
「世渡り上手」を英語で言うとき、どの表現が自然なのでしょうか。
現実的な判断力があり、難しい状況をうまく切り抜ける人なら street-smart。組織や社会で成功する方法を心得ているなら know how to get ahead。人間関係を築くのが上手なら be good with people が自然です。
Contents
「世渡り上手」は英語で?まず結論
| 表現 | 自然な場面 | 基本的な響き |
|---|---|---|
| street-smart | 現実社会での判断・危険回避 | 主に肯定的 |
| know how to get ahead | 仕事や組織で前へ進む方法を知る | 文脈で称賛にも皮肉にもなる |
| be good with people | 人付き合い、信頼関係づくり | 肯定的で安全 |
| know how to work the system | 制度や組織の仕組みを利用する | 皮肉・批判を含みやすい |
一番無難なのは、何が上手なのかを具体的に説明する方法です。「世渡り」という抽象的な名詞を直訳せず、判断、人間関係、キャリア、制度の利用へ分けます。
しゅみすけ(大山俊輔)
street-smart:現実的な知恵がある
street-smart は、本や学校で得た知識というより、現実の人間関係や難しい状況を安全に切り抜ける知恵があることを表します。都会に詳しいという狭い意味だけではありません。人の意図を読み、危険を察し、実際的な判断ができる人への評価です。
- She’s smart, practical, and very street-smart.
彼女は頭がよく実際的で、世渡り上手です。 - You need to be street-smart when you travel alone.
一人旅では、現実的な判断力が必要です。 - He learned to be street-smart through experience.
彼は経験を通して世渡りの知恵を身につけました。
know how to get ahead:成功する方法を心得ている
get ahead は仕事や人生で前進し、成功するという句動詞です。know how to get ahead なら、機会のつかみ方、人脈の作り方、成果の見せ方などを知っているという意味になります。
- She knows how to get ahead without stepping on others.
彼女は人を踏み台にせず、うまく世の中を渡る方法を知っています。 - He understands how to get ahead in a large organization.
彼は大きな組織で成功する方法を心得ています。 - Some people think she is just good at getting ahead.
彼女は単に世渡りがうまいだけだと思う人もいます。
be good with people:人付き合いが上手
日本語の「世渡り上手」が、相手に合わせて会話し、信頼を得る能力を指すなら be good with people が自然です。カジュアルですが、採用面接や職場の紹介でも使えます。
- She’s good with people and builds trust quickly.
彼女は人付き合いが上手で、すぐに信頼関係を築きます。 - He knows how to talk to different kinds of people.
彼はさまざまな人との話し方を心得ています。 - Being good with people helps in this role.
この役割では、人付き合いの上手さが役立ちます。

皮肉を込めるなら know how to work the system
work the system は、制度や組織の仕組みをよく知り、自分に有利になるよう利用することです。規則の範囲内で賢く動くという評価にもなりますが、「抜け道を使う」「自分だけ得をする」という批判がにじみやすい表現です。
- He knows how to work the system.
彼は制度をうまく利用する方法を知っています。 - She always finds a way to get what she wants.
彼女はいつも欲しいものを手に入れる方法を見つけます。
manipulative は人を巧みに操るという明確に否定的な語です。単に世渡り上手な人を説明するために使うと、評価が強すぎます。悪意を示したい場合にだけ選びます。
日常会話と仕事での違い
日常会話では具体的なエピソードを添える
友人を褒めるなら、She always knows what to say.(彼女はいつも何を言えばよいか分かっている)や He gets along with everyone.(彼は誰とでもうまくやる)のように、実際の行動を述べると温かく伝わります。
職場では人格より能力として述べる
人事評価や推薦では「世渡りがうまい」と直接評価するより、builds strong relationships、navigates complex situations well、understands organizational dynamics のように、仕事へどう貢献する能力なのかを示します。
- She navigates difficult situations with tact.
彼女は難しい状況を機転と配慮をもって切り抜けます。 - He builds productive relationships across teams.
彼は部門を越えて有益な関係を築きます。
文法と語順
street-smart は形容詞なので be street-smart の語順です。know how to の後ろには動詞の原形を置き、know how to get ahead、know how to deal with people とします。
be good with people の with は、人との接し方が上手という関係を示します。be good at の後ろには名詞や動名詞を置き、be good at reading the room(空気を読むのが上手)のように使います。
現在形なら普段の性質、過去形なら特定の場面での対応を述べます。「彼は昨日の交渉をうまく切り抜けた」なら、性格を断定せず He handled yesterday’s negotiation well. が自然です。
日本人が間違えやすいポイント
good at living in the world のような直訳は意味が伝わりません。また clever は文脈や地域によって、頭がよいだけでなく「抜け目がない」という響きを持つことがあります。肯定的な紹介では、何が得意かを具体化しましょう。
しゅみすけ式:簡単な英語で言い換える
難しい表現が出てこなければ、次の三つに分けます。
- 相手がどんな人とも話せる
- 状況をよく見て適切に行動する
- その結果、人間関係や仕事がうまく進む
- She gets along with many different people.
彼女はいろいろな人とうまく付き合えます。 - He knows what to do in difficult situations.
彼は難しい状況で何をすればよいか分かっています。 - She understands people and makes good decisions.
彼女は人を理解し、良い判断をします。 - He makes friends easily. People trust him.
彼はすぐに人と親しくなります。みんな彼を信頼しています。
一語で「世渡り上手」と言えなくても、行動と結果を二文に分ければ、肯定的な意味を十分に伝えられます。批判を避けたいときにも、この説明型が最も安全です。
しゅみすけ(大山俊輔)
似た表現との違い
sociable や outgoing は人と交流することを好む性格、efficient は無駄なく仕事を進める能力、approachable は接したときの印象の良さです。世渡り上手の「状況判断・人間関係・立ち回り」のどれが中心かを見て使い分けます。
人物評価の表現は、性格・人物像の英語イディオム一覧でも比較できます。
まとめ
「世渡り上手」は、現実的な判断力なら street-smart、成功の方法を心得ているなら know how to get ahead、人付き合いが上手なら be good with people と使い分けます。皮肉を込める表現は強さに注意し、肯定的に伝えるときは具体的な行動と良い結果を添えましょう。
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