A miss is as good as a mile.の意味は?使い方・ニュアンスと例文

A miss is as good as a mile.の意味・使い方・ニュアンスを解説するアイキャッチ画像

A miss is as good as a mile. は、「わずかに届かなかった場合も、大きく外した場合も、目的を達成できなかったという結果は同じ」という英語のことわざです。日本語では「惜しくても失敗は失敗」「少し外れても大外れと同じ」などと訳せます。

ただし、努力の価値まで否定する表現ではありません。試験の合格点、応募の締め切り、スポーツの得点、条件付きの契約など、結果を分ける明確な線がある場面で使います。この記事では、直訳から意味が生まれる仕組み、自然な使い方、少し辛口に聞こえるニュアンス、例文、似た表現との違い、そして長いことわざが出てこないときの簡単な言い換えまで解説します。

A miss is as good as a mile. の意味

中心となる意味は、「目標に届かなければ、外れた距離が小さくても大きくても、結果としては同じ」です。

  • 試験で合格点に1点足りない → 不合格
  • 締め切りに1分遅れる → 期限切れ
  • ボールがゴールを数センチ外れる → 得点にはならない
  • 必要な条件を一つだけ満たせない → 条件を満たしたことにはならない

このように「成功/失敗」「合格/不合格」「間に合った/間に合わなかった」の境界がはっきりしている場面に合います。結果だけを見れば、惜しい失敗も大きな失敗も同じだ、という考え方です。

直訳すると「外れは1マイル外れたのと同じ」

miss はここでは名詞で「外れ・失敗」、mile は距離の「マイル」です。as good as は学校英語で習う「〜と同じくらい良い」だけではなく、文脈によって「実質的に〜も同然」という意味になります。

したがって直訳に近い形は、「外れは、1マイル外れたのと実質同じ」です。的を1インチだけ外した矢も、1マイル先に飛んでいった矢も、的に当たっていない点では同じ。この極端な比較が、ことわざの印象を強くしています。

しゅみすけ(大山俊輔)

「惜しかった」という気持ちと、「条件を満たしたか」という結果は別です。このことわざは、後者だけに焦点を当てています。

ネイティブが感じるニュアンス

A miss is as good as a mile. は、慰めよりも現実確認に近い表現です。「あと少しだったから実質成功」と考えたくなる場面で、「残念だけれど、今回は必要な結果に届いていない」と線を引きます。

そのため、言い方やタイミングによっては冷たく聞こえます。試験に落ちた直後の友人や、大切な試合で負けた人にことわざだけを投げると、努力や悔しさを軽視しているように受け取られかねません。自分の失敗を振り返るとき、仕事上の基準を確認するとき、次の改善策を考えるときには比較的使いやすい表現です。

また、「惜しい失敗から学ぶ価値がない」という意味でもありません。今回は失敗という判定でも、1点差まで近づいた過程は次回に生かせます。結果の判定と、過程の評価を分けて理解することが大切です。

A miss is as good as a mile.の直訳と「惜しくても結果としては失敗」というニュアンスの比較イラスト

よく使われる形と文法

ことわざをそのまま独立した一文で使う

基本形は固定表現として、そのまま使います。

A miss is as good as a mile.
惜しくても、外れは外れです。

会話では、前の発言を受けて短く言うことがあります。ただし唐突に聞こえないよう、続けて理由や次の行動を説明すると自然です。

After all や but を添える

We were close, but a miss is as good as a mile.
あと少しでしたが、届かなかったという結果は同じです。

After all, a miss is as good as a mile.
結局、惜しくても失敗は失敗です。

but を使えば「惜しかったことは認める。しかし結果は変わらない」という対比が明確になります。

as good as は「ほとんど〜も同然」

ここでの good を「良い」とだけ訳すと分かりにくくなります。as good as には「事実上」「ほぼ〜と同じ」という用法があります。

The deal is as good as done.
その取引は、事実上まとまったも同然です。

Without the final signature, the application is as good as incomplete.
最後の署名がなければ、その申請は実質的に未完成です。

ことわざでは、「少しの外れも1マイルの外れと同じ扱いになる」という意味を作っています。

場面別の自然な例文

仕事・締め切り

We submitted the proposal two minutes late. A miss is as good as a mile when the deadline is strict.
提案書を2分遅れて提出しました。締め切りが厳格なら、わずかな遅れも大きな遅れと同じです。

The bid was very close, but we still lost the contract. A miss is as good as a mile.
入札は本当に僅差でしたが、契約は取れませんでした。惜しくても、取れなかったという結果は同じです。

One missing document can disqualify the application. In that sense, a miss is as good as a mile.
書類が一つ欠けるだけで申請が失格になることがあります。その意味では、少しの不足も大きな不足も同じです。

試験・学校

I missed the passing score by one point, but a miss is as good as a mile.
合格点に1点届きませんでしたが、不合格という結果は同じです。

She knew almost every answer, but the test required 80 percent. A miss is as good as a mile this time.
彼女はほとんどの答えを知っていましたが、試験には80%が必要でした。今回は惜しくても不合格です。

I was close, but I need to study the two topics I missed.
あと少しでしたが、間違えた二つの分野を勉強する必要があります。

スポーツ

The shot missed the goal by an inch. It looked close, but a miss is as good as a mile on the scoreboard.
シュートはゴールを数センチ外れました。惜しく見えても、得点表では外れは外れです。

We finished one second behind the qualifying time. A miss is as good as a mile, so we have to improve our start.
予選通過タイムに1秒届きませんでした。結果は通過できなかったので、スタートを改善しなければなりません。

