
「育てられる」を英語にしようとして、受動態を一つ作ればよいと思っていませんか。日本語の「〜られる/〜される」は便利ですが、英語ではbe raised、be brought up、be grownのように、場面ごとに自然な動詞や言い回しが変わります。
先に結論を言うと、基本は be raised です。ただし、どんな価値観・環境でしつけられたかを意識なら be brought up、植物・作物が栽培されるなら be grown が自然です。主語・語順・ニュアンスを、日常と仕事で使える例文とともに整理します。
Contents
「育てられる」の英語を先に比較
| 表現 | 中心イメージ | 代表例 |
|---|---|---|
| be raised | 子ども・動物が養育される。最も一般的 | I was raised by my grandparents. |
| be brought up | どんな価値観・環境でしつけられたかを意識 | She was brought up to respect others. |
| be grown | 植物・作物が栽培される | These tomatoes are grown locally. |
三つは完全な言い換えではありません。一語ずつ置き換えるのではなく、「実際に何が起きたか」を短く説明してから選ぶのがコツです。
しゅみすけ(大山俊輔)
1.be raised:子ども・動物が養育される。最も一般的
be raisedは、子ども・動物が養育される。最も一般的ときに選ぶ表現です。日本語では同じ「育てられる」でも、英語では何が起きたか、誰の判断か、結果が一時的か継続的かによって語を替えます。訳語だけでなく、典型的な主語と一緒に覚えると会話で出やすくなります。
I was raised by my grandparents.
私は祖父母に育てられました。
受け身では影響を受けた人・物を主語に置きます。行為者が重要でなければby以下は不要です。誰がしたかを示す必要がある場合だけ、by+人・組織を加えましょう。
2.be brought up:どんな価値観・環境でしつけられたかを意識
be brought upは、どんな価値観・環境でしつけられたかを意識ときに選ぶ表現です。日本語では同じ「育てられる」でも、英語では何が起きたか、誰の判断か、結果が一時的か継続的かによって語を替えます。訳語だけでなく、典型的な主語と一緒に覚えると会話で出やすくなります。
She was brought up to respect others.
彼女は人を尊重するよう育てられました。
受け身では影響を受けた人・物を主語に置きます。行為者が重要でなければby以下は不要です。誰がしたかを示す必要がある場合だけ、by+人・組織を加えましょう。
3.be grown:植物・作物が栽培される
be grownは、植物・作物が栽培されるときに選ぶ表現です。日本語では同じ「育てられる」でも、英語では何が起きたか、誰の判断か、結果が一時的か継続的かによって語を替えます。訳語だけでなく、典型的な主語と一緒に覚えると会話で出やすくなります。
These tomatoes are grown locally.
このトマトは地元で育てられています。
受け身では影響を受けた人・物を主語に置きます。行為者が重要でなければby以下は不要です。誰がしたかを示す必要がある場合だけ、by+人・組織を加えましょう。

英語では「誰がしたか」を言わないことも多い
日本語の受け身表現は、被害・迷惑・恩恵・結果状態まで幅広く表します。英語の受動態は「行為を受けた側」に焦点を当てる形です。行為者が分からない、明らか、重要でない場合はbyを付けません。たとえば I was raised by my grandparents. だけで十分です。
責任者や原因を明確にする必要がある場面ではbyを加えます。ただし、予定・規則・会社の決定などでは、by the companyやby themを毎回足すと不自然に重くなります。「何が起きたか」を先に伝える英語の流れを意識しましょう。
be動詞と過去分詞の時制
現在の状態ならam / is / are+過去分詞、過去ならwas / were+過去分詞。今まさに進行中ならam / is / are being+過去分詞、それ以前に起きていたことならhad been+過去分詞を使えます。
- I am raised. 今、その状態にあります。
- I was raised yesterday. 昨日起きた出来事です。
- I am being raised. 今まさに働きかけを受けています。
過去分詞が形容詞のように定着している表現もあります。形だけを見て必ず誰かが行為をしたと考えず、状態なのか出来事なのかを文脈で判断します。
日常会話で使える例文
I was raised by my grandparents.
