
「因果関係を考える」と言いたいとき、英語を一語だけ当てはめようとすると、場面に合わない表現になりがちです。英語では、何を考えているのか、どこまで判断が進んでいるのか、話し手がどれほど慎重なのかによって言い方を選びます。
先に結論を言うと、一般的には consider cause and effect、2つの事柄の関連を探る。因果と断定しない慎重な言い方場面では look for a link between A and B、Aが本当にBを引き起こしたか検証するときは examine whether A caused B が自然です。この記事では、日常会話と仕事の両方で使えるように、意味・語順・ニュアンスを例文で整理します。
Contents
「因果関係を考える」の英語を先に比較
| 表現 | 中心となる意味 | よく使う形 |
|---|---|---|
| consider cause and effect | 原因と結果のつながりを考える、学習・説明で分かりやすい表現 | consider + cause and effect |
| look for a link between A and B | 2つの事柄の関連を探る。因果と断定しない慎重な言い方 | look for a link between A and B |
| examine whether A caused B | Aが本当にBを引き起こしたか検証する | examine whether + 文 |
どれも日本語では「因果関係を考える」と訳せることがありますが、話し手が説明したい焦点は同じではありません。まず「対象」「判断の段階」「言葉の強さ」の3点を確認すると選びやすくなります。
しゅみすけ(大山俊輔)
日本語の意味を場面ごとに分ける
日常会話では、考え方や納得を短く伝える
家族や友人との会話では、専門的な語よりも、短い動詞と具体的な目的語が自然です。結論だけでなく「少し待つ」「事実を確認する」「理由を比べる」のように途中の行動を言えば、難しい語を知らなくても意図が伝わります。
仕事では、判断の根拠と次の行動まで示す
会議・報告・メールでは、誰が何を検討し、その結果どうするのかを明示します。曖昧な it を重ねず、the plan、the figures、the claim など具体的な目的語を置くと、責任の範囲も分かりやすくなります。
分析では、断定の強さを調整する
情報が十分でない段階では、may、might、could、seem を使って断定を弱めます。確定した事実と推測を同じ強さで述べないことが、自然さだけでなく正確さにもつながります。
consider cause and effect:最も基本になる表現
consider cause and effect は、原因と結果のつながりを考える、学習・説明で分かりやすい表現表現です。基本の形は consider + cause and effect。長い日本語を全部名詞にせず、誰が何をするかが見える文にしましょう。
- We need to consider cause and effect.
因果関係を考える必要があります。 - Two events happening together does not prove causation.
2つの出来事が同時に起きても、因果関係の証明にはなりません。
目的語と語順
英語では動詞の直後に対象を置く形が基本です。対象が長い場合は that節や疑問詞節を使えます。前置詞を足すかどうかは動詞ごとに決まるため、日本語の「について」に引っ張られないよう注意します。
look for a link between A and B:過程や比較をはっきり示す
look for a link between A and B は、2つの事柄の関連を探る。因果と断定しない慎重な言い方表現です。形は look for a link between A and B。日常会話でも使えますが、特に問題解決や会議で「どのように考えたか」を示したいときに役立ちます。
- Researchers looked for a link between sleep and performance.
研究者は睡眠と成績の関連を調べました。 - There may be another factor behind both results.
両方の結果の背後に別の要因があるかもしれません。
フォーマル度
会議ではそのまま使えます。相手の判断に疑問を示す場面では、You should … と直接言うより、Could we …?、It may help to … の形にすると協力的な響きになります。
examine whether A caused B:やさしく具体的に説明する表現
examine whether A caused B は、Aが本当にBを引き起こしたか検証する表現です。形は examine whether + 文。抽象的な名詞を避け、実際の行動や観点を説明できるので、初心者にも使いやすい言い方です。
- We examined whether the change caused the decline.
その変更が低下を引き起こしたか検討しました。 - The delay contributed to the increase in costs.
