
make it up to you は「迷惑をかけた相手に埋め合わせをする」という意味です。この記事では、直訳から意味をつかむ考え方、ネイティブが感じるニュアンス、自然な語順、日常・仕事で使える例文、似た表現との違い、間違いやすい点、そして難しい表現が出てこないときの簡単な言い換えまで解説します。
Contents
make it up to youの意味を最初に確認
結論から言うと、make it up to you は「迷惑をかけた相手に埋め合わせをする」を表します。日本語訳を一語に固定するより、誰が何をどう見ているかを場面ごとに考えると、会話で使いやすくなります。
しゅみすけ(大山俊輔)
直訳から実際の意味へ
失ったバランスを up で元の水準まで戻し、to you でその埋め合わせを向ける相手を示す、と考えると覚えやすくなります。
イディオムは、単語をばらばらに訳しただけでは不自然に感じることがあります。しかし、直訳の絵と実際の場面を結びつけると、丸暗記ではなく一つのストーリーとして記憶できます。

ネイティブが感じるニュアンス
謝罪だけで終わらず、行動で関係を修復したい気持ちを表します。具体策を後ろに続けると誠実に聞こえます。
自然に使う鍵は、「辞書の日本語と一致するか」だけでなく、話し手がどの程度強く評価しているか、相手との距離、出来事の深刻さを見ることです。同じ訳語でも、軽い雑談と正式な仕事の場面では選ぶ表現が変わります。
よく使う形と語順
make it up to + 人。方法は by + 動名詞、具体案は I’ll … で続けます。make up with 人(仲直りする)や make up for 物事(損失を補う)と区別します。
時制の変化
現在形は一般的な状況や今の判断、過去形はすでに起きた出来事、will や be going to は今後の意思・見通しに使います。定型部分を一つのかたまりとして保ち、主語と時制だけを入れ替えて練習すると安定します。
否定文・疑問文
否定では do not / did not、疑問では Do you …? / Did they …? など基本の助動詞を使います。表現を難しい構文に変えず、中学英語の骨組みへそのまま入れるのが会話での近道です。
make it up to youの自然な例文
1. 日常会話
I’m sorry I was late. I’ll make it up to you.
遅れてごめん。埋め合わせするよ。
2. 日常会話
Let me make it up to you by buying dinner.
夕食をごちそうして埋め合わせさせて。
3. 仕事・学習
How can I make it up to you?
どうしたら埋め合わせできますか。
4. 仕事・学習
We missed your birthday, but we’ll make it up to you this weekend.
誕生日を逃したけれど、今週末に埋め合わせします。
5. 人間関係
I know the error caused extra work, and I want to make it up to the team.
そのミスで作業が増えたと分かっています。チームに埋め合わせたいです。
6. 人間関係
You don’t have to make it up to me; just be honest next time.
私に埋め合わせなくていいよ。次は正直に話して。
7. 旅行・暮らし
The hotel made it up to us with a free breakfast.
ホテルは無料の朝食で私たちに埋め合わせました。
8. 旅行・暮らし
I’ll make it up to her by taking over the morning shift.
午前のシフトを代わって、彼女に埋め合わせます。
短い会話で使い方を確認
A: How should we handle this situation?
B: I think we should use “make it up to you” carefully here.
A: Right. Let’s explain what we mean.
B: Good idea.
A:この状況にはどう対応すればいいかな。
B:ここでは「make it up to you」を慎重に使うといいと思う。
A:そうだね。どういう意味かも説明しよう。
B:いい考えだね。
似た表現との違い
apologize は言葉で謝ること、compensate は損失を金銭などで補償する硬い語です。make up for は不足や損失そのものを補い、make it up to someone は迷惑をかけた相手との関係に焦点を置きます。
どれを選ぶか迷ったとき
まずは事実を直接述べる簡単な表現を選びましょう。そのうえで、イメージや感情を加えたいときに make it up to you を使います。イディオムは会話を自然にしますが、必ず使わなければ通じないものではありません。
日本人が間違えやすいポイント
make up you や make it up for you としないこと。固定語順は make it up to 人です。重大な損害では、この一言だけで済ませず、正式な謝罪と具体的な対応を示します。
強さと場面を合わせる
親しい会話で自然でも、謝罪、契約、医療、安全など正確さが必要な場面では、イディオムだけで済ませず具体的な説明を加えましょう。相手が知らない可能性があるときも、短い言い換えを続けると親切です。
でてこない時の「しゅみすけ式」
make it up to you がすぐ出てこなくても、次のような基本英語なら意味を十分伝えられます。
- I’m sorry. I’ll do something nice for you.
