
Judge not, that ye be not judged. は「人を裁いてはいけない。自分も裁かれないために」という意味の英語のことわざです。直訳だけではつかみにくいニュアンス、自然な使い方、類似表現との違い、日本人が注意したい点まで、短い独自例文とともに整理します。
Contents
Judge not, that ye be not judged.の意味を一言でいうと
中心となる意味は「人を裁いてはいけない。自分も裁かれないために」です。単語を一つずつ訳すだけでなく、話し手がどんな判断や価値観を示しているかまで取ると、会話や英文の中で迷いません。ことわざなので、事実を機械的に述べる文というより、経験から得た知恵や警告を短く印象的に伝える文です。
直訳と基本イメージ
直訳は「裁くな、そうすればあなたも裁かれない」。judgeは法廷の「裁く」だけでなく、人の事情を十分に知らずに評価し、善悪を決めつけることも表します。that ye be not judgedは古い英語で「あなたが裁かれないために」。yeは現代英語のyouに当たります。

ネイティブが感じるニュアンス
自分も不完全なのだから、他人を上から断罪する前に立ち止まろう、という自省を促す響きがあります。単なる『批判禁止』ではなく、思いやりと謙虚さを求める言葉です。
しゅみすけ(大山俊輔)
どんな場面で使う?
人の選択や失敗を早々に決めつける会話、SNS上の批判、職場で事情を知らずに責任を追及する場面などで使えます。ただし宗教的・聖書的な響きがあるため、日常会話では少し格言らしく聞こえます。
格言は普通の説明文より目立ちます。そのため、毎回の会話で多用するより、話を短くまとめたい時、相手と共有している教訓を確認したい時、少し印象を残したい時に使うと自然です。
語順・文法のポイント
judgeは法廷の「裁く」だけでなく、人の事情を十分に知らずに評価し、善悪を決めつけることも表します。that ye be not judgedは古い英語で「あなたが裁かれないために」。yeは現代英語のyouに当たります。
完成した定型表現として語順ごと覚えるのが基本です。引用するときは As the saying goes, “Judge not, that ye be not judged.”(ことわざにもあるように)の形も便利です。文中で紹介するなら There’s an old saying: … と前置きすれば、突然大げさに聞こえるのを抑えられます。
短く自然な例文6選
| 英語 | 日本語訳 |
|---|---|
| Before we blame Mia, remember: judge not, that ye be not judged. | ミアを責める前に、人を裁けば自分も裁かれると忘れないで。 |
| I try to live by “judge not” when I hear office gossip. | 職場のうわさを聞くときは「人を裁かない」を心がけています。 |
| Judge not—none of us knows the whole story. | 決めつけないで。誰も事情のすべてを知りません。 |
| He quoted the proverb after the harsh comments online. | 厳しいネット上のコメントのあと、彼はそのことわざを引用しました。 |
| It’s easy to judge, but we all make mistakes. | 裁くのは簡単ですが、誰でも間違えます。 |
| She said “judge not” and asked us to listen first. | 彼女は「裁かないで」と言い、まず話を聞こうと提案しました。 |
会話ではどう入れる?
A: I’m not sure what to say about this situation.
B: Well, Judge not, that ye be not judged.
A: That gives me a different way to look at it.
