
What is sauce for the goose is sauce for the gander は、ひと言でいえば「同じ基準は双方に公平に適用すべきだ」という意味の英語のことわざです。直訳だけでは意図や温度感がつかみにくい表現ですが、文の仕組みと使用場面を分けて考えると理解しやすくなります。
この記事では、基本の意味、なぜその意味になるのか、ネイティブが感じるニュアンス、自然な例文、似た表現との違い、日本人が避けたい誤用まで整理します。最後には、ことわざが会話で出てこないときに中学英語で伝える「しゅみすけ式」の言い換えも紹介します。
Contents
What is sauce for the goose is sauce for the ganderの意味
日本語では「一方に当てはまることは、もう一方にも当てはまる」と訳せます。大切なのは逐語訳を暗記することではなく、話者がこのことわざで何を評価し、相手にどんな見方を促しているかです。
二重基準を指摘するときの、少し古風で機知のある言い回しです。男女の対比から生まれていますが、現在は上司と部下、親と子、二つのチームなど広い関係に使えます。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜこの意味になる?単語と文の仕組み
gooseは雌のガチョウ、ganderは雄のガチョウです。sauceは料理に添えるソース。直訳では「雌に合うソースは雄にも合う」となり、そこから一方に課すルールは他方にも適用すべきだ、という公平性を表します。
ことわざでは、短い文の中に対比、比喩、反復、リズムが凝縮されています。各単語を日本語に置き換えるだけで終わらず、「誰が」「何を」「どう評価しているか」を確認しましょう。そうすると、同じ語句が少し変化した形で現れても意味を復元できます。

ネイティブが感じるニュアンス
二重基準を指摘するときの、少し古風で機知のある言い回しです。男女の対比から生まれていますが、現在は上司と部下、親と子、二つのチームなど広い関係に使えます。
格言は普通の説明文よりも断定的で、記憶に残りやすいのが特徴です。そのため、内容が正しくても、相手の気持ちや状況を十分に見ないまま使うと「説教された」「話を単純化された」と感じさせることがあります。自分の体験のまとめとして使うのか、相手への助言として使うのかでも響きが変わります。
よく使われる形と語順
基本形は What is sauce for the goose is sauce for the gander です。引用として紹介するときは、As the saying goes, “What is sauce for the goose is sauce for the gander.”(ことわざにあるように〜)と前置きできます。会話では全文を言わず、一部だけで連想させることもありますが、学習段階ではまず完全な形を覚えるほうが誤解を防げます。
文章で使う場合は引用符を付け、その後に自分の具体的な説明を続けると自然です。ことわざだけを結論にせず、今回の状況にどう当てはまるのかを一文補いましょう。主語、時制、代名詞を勝手に入れ替えると定型表現らしいリズムが崩れるため、基本形を土台にします。
自然な例文と使える場面
例文1
If staff must arrive on time, managers should too. What’s sauce for the goose is sauce for the gander.
社員が時間どおりに来るべきなら、管理職も同じです。一方に課す基準は他方にも当てはまります。
例文2
You checked my phone, so I should be allowed to check yours—the same rules apply to both of us.
あなたが私の携帯を見たなら、私にも同じことを認めるべきです。双方に同じルールを適用しましょう。
例文3
Dad says no snacks before dinner, but he’s eating chips. Sauce for the goose, sauce for the gander.
父は夕食前のおやつは禁止と言うのに、自分はポテトチップスを食べています。同じ基準であるべきです。
例文4
If one team gets extra preparation time, the other team should get it as well.
一方のチームに追加の準備時間を与えるなら、もう一方にも与えるべきです。
例文5
The policy has to work both ways; what’s sauce for the goose is sauce for the gander.
その方針は双方に適用されなければなりません。
例文6
I’d simply say, “Let’s use the same standard for everyone” in a formal meeting.
