
「肘を曲げる」は英語で一つに決まりません。まず覚えたいのはbend your elbow、flex your elbow、keep your elbow bentです。違いは、動作の形だけでなく、どこへ動かすか、どの状態を保つか、何のために行うかにあります。
この記事では、日常会話、旅行、仕事、運動・診察などの場面に分け、自然な選び方、目的語と語順、日本人が間違えやすい点、難しい表現が出てこないときの「しゅみすけ式」まで整理します。
Contents
「肘を曲げる」の英語を先に比較
| 英語 | 中心となる意味 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| bend your elbow | 肘関節を曲げる日常的で最も一般的な表現 | 運動、着替え、診察など幅広い場面で使える |
| flex your elbow | 肘を屈曲させる専門的・運動的な表現 | 医療、リハビリ、解剖学的な動作説明で正確に使われる |
| keep your elbow bent | 肘を曲げた状態に保つ表現 | 一度曲げる動作ではなく、その角度を維持する指示に向く |
日本語では同じ「肘を曲げる」でも、英語では動きの開始、方向、結果、合図としての意味を別々に言い分けます。最初から一語訳を探すより、目の前の動きを短い映像として考える方が自然な表現へ近づけます。
しゅみすけ(大山俊輔)
bend your elbow:肘関節を曲げる日常的で最も一般的な表現
運動、着替え、診察など幅広い場面で使える。会話では命令形だけにせず、Please bend your elbowやCan you bend your elbow?にすると、相手へ柔らかく動作を頼めます。
- Bend your elbow and bring your hand toward your shoulder.
肘を曲げ、手を肩の方へ近づけてください。 - I can bend my elbow without pain now.
今は痛みなく肘を曲げられます。
flex your elbow:肘を屈曲させる専門的・運動的な表現
医療、リハビリ、解剖学的な動作説明で正確に使われる。slowly、slightly、gentlyなどの副詞を加えると、動作量や安全性まで伝えられます。説明する人と動く人が異なる場面では、所有格を正しく選ぶことも大切です。
- The therapist asked me to flex my elbow.
療法士は私に肘を曲げるよう言いました。 - Flex and extend your elbow ten times.
肘の曲げ伸ばしを10回してください。
keep your elbow bent:肘を曲げた状態に保つ表現
一度曲げる動作ではなく、その角度を維持する指示に向く。三つ目の表現は、単なる位置の変化ではなく、目的・状態・ニュアンスまで含む場合があります。そのため、機械的にほかの二つと置き換えないようにしましょう。
- Keep your elbow bent while you lift the bag.
バッグを持ち上げる間、肘を曲げたままにしてください。 - Her elbow stayed slightly bent.
彼女の肘は少し曲がったままでした。

動作・状態・目的を分けて考える
一度の動きを言う
「今から動かす」「一回だけ動かす」なら、動作を表す動詞を中心にします。相手への指示ではPleaseを添え、診察や撮影ではa little、slowly、as far as you canなどで無理のない範囲を示します。
その姿勢を保つ
動かした後の状態を続けるなら、keep、hold、stayを使った言い方が便利です。Keep it there.(そこに保ってください)やHold that position.(その姿勢を保ってください)は、難しい専門語がなくても使えます。
目的を伝える
英語ではto+動詞で目的を添えると誤解が減ります。to see it、to reach the shelf、to get their attention、so I can check itのように、「なぜその動作をするか」を続けると自然です。
自動詞・他動詞、目的語と語順
bendとflexは他動詞で、your elbowを目的語に取ります。extend your elbow/straighten your elbowが反対動作です。keep+your elbow+bentでは、bentは過去分詞由来の形容詞として肘の状態を説明します。
身体部位にはmy、your、his、her、our、theirを付けるのが基本です。日本語では省略できても、英語では誰の身体かを明示します。自分ならmy、相手への指示ならyour、第三者の描写ならhis/herを選びます。
日常会話と仕事・専門場面の違い
日常会話
日常では短く、分かりやすい動詞が自然です。親しい相手には命令形も使えますが、身体へ関わる指示はCan you …?やCould you …?にすると穏やかです。相手の動きを見ながらThat’s good.、A little more.と調整できます。
仕事・接客・撮影
接客、撮影、研修では、pleaseと理由を組み合わせます。Could you do that once more for the camera?(カメラのため、もう一度していただけますか)のように、相手へ求めることを具体的にします。
