
「紙の角を折る」は、目の前の動きは簡単でも、英語では何を・どの向きへ・どんな状態まで動かすかによって表現が変わります。日本語の「折る」「伏せる」「広げる」「回す」などを一語ずつ置き換えるより、動作の始点と結果を分けるのが自然な英語への近道です。
先に結論:普通に角を折るなら fold the corner、しおり代わりに本のページ角を折るなら dog-ear、角を下へ折り返す動作を丁寧に示すなら turn down the corner が自然です。
| 英語表現 | 中心となる意味 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| fold the corner | 最も直接的な動作 | 日常の具体的な指示 |
| dog-ear | 状態・形・場面を強調 | 状況を区別したいとき |
| turn down | 動きや結果を詳しく描写 | 手順説明・誤解を避けたいとき |
Contents
「紙の角を折る」の英語は場面で選ぶ
fold the corner
fold the corner は紙・布などの角を折る最も広い表現です。fold は「面を重ねるように折る」で、目的語を直接取ります。
dog-ear
dog-ear は本や資料のページ角を折って印をつけること。動詞でも名詞でも使えますが、人の本にするのは失礼になり得ます。
turn down
turn down the corner は角を下向きに折る方向を言葉で描く表現。dog-ear ほど「目印」の目的を含みません。
しゅみすけ(大山俊輔)
3表現の動きと結果を画像で比較

動詞だけを見るのではなく、対象物が最後にどうなっているかを確認してください。英語の動作表現では、同じ手の動きでも「回転した」「平らになった」「開いた状態を保った」などの結果が違えば、選ぶ語も変わります。会話では、動詞に方向や状態を示す語を足すと、難しい専門語を使わなくても具体的になります。
自然な例文で使い方を確認
- Fold the corner of the paper toward the center.
紙の角を中央に向けて折ってください。 - I dog-eared the page so I could find it later.
あとで見つけられるよう、そのページの角を折りました。 - Turn down the top-right corner.
右上の角を下へ折ってください。 - Don’t dog-ear library books.
図書館の本の角を折らないでください。
命令文は主語を省略し、動詞から始めます。丁寧に頼むなら Could you …?、手順として案内するなら Please … を前に置けます。仕事や授業では、対象物・位置・方向を省きすぎない方が安全です。
自動詞・他動詞と語順のポイント
「人が物を動かす」文では、基本的に 主語+動詞+目的語 の順です。方向を足す場合は、目的語の後ろに across the desk、toward the center、from the deck のような語句を置きます。一方、物が自然に動く文では目的語を置かず、物を主語にします。
- I + 動詞 + the object.:私がその物を動かした
- The object + 動詞.:その物が動いた
- 動詞 + it + 副詞.:代名詞 it は句動詞の途中に置く形が多い
「どこで」と「どこへ」は別です。on the desk は場所、across the desk や into the bag は移動の経路・到達点を示します。日本語では省けても、英語ではこの違いを言葉にすると自然です。
日本人が間違えやすいポイント
bend the corner も通じますが、折り目を作るなら fold が明確です。fold over the corner は「角を折り返す」感を強めます。corner of the page の of を落とさないのが安全です。
また、日本語の「〜する」を英語の難しい一語に固定すると、場面に合わないことがあります。日常会話では、相手が実際に見ている対象なら it、this part、here などを使い、短い文で補う方が伝わります。フォーマルな手順書では代名詞を減らし、the paper、the card、the opening のように対象を明示します。
しゅみすけ式:簡単な英語で言い換える
ぴったりの単語が出ないときは、①対象を言う、②簡単な動詞を使う、③最後の状態または目的を足す、という順に組み立てます。動作名を知らなくても、「ここを動かす」「この状態にする」「そのまま保つ」と説明できれば会話は成立します。
- I folded this part of the paper.
紙のこの部分を折りました。 - I bent the corner to mark the page.
ページの目印に角を曲げました。 - Please make a small fold here.
ここに小さな折り目を作ってください。
さらに一文で言いにくければ、Do this first. Then keep it like this.(まずこうしてください。その後、この状態を保ってください)のように二文へ分けましょう。make、put、keep、move、get、take などの基本動詞は、複雑な手作業を説明するときに特に役立ちます。
しゅみすけ(大山俊輔)
会話で使うときのミニ練習
A: What should I do with this?
これはどうすればいいですか。
B: I folded this part of the paper.
紙のこの部分を折りました。
A: Like this?
こうですか。
B: Yes, that’s perfect.
はい、それで完璧です。
相手の動きを見ながら説明する場面では、長い定義よりも短い指示が自然です。必要なら slowly、gently、a little、all the way などを加え、動きの速さ・力・程度を調整します。仕事では carefully や firmly を使えますが、強さを誤解させないよう、対象物が壊れやすい場合は gently を選びます。
関連表現も確認
紙の角を折るの周辺には、対象物の形や移動を表す語が多くあります。動作そのものだけでなく、方向を示す up・down・out・over、状態を示す open・flat・loose なども一緒に覚えると応用が利きます。
関連して、「折り曲げる」のbend・fold・creaseの違いも読むと、似た動作の境界が整理できます。
よくある質問
一番無難な表現はどれですか?
単独の場面なら fold the corner が基本です。ただし、相手が状況を見ていない電話・文章では、位置や最終状態を一語句足してください。
日常会話と仕事で表現は変わりますか?
中心となる動詞は同じです。日常会話は it や here で短く、仕事の指示は対象物・方向・目的を明示します。丁寧さは Could you …? や Please … で調整できます。
動詞が出てこないときはどうしますか?
make it flat、keep it open、move it this way のように、基本動詞と結果を組み合わせます。ジェスチャーが使える場面なら like this も強い味方です。
力・方向・程度を足して具体的にする
「紙の角を折る」の基本動詞が決まったら、a little / neatly / all the way のような語を足すと、相手が再現しやすい指示になります。英語では、動作の種類を変えるより、副詞・前置詞句・結果を示す形容詞を後ろに加える方が自然なことがよくあります。
- Fold just the tip, not the whole page.
ページ全体ではなく、先端だけを折ってください。 - Make a sharp crease along this line.
この線に沿ってくっきり折り目を付けてください。
角の大きさを伝えるなら a small corner、折る方向なら inward・toward the center、折り目の強さなら lightly・firmly を使います。大切な本では dog-ear を避け、use a bookmark と目的を言い換える配慮も必要です。
否定の指示も便利です。Don’t move it yet.(まだ動かさないでください)、Be careful not to damage it.(傷めないよう注意してください)のように、避けたい結果を伝えます。作業を確認するときは Is this right?、完成状態を確認するなら Does it look right? と尋ねられます。
手順の英語では、first、then、after that、finally を使うと順番が明確です。長い一文へ情報を詰め込まず、動作ごとに区切ると初心者にも伝わりやすく、聞き間違いも減らせます。
まとめ
普通に角を折るなら fold the corner、しおり代わりに本のページ角を折るなら dog-ear、角を下へ折り返す動作を丁寧に示すなら turn down the corner が自然です。 「紙の角を折る」を英語にするときは、日本語の動詞だけでなく、対象・方向・結果・目的を確認しましょう。最初から完璧な一語を探す必要はありません。基本動詞で動きを説明し、必要な情報を一つずつ足せば、日常でも仕事でも自然に伝えられます。










