
「小指を立てる」は、場面により stick out your pinky、raise your pinky、hold up your little finger などと表せます。最も大切なのは、日本語の「合わせる・回す・引く・上げる」の字面ではなく、体のどの部分を、どの方向へ、どの程度動かすかを英語で明示することです。
この記事では、ジェスチャー・写真・食事中の所作でそのまま使える自然な言い方を、語順・目的語・前置詞・強さの違いまで整理します。難しい動詞が出てこないときに基本語だけで伝える「しゅみすけ式」も紹介します。
Contents
小指を立てるの英語は?まず結論
- stick out your pinky:小指をほかの指から外側へ突き出す
- raise your pinky:小指を上方向へ持ち上げる
- hold up your little finger:相手に見えるよう小指を上げて保つ
迷ったときは、動作の開始から結果までを素直に述べる stick out your pinky が会話で通じやすい選択です。ただし、すでにその姿勢になっている人へ「そのまま」と伝えるなら keep、動きを止めず続けるなら continue を使うほうが正確です。
しゅみすけ(大山俊輔)
3つの表現の違いと使い分け
stick out your pinky
stick out your pinky は「小指をほかの指から外側へ突き出す」という場面に合います。命令文では主語の you を省き、動詞から始めます。丁寧に頼むなら Please を先頭へ、やわらかい指導なら Can you …? を使えます。
He stuck out his pinky while holding the cup.
彼はカップを持ちながら小指を立てました。
raise your pinky
raise your pinky は「小指を上方向へ持ち上げる」を表します。動作の向きだけでなく、軽さや姿勢を意識させたいときに便利です。医療・運動の説明では slowly、gently、slightly などの副詞を足すと安全で具体的な指示になります。
Raise your pinky for the photo.
写真では小指を立ててください。
hold up your little finger
hold up your little finger は「相手に見えるよう小指を上げて保つ」というニュアンスです。同じ動作でも力を込めるのか、位置だけ変えるのかで選ぶ動詞が変わります。強い命令に聞こえるのを避けるには、Try to … や If you can, … を添えます。
She held up her little finger to make a promise.
彼女は約束するために小指を立てました。

目的語・前置詞・語順のポイント
基本語順は 動詞+your pinky+方向・位置 です。たとえば stick out your pinky では、体の部分である your pinky を動詞の直後に置き、必要なら away from the other fingers を後ろに加えます。英語では方向を省くと動きが曖昧になりやすいため、back、up、to the side、together、with などを意識しましょう。
自分の体なら通常は your、話し手自身なら my、第三者なら his / her / their を使います。日本語のように体の部分を無冠詞では置きません。複数の部位は複数形にすることも重要です。right / left / both / one at a time を目的語の前後に置くと、より正確な指示になります。
自動詞と他動詞を混同しない
この記事の中心表現は、話し手が「何を動かすか」を示す他動詞型です。一方、体の部分そのものを主語にするなら My shoulders moved back. のような自動詞型になります。運動指示では命令文の他動詞型、起きたことの説明では自動詞型が自然です。
場面別の自然な例文
日常会話・写真
Could you stick out your pinky for the picture?
写真のために小指を立てるようにしてもらえますか。
Hold that position for a moment.
その姿勢を少し保ってください。
運動・レッスン
Slowly stick out your pinky, and breathe out.
ゆっくり小指を立てるようにして、息を吐いてください。
Stop if you feel any pain.
痛みを感じたら中止してください。
仕事・接客で動きを説明する
Please raise your pinky so I can check the position.
位置を確認できるよう、小指を立てるようにしてください。
Let me show you the movement first.
まず私がその動きをお見せします。
日本人が間違えやすいポイント
日本語の動詞を1語で直訳しない
「上げる=up」「引く=pull」のように一部だけ訳すと、何をどう動かすのか伝わりません。英語では動詞と目的語をセットにし、必要な方向語まで入れます。また、turn は回転、raise は位置を上げる、put はある位置に置くため、見た目が似ていても交換できないことがあります。
hard と firmly、強さの違いに注意
hard は「強く」で命令的に聞こえる場合があります。安全な動作説明では gently(やさしく)、slightly(少し)、firmly(しっかりと)、slowly(ゆっくり)を使い分けます。痛みの可能性がある動作では as far as is comfortable(無理のない範囲で)も便利です。
keep は動作開始ではなく状態維持
Keep your pinky … は、すでにできている姿勢を保つ指示です。これから小指を立てる動作を始める相手には、stick out your pinky のような動作動詞を使います。Hold the position は姿勢全体の維持を示します。
しゅみすけ式:難しい表現が出ないとき
専門的な語が思い出せなくても、move / put / keep / use と方向語を組み合わせれば十分伝わります。コツは、①動かす部位を言う、②行き先を言う、③必要なら結果を別文で言う、の3段階です。
Put your little finger up.
小指を上にしてください。
Move your pinky away from the other fingers. Keep them there for three seconds.
小指を立てるように動かしてください。その位置で3秒保ってください。
Do it like this. Don’t use too much force.
このようにしてください。力を入れすぎないでください。
しゅみすけ(大山俊輔)
似た表現との違い
- move:移動そのものを広く表す基本語
- put:目的の位置へ置く結果を重視
- keep:すでにある位置や姿勢を維持
- hold:意識して動かさず保つ
- relax:力を抜く。元の位置へ戻す意味とは限らない
「元に戻して」は Return your pinky to the starting position. または Bring your pinky back. と表せます。「反対側も」は Repeat on the other side.、「交互に」は Alternate sides. が自然です。
ミニ会話で確認
A: Am I doing this correctly?
A:これで合っていますか。
B: Almost. He stuck out his pinky while holding the cup.
B:もう少しです。彼はカップを持ちながら小指を立てました。
A: Should I hold it here?
A:ここで止めればいいですか。
B: Yes. Hold it for five seconds, then relax.
B:はい。5秒保ってから力を抜いてください。
よくある質問
命令文は失礼になりませんか?
レッスンや運動指導では動詞から始める命令文が普通です。接客や初対面では Please、Could you …?、I’d like you to … を使うと丁寧です。ただし医療現場では短く明確な指示が安全につながることもあります。
片側だけを指定するには?
right / left を体の部位の前に置きます。両方なら both、片方ずつなら one at a time を使います。相手と向かい合うと左右が逆に見えるため、必要なら your right(あなたの右)と明示します。
フォーマルな文章ではどう書きますか?
説明書では動詞から始める簡潔な命令文が一般的です。医学・解剖学では technical term を使う場合がありますが、一般の利用者向けには plain English と方向語を優先すると誤解が減ります。
まとめ
「小指を立てる」は一律に訳さず、stick out your pinky、raise your pinky、hold up your little finger を動きと目的に合わせて選びます。目的語 your pinky と方向 away from the other fingers を明示し、強さは gently や firmly で調整しましょう。難しい語が出なければ Put your little finger up. のように、基本動詞で動作を分解すれば自然に伝えられます。
体の動作をさらに学びたい方は、「腕を上げる」の英語表現や、「手首を反らす」の使い分けも参考にしてください。