私は祖父母に育てられました。
She was brought up to respect others.
彼女は人を尊重するよう育てられました。
These tomatoes are grown locally.
このトマトは地元で育てられています。
I didn’t expect this to happen.
こうなるとは思っていませんでした。
How would you feel in my situation?
私の立場ならどう感じますか。
I asked why this had happened to me.
なぜ自分にこうなったのか尋ねました。
仕事・人間関係で使える例文
We need to know who made the decision.
誰がその決定をしたのか知る必要があります。
Please let us know if anything changes.
何か変わったら知らせてください。
I would appreciate a clear explanation.
明確に説明していただけると助かります。
The situation should be handled carefully.
その状況は慎重に扱うべきです。
No one explained the reason to us.
誰も私たちに理由を説明しませんでした。
短い会話で感覚をつかもう
A: What happened?
どうしたの?
B: I was raised without warning.
事前の知らせもなく育てられるんです。
A: Did they explain why?
理由の説明はあった?
B: Not yet. I’m going to ask today.
まだです。今日聞いてみます。
A: Is everything okay now?
今は大丈夫?
B: Yes, but I wish they had told me earlier.
はい。でも、もっと早く知らせてほしかったです。
日本人が間違えやすいポイント
「される」があるから必ずbyを付ける
byは「〜によって」の機械的な印ではありません。相手が重要なときだけ使います。byなしが自然な場面は非常に多いです。
三つを同じ意味だと思う
be raisedは「子ども・動物が養育される。最も一般的」、be brought upは「どんな価値観・環境でしつけられたかを意識」、be grownは「植物・作物が栽培される」に焦点があります。辞書の日本語訳が同じでも中心イメージは異なります。
日本語の主語をそのまま省略する
英語では原則として主語が必要です。自分ならI、予定ならthe meeting、規則ならitなど、影響を受けるものを具体的に置きます。主語を先に決めるだけで語順の迷いが減ります。
この表現が出てこないときの「しゅみすけ式」
難しい語が出てこないときは受動態に固執せず、知っている主語+基本動詞で出来事を説明します。少し直接的・説明的にはなりますが、会話では十分に伝わります。
- My grandparents took care of me when I was a child.
子どもの頃、祖父母が私の世話をしてくれました。 - Farmers grow these tomatoes here.
農家がここでこのトマトを育てています。
They changed the plan.(彼らが計画を変えました)、They didn’t include me.(彼らは私を入れませんでした)、I had no choice.(私には選択肢がありませんでした)のように、「誰が何をしたか」「自分がどうなったか」を二文に分けてもかまいません。完璧な一語を探して黙るより、簡単な英語を組み合わせて伝える方が実践的です。
しゅみすけ(大山俊輔)
よくある質問
育てられるはいつでもbe raisedでいいですか?
基本表現として使える場面は多いですが、いつでも同じではありません。どんな価値観・環境でしつけられたかを意識ならbe brought up、植物・作物が栽培されるならbe grownの方が具体的です。
getを使った受け身も使えますか?
日常会話ではget+過去分詞も使われます。予想外の出来事や変化を生き生きと伝えますが、正式な報告や規則の説明ではbe動詞の受け身が無難です。すべての表現がget受け身に自然になるわけではありません。
能動態で言い換えてもよいですか?
もちろんです。行為者が分かり、そこを伝えたいなら能動態の方が短く自然です。日本語が受け身だから英語も必ず受け身、という決まりはありません。
現在完了形は使えますか?
過去の出来事が今に影響しているならhave been+過去分詞が使えます。ただし、単に過去の時点を報告するならwas / wereで十分です。時間表現と合わせて選びましょう。
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まとめ
「育てられる」の基本はbe raised。ただし、どんな価値観・環境でしつけられたかを意識ならbe brought up、植物・作物が栽培されるならbe grownを選びます。影響を受ける人・物を主語にし、行為者が重要な場合だけbyを加えましょう。
表現が出なければ、My grandparents took care of me when I was a child.のように簡単な英語で状況を説明できます。一語の直訳ではなく、場面を英語で組み立てることが自然な使い分けへの近道です。









