
He who says what he likes shall hear what he does not like は「好き勝手に言う人は、自分が聞きたくないことも言い返される」という教訓を伝える英語のことわざです。遠慮なく相手を批判すれば、相手も遠慮なく返してくるかもしれません。発言の自由には、反論を受ける覚悟も伴うという相互性を示すことわざです。
この記事では、直訳だけでは見えにくい語句の仕組み、英語話者が感じるニュアンス、自然に使える場面、似た表現との違いまで整理します。最後には、ことわざがすぐ出てこないときに中学英語で伝える「しゅみすけ式」の言い換えも紹介します。
Contents
He who says what he likes shall hear what he does not likeの意味
自然な日本語では「好き勝手に言う人は、自分が聞きたくないことも言い返される」と考えると分かりやすいでしょう。特定の一人について断定する文ではなく、一般的な人間の行動や教訓を述べています。場面によって訳語を少し変えても、中心の考え方を保つことが大切です。
| 英語 | He who says what he likes shall hear what he does not like |
|---|---|
| 中心の意味 | 好き勝手に言う人は、自分が聞きたくないことも言い返される |
| 調子 | 教訓的・やや古風・比喩的 |
なぜこの意味になる?単語と情景から理解
say what he likes は「自分が言いたいことを好きに言う」。ここで like の目的語は what 節です。hear what he does not like は「自分が好まない内容を聞く」。shall は法律的な義務というより、古いことわざで起こる結果を強く予告する語です。say と hear、likes と does not like の鏡のような対比が効いています。
ことわざは日本語訳を丸暗記するより、対照になる二つの場面を頭に置くほうが覚えやすくなります。文字どおりの意味を確認し、それが現実のどんな行動へ置き換えられているかを考えましょう。

ネイティブが感じるニュアンス
率直さそのものを否定するのではなく、無遠慮な発言には無遠慮な反応が返ると警告します。建設的な異論と人格攻撃は区別すべきです。また嫌がらせへの反論を「お互いさま」で片づける言葉でもありません。自分が強い言葉を選ぶ前のセルフチェックや、会話を穏やかに戻す提案として使うのが安全です。
しゅみすけ(大山俊輔)
よく使われる形と文法
完成した一文として引用する
He who says what he likes shall hear what he does not like. の形で、そのまま一文として使えます。As the saying goes, …(ことわざにもあるように)や There’s an old saying: …(古いことわざがあります)を前に添えると、意図的な引用だと伝わります。
he who / he thatの意味
古いことわざの he who / he that は性別を限定せず「〜する人は誰でも」という一般論です。説明し直すなら Anyone who … や If you … が現代的で分かりやすい形です。
ここは間違えやすい
say は発言内容を目的語に取り、tell は通常 tell someone something のように人を伴います。say him は不可で、say it to him または tell him。what he likes は「彼が好きな物」だけでなく、この文脈では「彼が好きなように言う内容」です。shall は現代会話なら will に置き換えて説明できます。
どんな場面で使える?
- SNSで強い批判を書く前に言葉を見直すとき
- 職場で率直さと礼儀の線引きを話すとき
- 友人同士の口論をこれ以上激しくしないよう促すとき
英語話者が日常会話で毎回この全文を使うわけではありません。格言らしい響きを出したいとき、文章の結論を印象づけたいときに向きます。普段は、意味を直接述べる言い換えのほうが自然な場合も多くあります。
自然な例文と日本語訳
If you criticize everyone harshly, expect a harsh reply.
皆を厳しく批判するなら、厳しい返答も覚悟しましょう。
He said whatever he wanted, then got angry when people answered back.
彼は好き放題に言い、人々が言い返すと腹を立てました。
He who says what he likes shall hear what he does not like—choose your words carefully.
好き勝手に言えば、聞きたくないことも返ってくる。言葉を慎重に選ぼう。
You can disagree without insulting anyone.
誰も侮辱せずに反対意見を言えます。
Before posting, ask whether you would accept the same tone in reply.
投稿前に、同じ口調で返信されても受け入れられるか考えましょう。
Let’s talk about the problem, not attack the person.
人を攻撃せず、問題について話しましょう。
ことわざをそのまま引用する使い方と、教訓だけを平易な英語にする使い方の両方があります。長い定型文を完璧に言おうとせず、まず伝えたい結論を一文にするのが実践的です。
似た表現との違い
- People who live in glass houses shouldn’t throw stones.
自分にも弱点がある人は他人を批判すべきでない、という偽善への警告です。 - What goes around comes around.
行為が巡って自分へ返るという、より広い因果を表します。 - If you dish it out, you have to take it.
批判するなら批判される覚悟も必要、という口語的な表現です。
日本語訳が近くても焦点は同じではありません。「速度」「信頼」「挑戦」「礼儀」など、今の話題の中心に合うものを選びましょう。似た格言を機械的に置き換えると、意図より強い非難に聞こえることがあります。
日本人が注意したい使い方
助言の前に相手の状況を確認する
教訓は短いぶん、個別事情を省略します。I understand why you feel that way.(そう感じる理由は分かります)のように共感を示してから使うと、上から目線になりにくくなります。
ことわざを事実の代わりにしない
格言は考え方を示すもので、すべての場面を自動的に正しく判断する規則ではありません。安全、健康、公平性、契約が関わる場合は、具体的な事実を確認したうえで補助的に使います。
全文を乱発しない
一度引用すれば十分です。その後は this idea や簡単な説明文へ切り替えると、自然で相手にも理解されやすくなります。
出てこない時の「しゅみすけ式」
ことわざを思い出せなくても問題ありません。大切なのは難しい表現ではなく意図が届くことです。次の短い英語なら同じ方向の内容を伝えられます。
- If you speak rudely, people may answer rudely.
- Choose your words carefully.
- You can be honest and still be polite.
しゅみすけ(大山俊輔)
関連表現を学ぶ
ほかの英熟語や定型表現も意味・使い方・ニュアンスから確認したい方は、英熟語・定型表現の一覧も活用してください。表現を一つずつ情景と結びつけると、使える知識として残ります。
まとめ
He who says what he likes shall hear what he does not like は「好き勝手に言う人は、自分が聞きたくないことも言い返される」という意味のことわざです。文字どおりの対比を理解し、誰かを責める決まり文句ではなく状況を考える教訓として使いましょう。迷ったら、しゅみすけ式の簡単な言い換えで直接伝えるのが確実です。