遅れが費用増加の一因になりました。
3表現の違いを図で確認

迷ったら、最も広い意味の consider cause and effect を基準にします。考える手順や比較を前面に出すなら look for a link between A and B、難しい語を避けて具体的に説明するなら examine whether A caused B が便利です。文章の格好良さより、聞き手が判断の流れを再現できることを優先しましょう。
自然な例文を場面別に確認
- We need to consider cause and effect.
因果関係を考える必要があります。 - Researchers looked for a link between sleep and performance.
研究者は睡眠と成績の関連を調べました。 - We examined whether the change caused the decline.
その変更が低下を引き起こしたか検討しました。 - Two events happening together does not prove causation.
2つの出来事が同時に起きても、因果関係の証明にはなりません。 - There may be another factor behind both results.
両方の結果の背後に別の要因があるかもしれません。 - The delay contributed to the increase in costs.
遅れが費用増加の一因になりました。
例文を自分の会話へ移すときは、名詞だけを入れ替えるのではなく、確定している情報と未確定の情報を分けてください。たとえば断定できない原因には may have caused、確認済みの結果には led to のように、確信度を表す言葉を調整します。
日本人が間違えやすいポイント
relation や correlation があるだけで cause と断定しないことが大切です。cause は直接的な原因、contribute to は複数ある要因の一つ、lead to は結果へつながる流れを表します。
また、英語では「考えたこと」と「決めたこと」を区別します。consider や examine は検討段階、decide や conclude は結論に到達した段階です。まだ考えている途中なのに過去形の decided を使うと、判断済みだと受け取られる場合があります。
自動詞・他動詞と前置詞
目的語を直接取る動詞に不要な about を足したり、必要な between や with を落としたりしないようにします。まずは記事内の基本パターンを一つ覚え、目的語だけを自然な名詞に置き換える練習が効果的です。
しゅみすけ式:難しい表現が出ないときの言い換え
専門語が出てこなくても、次の4段階で十分に説明できます。
- 最初に、見た事実や選択肢を言う
- 次に、何を比べたか・確認したかを言う
- まだ分からない点を may、might、not sure で示す
- 最後に、次にする行動を短い文で足す
- What happened first, and what happened next?
最初に何が起き、その次に何が起きましたか。 - Did A make B happen, or did something else cause both?
AがBを起こしたのか、別のものが両方を起こしたのでしょうか。
check、look at、compare、think、choose のような基本動詞で、目的や結果を説明するのがポイントです。一文へ詰め込まず、We checked the facts. Then we compared the options. のように二文へ分けると、語順の負担が減り、聞き手にも伝わりやすくなります。
しゅみすけ(大山俊輔)
メールや会議で使える型
- Before we decide, could we look at …?
決める前に、〜を確認できますか。 - Based on the information we have, …
現在ある情報に基づくと、〜です。 - We may need to reconsider this if …
もし〜なら、これを再検討する必要があるかもしれません。 - Could you explain how you reached that view?
どのようにその見解へ至ったか説明していただけますか。
これらの型は、相手を否定せずに追加確認を求められます。特に Could we …? は、判断をチームの共同作業として提示できる便利な形です。
関連表現との使い分け
think about は広く「考える」、consider は選択や判断の材料として検討する、analyze は情報を細かく調べる表現です。結論を伝える decide、根拠から分かる conclude とも段階が違います。
思考・理解・判断を表す表現全体は、考える・理解する・判断する英語表現一覧で整理しています。考えても進まない状況を言いたい場合は、「行き詰まる」の英語表現も参考にしてください。
まとめ
「因果関係を考える」は、一般的には consider cause and effect、2つの事柄の関連を探る。因果と断定しない慎重な言い方なら look for a link between A and B、Aが本当にBを引き起こしたか検証するなら examine whether A caused B を選びます。表現を一語で暗記するだけでなく、目的語・前置詞・判断の段階までセットで覚えると、日常会話でも仕事でも自然に使えます。
言葉が出ないときは、事実を確認する、比べる、理由を言う、次の行動を示す、という順に基本動詞で分けましょう。それが「しゅみすけ式」で、難しい英単語に頼らず正確に伝える方法です。










