
「信頼を取り戻す」は、英語では場面によって表現を選びます。結論から言うと、失った信頼を再び得るなら regain trust、時間をかけて関係を築き直すなら rebuild trust、行動で相手から信頼を勝ち取るなら earn back someone’s trust が自然です。
日本語では一つの言い方で済んでも、英語では「相手に働きかけるのか」「関係や会話の状態を変えるのか」「意図と結果のどちらを強調するのか」で自然な動詞が変わります。この記事では、日常会話と仕事の両方で迷わないよう、語順・目的語・ニュアンスまで整理します。
しゅみすけ(大山俊輔)
Contents
「信頼を取り戻す」の英語を先に比較
| 英語 | 中心の意味 | 基本の形 |
|---|---|---|
| regain trust | 失った信頼を再び得る | regain + 人's trust |
| rebuild trust | 壊れた信頼を築き直す | rebuild + trust + with人 |
| earn back someone’s trust | 行動で信頼を取り戻す | earn back + 人's trust |
もっとも一般的な候補はregain trustですが、どの場面でも同じではありません。相手の感情、発言の目的、会話前後の流れを手掛かりに選ぶと、直訳調を避けられます。

場面別の使い分けと自然な例文
regain trust:失った信頼を再び得る
regain trustは「失った信頼を再び得る」という焦点を持つ表現です。日本語の「信頼を取り戻す」だけを見て単語を選ぶのではなく、話し手が何を変えたいのか、相手との距離、行動が始まった段階か結果まで含むかを確認しましょう。
It will take time to regain her trust.
彼女の信頼を取り戻すには時間がかかります。
The company is working to regain public trust.
会社は社会の信頼回復に取り組んでいます。
rebuild trust:壊れた信頼を築き直す
rebuild trustは「壊れた信頼を築き直す」という焦点を持つ表現です。日本語の「信頼を取り戻す」だけを見て単語を選ぶのではなく、話し手が何を変えたいのか、相手との距離、行動が始まった段階か結果まで含むかを確認しましょう。
We need to rebuild trust within the team.
チーム内の信頼を築き直す必要があります。
Honest communication helped rebuild trust.
率直な対話が信頼の再構築に役立ちました。
earn back someone’s trust:行動で信頼を取り戻す
earn back someone’s trustは「行動で信頼を取り戻す」という焦点を持つ表現です。日本語の「信頼を取り戻す」だけを見て単語を選ぶのではなく、話し手が何を変えたいのか、相手との距離、行動が始まった段階か結果まで含むかを確認しましょう。
I’ll earn back your trust through my actions.
行動であなたの信頼を取り戻します。
He kept his promises and earned back their trust.
彼は約束を守り、彼らの信頼を取り戻しました。
日常会話と仕事では何が変わる?
日常会話は関係と気持ちを先に示す
友人、家族、恋人との会話では、正しさだけでなく相手がどう受け取るかが重要です。短い表現でも、声の調子や前置きで柔らかさが変わります。命令形を避け、I think、maybe、Would you like to …?などを添えると、押しつけを弱められます。
仕事では目的と対象を明確にする
職場では、誰に対して何を行い、どの結果を目指すのかを明示します。曖昧なitを続けず、the client、the team、this proposalなど具体的な目的語を置きましょう。社外向けや正式な話し合いでは、感情的に聞こえる語を避け、事実と次の行動を一文ずつ分けると伝わります。
目的語・前置詞・語順のポイント
英語では動詞の直後に「相手」を置く形と、対象を前置詞で導く形を区別します。上の表の型を一つの塊として覚えてください。代名詞を使う場合も語順は同じで、someoneをhim、her、them、meに替えられます。過去の出来事なら動詞を過去形にし、これからの提案ならI’d like to …やHow about …?が便利です。
また、行動する側と影響を受ける側を逆にしないことも大切です。能動文で責任をはっきり示すほうが自然な場面もあれば、相手への配慮から結果を主語にするほうが穏やかな場面もあります。文法だけでなく会話の目的に合わせましょう。
日本人が間違えやすいポイント
- get back trustよりregain trustが自然で簡潔
- trustは通常不可算名詞なのでa trustとはしない
- rebuildは一度の謝罪より継続的な過程を強調する
辞書の最初にある訳語が、その場面で最も自然とは限りません。日本語の主語が省略されているときは、英語にする前に「誰が」「誰へ」「何をしたか」を補ってください。それだけで動詞と語順を選びやすくなります。
しゅみすけ式:難しい表現が出ないときの言い換え
regain trustがすぐに出てこなくても、会話を止める必要はありません。専用動詞を思い出そうとせず、状況→行動→望む結果の順に、短い基本英語へ分けます。
- I want you to trust me again.