正式な会議なら、単に「全員に同じ基準を使いましょう」と言います。
似た表現との違い
Fair is fair は短く「公平は公平」。The same rules apply to everyone は中立で説明的です。Two can play at that game は相手と同じ手段で対抗する、という報復寄りの表現なので同じではありません。
似た表現を選ぶときは、日本語訳が近いかどうかだけでなく、①励ましなのか批判なのか、②自分について言うのか他人に言うのか、③会話的か格言的か、④相手に圧力をかけないか、の四点を比べます。迷った場合は、ことわざより意味を直接述べる英文のほうが安全です。
日本人が間違えやすいポイント
相手の矛盾を突く響きがあるため、職場では強く聞こえることがあります。またgoose/ganderの男女二分法を前面に出したくない場面では、The same rules should apply to everyone. のほうが自然です。
もう一つの注意点は、日本語の対応することわざを見つけて完全に同じ場面で使えると思わないことです。文化的な連想、古風さ、ユーモア、強さが異なる場合があります。英語で見聞きした実例の状況を一緒に覚え、誰が誰に、どんな調子で言ったかを確認すると定着します。
また、ことわざを何度も入れると芝居がかった印象になります。一つの会話で一度使えば十分です。その後は普通の英語で理由や具体例を続けると、知識の披露ではなく本当のコミュニケーションになります。
出てこない時の「しゅみすけ式」簡単英語
このことわざが口から出なくても問題ありません。同じ考えを、知っている基本語で直接伝えれば十分に通じます。
- The same rule should apply to both of us.
- If I have to do it, you should too.
- We should be treated equally.
まず結論を短く言い、必要ならbecauseで理由を一つ足します。難しい名詞を探すより、be、have、do、make、learn、helpなどの基本動詞で「誰がどうなるか」を述べるのがコツです。ことわざは聞いて理解できれば大きな前進。自分から話すときは簡単な言い換えを第一候補にしてかまいません。
しゅみすけ(大山俊輔)
会話で自然に使うための練習
最初に、この表現が合いそうな自分の経験を一つ選びます。次に「状況→ことわざ→理由」の三段階で三文を作ります。たとえば状況を過去形で説明し、ことわざを引用し、最後にThat’s why … で自分の結論を加えます。
次に、同じ内容をしゅみすけ式の簡単英語に置き換えます。二通りを声に出すと、ことわざが思い出せない場面でも会話が止まりません。相手に使う練習では、命令や断定にせず、I think、Maybe、For me などを添えると柔らかくなります。
よくある質問
このことわざは日常会話でよく使いますか?
表現によって頻度は異なりますが、誰もが毎日使うとは限りません。映画、記事、スピーチ、SNSで見聞きするための受容語彙として覚え、自然な場面があれば一度使う程度で十分です。
フォーマルな仕事の場でも使えますか?
意味が状況に合い、相手との関係ができていれば使えます。ただし格言は強く響くため、会議やメールでは簡単な説明文を続けて意図を明確にしてください。重要な判断では、ことわざを根拠にせずデータや具体的事実を示します。
全文を暗記しないといけませんか?
まずは見て意味が分かることを目標にしましょう。次に音読し、最後に簡単な言い換えを自分の言葉で作ります。長い表現は丸暗記より、対比する二つの場面や比喩の絵を思い浮かべるほうが残ります。
相手を励ますときにそのまま言って大丈夫ですか?
相手が助言を求めているか、気持ちを受け止めてほしい段階かを見ます。まずThat sounds really hard. のように共感を示し、その後で必要なら考え方の一つとして紹介するのが自然です。
関連する英熟語・定型表現
ことわざ以外の完成した英語表現を体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現の親記事も参考にしてください。意味だけでなく、語順、ニュアンス、会話での言い換えをつなげて学べます。
まとめ
What is sauce for the goose is sauce for the gander は「同じ基準は双方に公平に適用すべきだ」という考えを表します。直訳は「一方に当てはまることは、もう一方にも当てはまる」ですが、実際には話者の評価や場面の温度感まで読み取ることが大切です。
まず聞いて理解できる状態を作り、次に簡単な英語で言い換え、最後に自然な機会があればことわざを使ってみましょう。表現を知っていることより、相手と状況に合わせて伝え方を選べることが、実際の英会話では役立ちます。
このことわざのテーマ別一覧
この表現と近い場面で使う英語のことわざは、失敗・注意・教訓を表す英語のことわざ一覧でまとめて確認できます。全テーマから探す場合は、英語のことわざ一覧|意味・場面別50選もご覧ください。