運動・診察・リハビリ
安全が関わる場面では、方向、速度、痛みの有無を確認します。Stop if it hurts.(痛ければ止めてください)、Only go as far as is comfortable.(無理のない範囲だけ動かしてください)も一緒に覚えておくと役立ちます。
フォーマル度とニュアンス
動作を表す語そのものより、頼み方が丁寧さを左右します。Pleaseだけでなく、Could you …?、Would you mind …ing?、when you’re readyを使うと配慮が伝わります。一方、スポーツ指導など素早さが必要な場面では、短い命令形が明確で自然です。
身体の動きから感情を断定しないことも重要です。描写するならseemed nervous(緊張しているように見えた)、looked relaxed(落ち着いて見えた)のように、「見えた」と表現できます。
日本人が間違えやすいポイント
fold your elbowとは通常言いません。foldは紙や布を折りたたむほか、fold your armsのように腕を組む動作で使います。elbowは片方なら単数、両肘ならbend your elbowsです。
もう一つの注意点は、単数・複数です。左右両方ならarms、hands、fingers、elbowsのように複数形を使います。片側や一本を指定するときはyour right arm、your left hand、your index fingerのように具体化します。
難しい英語が出ないときの「しゅみすけ式」
専用の動詞を思い出せなくても、move、put、keep、show、useなどの基本動詞で、方向・形・目的を説明すれば十分に伝わります。動作名を一語で当てることより、相手が同じ動きを再現できる説明を目指しましょう。
- Move your hand closer to your shoulder.
手を肩に近づけてください。 - Don’t straighten your arm yet.
まだ腕をまっすぐにしないでください。 - Hold your arm in this shape.
腕をこの形に保ってください。
さらに、Like this.(このように)、A little more.(もう少し)、That’s enough.(それで十分です)を組み合わせると、短い英語だけで動作を調整できます。
しゅみすけ(大山俊輔)
短い会話例
動作をお願いする
A: Could you show me that movement again?
その動きをもう一度見せてもらえますか。
B: Sure. Is this position okay?
もちろんです。この位置で大丈夫ですか。
動作を調整する
A: A little more slowly, please.
もう少しゆっくりお願いします。
B: Like this?
このような感じですか。
A: Yes, that’s perfect.
はい、それで完璧です。
関連表現
「腕を伸ばす」の英語表現や「ひじをつく」の英語表現もあわせて確認すると、身体動作を場面別に説明しやすくなります。リンク先では似た動作との境界や語順を詳しく扱っています。
よくある質問
一番無難な表現はどれですか?
まずはbend your elbowを基本にしてください。ただし、flex your elbowやkeep your elbow bentが表す目的・状態に近い場面では、そちらの方が自然です。
相手へ失礼にならない頼み方は?
Could you …?にplease、a little、when you’re readyを加えると柔らかくなります。身体に触れる必要がある場合は、動く前に許可を取りましょう。
英語が出てこないときはどうしますか?
Move、put、keepなどで動く場所と方向を説明し、Like this?と実演すれば伝えられます。目的を別の一文で補う方法も有効です。
動作を正確に伝える補助フレーズ
身体動作を説明するときは、動詞だけでなく左右・速度・範囲を加えるとさらに明確です。Use your right side.(右側を使ってください)、Move slowly and stop here.(ゆっくり動かして、ここで止めてください)、Only move as far as you can comfortably.(無理なく動かせる範囲だけで大丈夫です)のように言えます。
相手の動きが合っているか確認するなら、Is this what you mean?(こういう意味ですか)、Should I move a little more?(もう少し動かした方がよいですか)も便利です。指示を一度で完璧に理解しようとせず、短く確認しながら調整する方が実際の会話では安全で自然です。
まとめ
「肘を曲げる」は、基本となるbend your elbow、別の動きや場面に合うflex your elbow、目的・状態を含むkeep your elbow bentを使い分けます。日本語一語を直訳せず、動作の方向、結果、目的を確認するのがコツです。
迷ったときは基本動詞で動きを説明し、短い二文に分けましょう。相手が安全に同じ動作を再現できる英語なら、難しい専門語を使わなくても十分に自然です。










