
「説明がつかない」は英語でどう言えばよいのでしょうか。日本語では短い一言ですが、出来事の原因を説明できない、提示された要因では結果を十分説明できない、または数字のつじつまが合わないという場面を含みます。英語では、何が問題なのか、誰の判断なのか、どの程度強く指摘するのかによって表現を選びます。
先に結論です。理由が分からないなら can’t explain、要因が結果を十分説明しないなら doesn’t account for、話や数字がつじつまに合わないなら doesn’t add up です。
この記事では、中心となる3表現の違い、日常と仕事での使い分け、自動詞・他動詞、目的語・前置詞・語順、注意したいニュアンスを整理します。最後に、難しい語を思い出せないときの「しゅみすけ式」も紹介します。
Contents
「説明がつかない」の英語を比較
| 英語表現 | 中心の意味 | 使う場面 |
|---|---|---|
| can’t explain ~ | ~を説明できない | 原因や理由が分からないことを、日常でも仕事でも率直に表します。 |
| not account for ~ | ~を説明に含めない/説明できない | 理論や要因が、結果の一部をカバーできていないと述べます。 |
| not add up | つじつまが合わない | 数字・話・証拠を合わせても整合しないという会話的な自動詞句です。 |
3つは同じ日本語訳になることがありますが、完全な同義語ではありません。状態を評価するのか、行動を描写するのか、原因を具体的に示すのかを先に決めると選びやすくなります。
しゅみすけ(大山俊輔)
場面別に見る3つの主要表現
1.can’t explain ~:~を説明できない
原因や理由が分からないことを、日常でも仕事でも率直に表します。
We still can’t explain why the system stopped.
システムが停止した理由はまだ説明がつきません。
まず覚えたい中心表現です。日本語訳だけでなく、主語と対象を含む短い型として覚えると実際の会話で使いやすくなります。
2.not account for ~:~を説明に含めない/説明できない
理論や要因が、結果の一部をカバーできていないと述べます。
The weather doesn’t account for the entire drop in sales.
天候だけでは売上減少のすべてに説明がつきません。
最初の表現より焦点が具体的です。何が問題なのかを目的語や補語で明示すると、相手も次の行動を考えやすくなります。
3.not add up:つじつまが合わない
数字・話・証拠を合わせても整合しないという会話的な自動詞句です。
These figures don’t add up, so one entry may be wrong.
これらの数字は説明がつかないので、どこかの入力が間違っているかもしれません。
前の二つとは視点や強さが異なります。フォーマル度と相手への響きを確認し、断定が強すぎる場合は may や seem を添えましょう。

日常会話と仕事での使い分け
日常会話では状況を短く具体化する
日常会話では抽象的な評価語を探すより、「何が起きたか」「どこが困るか」を短い文で言う方が自然です。人そのものを評価すると強く聞こえるため、I think、maybe、It seems などを添えると柔らかくできます。
We do not know why this happened.
なぜ起きたのか分かりません。
This reason does not explain all the results.
この理由だけでは結果のすべてを説明できません。
仕事では根拠と次の行動を添える
仕事では「説明がつかない」と指摘するだけで終わらず、確認できる事実と次の行動を示します。人ではなく the plan、the data、our decision、the discussion などを主語にすると、内容を保ちながら建設的に伝えられます。
The weather doesn’t account for the entire drop in sales.
天候だけでは売上減少のすべてに説明がつきません。
The numbers do not match.
数字が一致しません。
文法:自動詞・他動詞、目的語、前置詞
explain は他動詞なので explain the reason と直接目的語を取ります。account for の for は必須。add up は目的語なしで使うと「つじつまが合う」です。
英語では動詞だけでなく、その後ろに目的語を直接置くのか、前置詞が必要なのかまでが表現の一部です。形容詞なら be動詞と一緒に状態を作り、名詞句なら be based on、have、show など相性のよい動詞と組み合わせます。
- 他動詞:「何を」に当たる目的語を直後へ置く
- 自動詞:必要に応じて前置詞句で対象や範囲を加える
- 状態表現:be動詞+形容詞、または主語+状態を表す動詞で組み立てる
フォーマル度と相手への響き
会議やメールでは、断定的な批判よりも、観察できる事実へ言い換える方が安全です。This may mean ~、It seems that ~、We may need to ~ を使えば、問題を曖昧にせずに語調を調整できます。
また、主語を you にすると個人への批判に聞こえやすくなります。we や the plan を使い、理由を because、結果を so、次の提案を Let’s ~ でつなぐと、議論を前へ進める英語になります。
日本人が間違えやすいポイント
cannot be explained は正しい受動態ですが、会話では We can’t explain it の方が自然です。explain me the problem ではなく explain the problem to me と言います。
日本語では主語を省略できますが、英語では人・計画・データ・議論のどれがその状態なのかを明示します。単語だけを置き換える前に主語を決め、短い基本文を完成させてから説明を加えましょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
しゅみすけ式:難しい英語が出ないときの言い換え
専門語を忘れても会話は止めなくて大丈夫です。「現在の状況」「不足しているもの」「次に行うこと」の三つへ分けると、know、see、think、check、make、do、get などの基本語で説明できます。
- We do not know why this happened.
なぜ起きたのか分かりません。 - This reason does not explain all the results.
この理由だけでは結果のすべてを説明できません。 - The numbers do not match.
数字が一致しません。
一文で完全に訳そうとせず、二文に分けるのも有効です。最初の文で事実を言い、次の文で提案を伝えます。この方法なら、難しい単語の正確さに気を取られず、相手へ必要な情報を届けられます。
自然な例文で確認
We still can’t explain why the system stopped.
システムが停止した理由はまだ説明がつきません。
The weather doesn’t account for the entire drop in sales.
天候だけでは売上減少のすべてに説明がつきません。
These figures don’t add up, so one entry may be wrong.
これらの数字は説明がつかないので、どこかの入力が間違っているかもしれません。
We do not know why this happened.
なぜ起きたのか分かりません。
This reason does not explain all the results.
この理由だけでは結果のすべてを説明できません。
The numbers do not match.
数字が一致しません。
類似表現を選ぶコツ
第一に、状態と行動のどちらを述べるかを確認します。第二に、問題の原因が情報不足・判断過程・結果の不一致のどこにあるかを分けます。第三に、日常の感想か、仕事で改善を求める説明かを考えます。この三点を決めれば、日本語訳が似た表現でも境界が見えます。
覚えるときは、単語一つではなく短い例文を声に出しましょう。目的語や前置詞を含む形で覚えると、名詞だけを入れ替えて新しい場面にも応用できます。
まとめ
「説明がつかない」は場面を分解して選びます。理由が分からないなら can’t explain、要因が結果を十分説明しないなら doesn’t account for、話や数字がつじつまに合わないなら doesn’t add up です。
難しい表現が出なければ、基本語で状況・不足・次の行動を順番に説明しましょう。関連表現は、「考える・理解する・判断する」の英語表現一覧で確認できます。また、判断が楽観的すぎる場面は「考えが甘い」の英語表現も参考になります。