- I’ll fix the problem for you.
難しい表現を思い出そうとして会話を止めるより、「誰が・何を・どうする」を短い文で伝えるほうが実践的です。余裕が出てきたら、あとからイディオムに言い換えてみましょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
自分の会話に入れる練習
1. 自分の場面を一つ選ぶ
仕事、家族、旅行、学習の中から、この表現が使えそうな実体験を一つ選びます。抽象的な例より、自分が実際に経験した場面のほうが記憶に残ります。
2. 主語と時制を変える
I だけでなく we、my boss、the team などへ主語を変え、現在・過去・未来の三つで声に出します。単語を増やすより、同じ表現を文の中で動かすほうが会話力につながります。
3. 簡単な英語から言い換える
最初に上の「しゅみすけ式」で意味を直接伝え、次に make it up to you を使った文へ変換します。意味を理解したうえで言い換えるため、暗記だけの練習になりません。
make it up to youを場面で判断するコツ
埋め合わせは相手が実際に必要としている行動で示すのが自然です。食事をごちそうするだけでなく、仕事を引き受ける、予定を取り直す、正しい商品を届けるなど、原因と対応を結びつけると誠実さが伝わります。
反対方向の表現も一緒に覚える
I owe you one. は「今度お返しするよ」という軽い表現です。make it up to you は自分が迷惑をかけた認識がより明確です。
make it up to youのFAQ
Can a company use this expression?
会話的な顧客対応では使えます。The hotel made it up to us with an upgrade. のように第三者として説明するのも自然です。正式な補償案内では compensate や refund を使い、内容を明記します。
フォーマルな場面でも使えますか?
一般的な会話や読み物では自然に使えます。ただし、契約、規則、謝罪、医療、安全など誤解を避けたい文書では、イディオムだけで済ませず、意味を直接表す語句や具体的な事実を添えると安心です。相手の英語レベルが分からない国際的な職場でも、短い説明を続けると伝達ミスを減らせます。
自分から使うには何を練習すればよいですか?
まず「昨日の出来事」を一文、「今の状況」を一文、「これからの予定」を一文作ってください。次に主語を I から we、my friend、our team へ変えます。最後に疑問文を一つ作ると、会話で相手へ話題を返す練習になります。英作文を長くするより、短い文を時制と主語だけ変えて繰り返すほうが定着します。
ニュアンスを保つ実践ドリル
日本語から直訳しない
日本語訳を見て単語を一つずつ置き換えるのではなく、まず場面を一枚の絵として考えます。誰が、どんな状況で、何に対してこの表現を使うのかを決め、その後で英語の定型部分を入れます。この順番なら、不自然な前置詞や語順を作りにくくなります。
一文だけで終わらせない
実際の会話では、イディオムの文のあとに理由や具体例を一文加えると自然です。because、so、but を使うだけで十分です。「表現+理由」「表現+次の行動」「表現+相手への質問」の三型を用意しておくと、暗記した例文を自分の会話へ移しやすくなります。
聞き手への配慮を確認する
表現の意味が正しくても、相手との関係や出来事の深刻さに合わなければ不自然に聞こえます。親しい友人への軽い発言なのか、職場で責任を説明するのかを確認し、必要なら簡単で直接的な英語へ切り替えましょう。伝わりやすさは、難しい表現を使うことより大切です。
関連表現
ほかのイディオムや定型表現も場面とイメージから学びたい方は、英熟語・定型表現の親記事もご覧ください。似た表現の記事が公開されている場合は、違いを読み比べると使い分けが明確になります。
まとめ
make it up to you の中心は「迷惑をかけた相手に埋め合わせをする」です。直訳のイメージ、自然な語順、場面ごとの強さを一緒に覚えましょう。すぐに出てこないときは、I’m sorry. I’ll do something nice for you. のような簡単な英語で先に伝えれば十分です。