もう一度、私を信頼してほしいです。 - I will keep my promises and show you I have changed.
約束を守り、変わったことを行動で示します。
一語で完全に訳そうとすると難しくなりますが、相手に知ってほしい事実を二文に分ければ十分に通じます。まずI / we / youで人物を明示し、say, tell, talk, give, make, do, want, needなどの基本語で行動や目的を説明しましょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
短い会話で使い方を確認
A: Saying sorry isn’t enough.
謝るだけでは足りないよ。
B: I know. I’ll earn back your trust one step at a time.
分かってる。一歩ずつ信頼を取り戻すよ。
会話では、表現そのものだけでなく、その前後に理由や確認を加えると自然です。特に人間関係の表現は、一文で相手を動かそうとせず、相手の反応を待つ余白を作ると柔らかく聞こえます。
フォーマル度とニュアンスの調整
友人との会話なら短い句や省略が自然です。上司、顧客、初対面の相手には、Could we …?、I’d like to …、Would it be possible to …?のような形で意向を確認します。ただし、丁寧な形を長く重ねすぎると要点がぼやけます。結論、理由、次の行動の順に伝えましょう。
強い感情がある場面では、相手の意図を決めつけないことも重要です。alwaysやneverで一般化せず、今回の発言や行動に限定すると、対立を広げずに済みます。
まとめ
「信頼を取り戻す」は、regain trust(失った信頼を再び得る)、rebuild trust(壊れた信頼を築き直す)、earn back someone’s trust(行動で信頼を取り戻す)を使い分けます。最初はもっとも用途の広いregain trustを基本にし、相手・目的・結果のどこへ焦点を置くかで表現を替えましょう。
専用表現が出てこないときは、しゅみすけ式で状況と目的を短い二文に分ければ大丈夫です。自然さは難語の数ではなく、場面に合った具体性で決まります。
「信頼を取り戻す」でよくある質問
regain trustだけ覚えれば十分ですか?
regain trustは最初に覚えたい中心表現ですが、いつも置き換えられるわけではありません。rebuild trustは焦点や相手との距離が異なり、earn back someone’s trustにも固有の場面があります。日本語だけから選ばず、直前に何が起きたか、話し手は相手へ何をしてほしいか、その行動が一度きりか継続的かを確認してください。迷ったときは、まず主語と相手を明示し、短い理由を加えると意図が伝わります。
丁寧に「信頼を取り戻す」にはどう言えばいいですか?
単語を難しくするより、相手の意思を確認する形にします。依頼や提案ならCould we …?、Would you like me to …?、Would it help if …?を使い、断定を弱めるならI thinkやperhapsを添えます。ただし、謝罪や責任を伝える場面では曖昧にしすぎないことも大切です。事実、気持ち、次の行動を分けて述べると、丁寧さと分かりやすさを両立できます。
表現が出てこないとき、最初に何を言えばいいですか?
まず「いま何が問題か」を基本語で言い、次に「どうしたいか」を続けます。このテーマなら、中心となる考えは「言葉だけでなく継続した行動を示す」ことです。専門的な一語を探すより、I want …、We need …、Can we …?から始め、人物・理由・希望する結果を一つずつ足してください。途中で言い直しても問題ありません。短い文を二つ使うほうが、直訳した長い一文より自然で誤解も少なくなります。
関連:「頼りにする」の英語表現