旅行・予約

We arrived just after the gate closed. A miss is as good as a mile when it comes to boarding.
搭乗口が閉まった直後に着きました。搭乗では、わずかな遅れでも乗れないことに変わりはありません。

The hotel held the room until six, and we called at six-oh-five. Unfortunately, a miss is as good as a mile.
ホテルが部屋を確保してくれたのは6時までで、私たちが電話したのは6時5分でした。残念ながら、少しの遅れでも期限切れです。

日常・買い物

The coupon expired yesterday. A miss is as good as a mile, so the cashier couldn’t accept it.
クーポンは昨日で期限切れでした。1日の違いでも期限外なので、店員さんは受け取れませんでした。

I was only a few yen short, but a miss is as good as a mile if I can’t pay the full price.
ほんの数円足りないだけでしたが、全額を払えなければ買えない点では同じです。

短い会話例

A: We were only one point away from passing.
A:合格まであと1点だったね。

B: I know. But a miss is as good as a mile. Let’s review the questions we got wrong.
B:そうだね。でも不合格という結果は同じだ。間違えた問題を復習しよう。

この例では、ことわざのあとに Let’s … を続けています。「失敗だった」で会話を終えず、次の行動につなげることで、冷たい印象を和らげています。

Close, but no cigar. との違い

Close, but no cigar. も「惜しいけれど失敗」という意味ですが、使い方の焦点が少し違います。

  • A miss is as good as a mile.:どれだけ惜しくても、必要な結果に届かなければ判定は同じ。
  • Close, but no cigar.:かなり近かったが、正解・賞品・成功には届かなかった。

Close, but no cigar. はクイズや予想、軽い失敗で冗談めかして使われることがあります。一方、A miss is as good as a mile. は結果基準をはっきりさせる、やや教訓的な響きがあります。

Your guess was close, but no cigar.
予想は惜しかったけれど、正解ではありません。

The application was almost complete, but a miss is as good as a mile under these rules.
申請書はほぼ完成していましたが、この規則では不足が少しでもあれば受理されません。

Failure is the mother of success. とは反対なの?

「失敗は成功のもと」に近い考え方は、失敗から学び、次の成功につなげることに焦点を当てます。A miss is as good as a mile. は今回の判定に焦点を当てます。

二つは矛盾しません。「今回は不合格だった」という結果を受け止めながら、「1点差まで来た方法を分析し、次回に生かす」ことはできます。結果を曖昧にしないことと、努力や学びを評価することは両立します。失敗からの励まし方を詳しく知りたい場合は、「失敗は成功のもと」は英語で?も参考になります。

日本人が間違えやすいポイント

「惜しければ成功と同じ」と逆に解釈しない

as good asgood に引っ張られると、「惜しい失敗は大成功と同じ」のように誤解しやすくなります。比較されているのは a missa mile、つまり小さな外れと非常に大きな外れです。

mile の前の a を落とさない

定型は a mile です。mile は可算名詞なので、単数なら冠詞が必要です。ことわざ全体を一つのまとまりとして覚えるのが確実です。

努力を評価する場面では言い方を補う

落ち込んでいる相手には、先に You were very close.(本当に惜しかったね)や You made a lot of progress.(ずいぶん進歩したね)と伝えましょう。そのあとで、次に必要な行動を具体的に話す方が親切です。

しゅみすけ(大山俊輔)

ことわざを言えることより、相手に合う言い方を選べることの方が大切です。厳しく聞こえそうなら、短い普通の英語に置き換えましょう。

でてこない時の「しゅみすけ式」

このことわざは長く、日常会話で必ず使う必要もありません。伝えたい中身を、次のような中学英語で十分に表せます。

  • We were close, but we didn’t make it.
    惜しかったけれど、達成できませんでした。
  • One point short is still not enough.
    1点不足でも、足りないことに変わりはありません。
  • We missed the deadline, even if it was only by a minute.
    たった1分でも、締め切りには遅れました。
  • It was close, but the result is the same.
    惜しかったけれど、結果は同じです。
  • We need to meet every requirement.
    すべての条件を満たす必要があります。

話し方は「事実 → 結果 → 次の行動」の3段階にすると簡単です。

We missed the score by one point. We didn’t pass this time. Let’s work on listening before the next test.
合格点に1点届きませんでした。今回は合格できませんでした。次の試験までにリスニングに取り組みましょう。

難しいことわざを思い出そうとして会話が止まるより、このように短い文を重ねる方が正確で自然です。

このことわざを使わない方がよい場面

人の安全、健康、喪失、深刻な失敗など、まず共感が必要な場面では避けた方が無難です。また、明確な合格線がなく、過程そのものに価値がある創作や学習で乱用すると、成長を正しく評価できません。

たとえば英会話で言い間違えても、相手に意味が伝わればコミュニケーションは成立します。その場合、「完璧でなければ全部失敗」と考える必要はありません。このことわざは、ルール上の結果が二択になる場面に絞ると自然です。

まとめ

A miss is as good as a mile. は、「ほんの少し届かなかった場合も、大きく外した場合も、目標を達成できなかったという結果は同じ」という英語のことわざです。as good as はここでは「実質的に〜も同然」を表します。

合格点、締め切り、得点、申請条件など、明確な境界がある場面に向いています。一方、相手が落ち込んでいるときは辛口に響くため、共感や次の行動を添えましょう。表現が出てこなければ、We were close, but we didn’t make it. のような短い英語で十分です。

ほかの定型表現は、英熟語・定型表現の親記事から確認できます。

このことわざのテーマ別一覧

この表現と近い場面で使う英語のことわざは、失敗・注意・教訓を表す英語のことわざ一覧でまとめて確認できます。全テーマから探す場合は、英語のことわざ一覧|意味・場面別50選もご覧ください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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