
「費用対効果を考える」を英語で言おうとすると、一つの直訳では足りません。お金だけでなく、時間・人手・手間に対して、得られる成果が十分かを考える場面です。単に安いかどうかではなく、投入するものと得るものの釣り合いを判断します。
結論から言うと、比較の行為なら weigh the costs and benefits、効率のよさを評価するなら assess whether it is cost-effective、会話で「やる価値があるか」なら decide whether it is worth it が中心です。
Contents
「費用対効果を考える」の英語表現を先に整理
| 英語表現 | 中心となる意味 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| weigh the costs and benefits | 費用・負担と利点を並べて比較する | weigh A against B / weigh the costs and benefits |
| assess whether it is cost-effective | 費用に対して十分な成果が出るか評価する | assess whether + 文 / a cost-effective solution |
| decide whether it is worth it | 手間や費用をかける価値があるか決める | be worth + 名詞 / be worth doing |
三つの表現は同じ場面で完全に交換できるわけではありません。行為そのもの、判断の基準、結果のどれに焦点を置くかが違います。まず日本語の状況を短い文に分け、そのあとで中心表現を選びましょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
中心となる3表現の意味と使い方
weigh the costs and benefits:費用・負担と利点を並べて比較する
weigh the costs and benefits は、費用・負担と利点を並べて比較するときに使います。基本の型は weigh A against B / weigh the costs and benefits です。日本語の一語だけを見ず、誰が何をどの段階で判断するのかまで具体化すると自然になります。
We need to weigh the costs and benefits before expanding.
事業を拡大する前に、費用と効果を比較する必要があります。
assess whether it is cost-effective:費用に対して十分な成果が出るか評価する
assess whether it is cost-effective は、費用に対して十分な成果が出るか評価するときに使います。基本の型は assess whether + 文 / a cost-effective solution です。日本語の一語だけを見ず、誰が何をどの段階で判断するのかまで具体化すると自然になります。
The team assessed whether the new system would be cost-effective.
チームは新システムに費用対効果があるか評価しました。
decide whether it is worth it:手間や費用をかける価値があるか決める
decide whether it is worth it は、手間や費用をかける価値があるか決めるときに使います。基本の型は be worth + 名詞 / be worth doing です。日本語の一語だけを見ず、誰が何をどの段階で判断するのかまで具体化すると自然になります。
Let’s decide whether the extra feature is worth the cost.
追加機能にその費用をかける価値があるか決めましょう。
目的語・語順・文型のポイント
英語では動詞だけでなく、その後ろに置く目的語や節が意味を決めます。weigh the costs and benefits、assess whether it is cost-effective、decide whether it is worth it のそれぞれについて、上の基本型をひとかたまりで覚えてください。長い内容を一文に詰めず、最初に主語+動詞+目的語を作り、理由・期限・条件を because、before、so that、if などで補うと伝わりやすくなります。
名詞を置く型と、to do・doing・that節を置く型は機械的に交換できません。特に動詞の後ろへ前置詞が必要な表現は、前置詞まで含めて覚えましょう。代名詞を使う場合も、それが何を指すか直前の文で明確にします。

日常会話と仕事ではどう使い分ける?
日常会話では短く具体的に
日常会話では専門的な名詞を重ねるより、何をするかを短い動詞で示すほうが自然です。
This course costs more, but it may save me a lot of time.
この講座は高いですが、大幅な時間短縮になるかもしれません。
仕事では基準・期限・変更可能性を添える
仕事では、結論だけでなく判断の根拠と次の行動を示します。誰が、いつまでに、何を確認するのかを足すと、同じ英語表現でも実務的になります。
The cheaper option may require more maintenance later.
安い案は後で保守の手間が増えるかもしれません。
提案するときは Let’s …、控えめに尋ねるなら Could we …?、必要性を説明するなら We need to … because … が便利です。命令形だけにせず、目的や理由を一文添えると協力を得やすくなります。
フォーマル度とニュアンス
weigh the costs and benefits は中心的で広く使いやすく、assess whether it is cost-effective は焦点を少し変え、decide whether it is worth it は場面や話し手の評価をよりはっきり示します。会話では基本動詞を使った短い表現、報告書や提案書では基準や対象が明確な表現を選びます。
難しい語を使えば丁寧になるわけではありません。社外向けでも、主語・判断対象・根拠・次の行動が明確なら、平易な英語のほうが誤解を防げます。断定を弱める必要があれば may、might、appear to、based on the information available を使います。
日本人が間違えやすいポイント
- cost performance は日本語的な言い方で、一般的な英語では cost-effectiveness や value for money を使います。
- cost-effective は「安い」ではなく、かけた費用に見合う成果があるという意味です。
- worth it の it は、話題になっている費用・手間・選択全体を指します。
日本語の「する」に引っ張られて do を万能に使うのも避けましょう。英語では、比較する、選ぶ、含める、支える、進めるなど、実際の行為を表す動詞を選ぶと意味が明確になります。
場面別の追加例文
会議・計画
Before we decide, let’s agree on the goal and the criteria.
決める前に、目標と判断基準をそろえましょう。
問題解決
We should check the facts, consider the alternatives, and choose the next step.
事実を確認し、代案を考え、次の一歩を選ぶべきです。
自分の判断を伝える
This is my current view, but I’m open to changing it if we get new information.
これが現時点での考えですが、新しい情報があれば変える用意があります。
難しい単語が出ないときの「しゅみすけ式」
専用表現が思い出せないときは、①今の状況、②判断したいこと、③次の行動の三つに分けます。一文で日本語のニュアンスを再現しようとせず、基本動詞で二文か三文にすると自然です。
- Let’s compare what we pay with what we get.
支払うものと得られるものを比べましょう。 - Will this save enough time and money?
これは十分な時間とお金の節約になりますか。 - First, let’s write down what we know. Then we can decide what to do.
まず分かっていることを書き出しましょう。そのあと何をするか決められます。 - We can try this now and change it after we see the result.
今はこれを試し、結果を見てから変えられます。
しゅみすけ(大山俊輔)
短い会話で使い方を確認
A: Are we ready to decide?
もう決められますか。
B: Almost. Let’s check one more point and then choose.
もう少しです。あと一つ確認してから選びましょう。
A: That makes sense. What do we need to check?
なるほど。何を確認する必要がありますか。
B: The cost, the risk, and what happens next.
費用、リスク、その後どうなるかです。
よくある質問
一番使いやすい表現は?
まずは weigh the costs and benefits を中心に覚えましょう。ただし、費用に対して十分な成果が出るか評価することを強調するなら assess whether it is cost-effective、手間や費用をかける価値があるか決める場面なら decide whether it is worth it が合います。
カジュアルな会話でも使える?
使えますが、長い表現が重く感じられる場合は、しゅみすけ式の短い二文に分けてください。相手が背景を知らないときは、結論だけでなく理由を一文足すと自然です。
仕事で失礼にならない言い方は?
Could we …?、It may help to …、Would it make sense to …? を使えば、提案を押しつけずに示せます。反対するときも、No. だけで終わらせず、懸念と代案を添えましょう。
関連表現
まとめ
「費用対効果を考える」は、比較の行為なら weigh the costs and benefits、効率のよさを評価するなら assess whether it is cost-effective、会話で「やる価値があるか」なら decide whether it is worth it が中心です。 日本語を一語ずつ置き換えず、行為・基準・結果のどこに焦点があるかを決めるのがコツです。専用語が出なければ、今の状況、確認すること、次の行動を短い文に分けて説明しましょう。










