a snowball’s chance in hellの意味は?「見込みがほぼゼロ」の使い方と例文

a snowball's chance in hellの意味・使い方・ニュアンスを解説するアイキャッチ画像

a snowball’s chance in hellは、「成功する見込みがほとんどない」「可能性が限りなくゼロに近い」という意味のイディオムです。地獄のように熱い場所へ雪玉を置けば、すぐに溶けてしまうという強烈な直訳イメージから生まれています。

a snowball’s chance in hellの基本的な意味

多くの場合はnot have a snowball’s chance in hellの形で、「まったく見込みがない」と強く否定します。

We don’t have a snowball’s chance in hell of winning.
私たちが勝てる見込みはほとんどありません。

He hasn’t got a snowball’s chance in hell of finishing by noon.
彼が正午までに終える見込みはまずありません。

hellを含むため、かなりくだけた強い表現です。友人同士や率直な会話では使えますが、丁寧な接客や改まった文書では避けたほうが安全です。

しゅみすけ(大山俊輔)

意味は分かりやすいですが、hellが入るため表現の強さには注意しましょう。仕事ではalmost no chanceやhighly unlikelyに言い換えると安心です。

直訳からニュアンスを理解しよう

雪玉は寒い場所なら形を保てます。しかし灼熱の場所では、存在し続ける可能性そのものがほぼありません。そこから、競争に勝つ、期限に間に合う、相手を説得するといった物事について「現実的には無理だろう」と強調する比喩になりました。

地獄で溶ける雪玉の直訳から、見込みがほぼゼロという意味を示す解説図

よく使う語順

have a snowball’s chance in hell

主語のあとにhaveを置き、可能性を持っているかどうかを表します。実際には否定文や疑問文が中心です。

Do you think I have a snowball’s chance in hell?
私に少しでも見込みがあると思う?

a snowball’s chance in hell of+名詞・動名詞

何が実現しそうにないのかは、of+名詞/動名詞で続けます。

There’s not a snowball’s chance in hell of getting tickets tonight.
今夜チケットを取れる可能性はほぼありません。

短くnot a snowball’s chance

意味が明らかな会話ではin hellを省き、not a snowball’s chanceと言うこともあります。強い語を避けたいときにも使えます。

場面別の自然な例文

仕事

Without more staff, we don’t have a snowball’s chance in hell of meeting that deadline.
人員を増やさなければ、その期限に間に合う見込みはほぼありません。

This proposal has a snowball’s chance in hell of getting approved as it is.
この提案が今のまま承認される可能性はほとんどありません。

日常・買い物

You won’t have a snowball’s chance in hell of finding a table without a reservation.
予約なしで席を見つけられる可能性はまずないよ。

恋愛・人間関係

After what he said, he doesn’t have a snowball’s chance in hell of getting a second date.
あんなことを言ったあとでは、彼が2回目のデートへ進める見込みはほぼありません。

スポーツ・競争

They said we didn’t have a snowball’s chance in hell, but we won.
私たちに勝ち目はないと言われましたが、勝ちました。

似た表現との違い

almost no chance:中立で安全

almost no chanceは同じ中心意味を、感情的な強調や俗語感なしで伝えます。仕事や初対面ではこちらが無難です。

not a chance:短く強い否定

Not a chance.は「絶対に無理」「あり得ない」という短い返答です。可能性だけでなく、依頼を強く断る場合にも使います。

a long shot:可能性は低いがゼロではない

a long shotは「望み薄」「可能性は低い賭け」です。a snowball’s chance in hellほど絶望的ではなく、試してみる余地が残ります。

日本人が間違えやすいポイント

  • snowball chanceだけでなく、通常はa snowball’s chanceと所有格にする
  • 肯定形でも「非常にわずかな可能性」という皮肉な意味になりやすい
  • hellは改まった場面では強すぎることがある
  • 単なる「難しい」よりも、見込みがほぼない状況に使う

簡単な英語で言い換えるなら?

  • We have almost no chance.
    私たちに見込みはほとんどありません。
  • It’s very unlikely.
    その可能性はかなり低いです。
  • I don’t think it will happen.
    それが実現するとは思いません。
  • It’s nearly impossible.
    ほぼ不可能です。

しゅみすけ(大山俊輔)

会話で表現が出てこなければ、We have almost no chance.で十分です。強さも調整しやすく、仕事でも使えます。

会話例

A: Can we finish all fifty orders by tomorrow?
A:明日までに50件全部終えられる?

B: Not with three people. We don’t have a snowball’s chance in hell.
B:3人では無理だよ。見込みはほぼゼロだ。

A: Then let’s ask another team for help.
A:それなら別のチームに応援を頼もう。

まとめ

a snowball’s chance in hellは、灼熱の場所で雪玉が残る可能性になぞらえ、「成功の見込みがほとんどない」と強く伝える表現です。通常は否定文で使い、丁寧な場面ではalmost no chancehighly unlikelyへ言い換えましょう。

ほかの表現は英熟語・定型表現のまとめから確認できます。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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