えると、読んだときに理解できるだけでなく、自分の会話でも選べる表現になります。
- 中心意味:びくびくする/ひどく不安になる
- 使い方:have / get the wind up。haveはすでに怖がっている状態、getは怖くなる変化です。put the wind up someoneなら「人を怖がらせる」。主語と目的語の役割が変わるので注意しましょう。
- 簡単な言い換え:be very nervous / be scared about what might happen
- 注意:地域性と場面の深刻さを確認する
ほかの表現も意味だけでなく仕組みから学びたい方は、英熟語・定型表現の親記事もご覧ください。