Aは「この状況をどう言えばよいか分からない」、Bはことわざで見方を示し、Aは「違う見方ができた」と応じています。相手を一方的に説教せず、前後に理由や共感を加えると会話になじみます。
日常会話で使うときのコツ
家族や友人との会話では、ことわざだけを断定的に投げると上から目線に聞こえる場合があります。I guess…、Maybe…、As they say… を添えると「こういう見方もあるね」という柔らかい提案になります。相手が落ち込んでいるなら、まず気持ちを受け止めてから使うか判断しましょう。
仕事で使うときのコツ
会議やメールでは、ことわざを結論の代わりにせず、具体的な提案を続けるのが大切です。たとえばことわざを示したあとに So I suggest that we review the plan.(だから計画を見直すことを提案します)のように行動へつなげます。多国籍の職場では相手が格言を知らない可能性もあるため、簡単な説明も添えましょう。
似た表現との違い
Don’t judge a book by its coverは外見だけで判断するな、Live and let liveは互いの生き方を尊重しよう、という焦点です。この表現は『裁けば自分も裁かれる』という相互性に重点があります。
似た日本語訳になっても、焦点、感情の強さ、使う相手が異なります。まず今回の表現の中心を一文で言えるようにし、そのあと類似表現を比較すると混同しにくくなります。
日本人が間違えやすいポイント
第一に、直訳を現実の出来事として受け取りすぎないこと。第二に、深刻な場面で軽く引用しないこと。第三に、意味が通じても相手をラベル付けする言い方になっていないか確認することです。ことわざは文化的な含みが強いため、相手との関係や場面に合わせる必要があります。
「出てこない時のしゅみすけ式」簡単な英語
ことわざがすぐ出てこなければ、We shouldn’t judge people too quickly. と言えば十分に伝わります。意味は「人をすぐに決めつけるべきではありません。」です。難しい決まり文句を思い出そうとして会話が止まるより、基本語で考えを直接伝えるほうが実践的です。
しゅみすけ(大山俊輔)
自分の例文を作る3ステップ
①自分が最近経験した具体的な場面を一つ選ぶ。②誰が何をして、どんな結果になったかを中学英語で書く。③最後にこのことわざを判断や教訓として添える。この順番なら格言だけが浮かず、理由のある自然な発言になります。
英語で意味を説明するなら
“Judge not, that ye be not judged.” means that we shouldn’t judge people too quickly. と説明できます。英語学習では、難しい英語を別の難しい英語へ置き換える必要はありません。短い主語・動詞で説明できれば、相手がこのことわざを知らなくても会話を続けられます。
この表現は古い?今も使える?
ことわざとして理解される表現ですが、日常会話で頻繁に口にするとは限りません。記事、スピーチ、映画、SNSの引用では目にすることがあります。自分で使うときは格言らしい響きを理解し、普通の言い換えとのどちらが場面に合うか選びましょう。
よくある質問
ピリオドは必要ですか?
独立した一文なら付けます。タイトルや引用ラベルでは省略されることもあります。
毎日の会話で使っても自然ですか?
意味は通じますが、少し印象的です。前置きや簡単な言い換えを使うと自然になります。
相手への助言に使えますか?
使えます。ただし状況を十分に聞かずに言うと説教に聞こえるため、理由や共感を添えましょう。
使う前に確認したい「相手・目的・タイミング」
このことわざを自然に使えるかは、英語として正しいかだけでは決まりません。まず相手との距離を考えます。親しい友人との軽い会話なら格言らしい言い方が楽しめますが、上司・顧客・初対面の人には断定的に響くことがあります。次に目的を確認します。相手を言い負かすためではなく、状況を整理したり、自分の考えを分かりやすく共有したりするために使うと伝わり方が良くなります。
タイミングも重要です。相手が感情的になっている最中は、正しい教訓でも受け入れにくいものです。先に I understand why you feel that way.(そう感じる理由は分かります)や That sounds difficult.(それは大変そうですね)と共感を示し、そのあと This saying comes to mind.(このことわざが思い浮かびます)と続けると、押しつけが弱まります。
理解を定着させるミニ練習
次の順で声に出してみましょう。まずことわざをゆっくり一回読む。次に日本語訳を見ず、簡単な英語の言い換えを言う。最後に自分の最近の出来事を一文足します。たとえば This reminds me of a problem at work last week.(これは先週職場で起きた問題を思い出させます)のような一文で十分です。引用、説明、自分の経験の三つをつなぐと、読んで分かる表現から会話で扱える表現へ変わります。
なお、ことわざを一語一句完璧に言えなくても、会話の目的は達成できます。途中で不安になったら、この記事で紹介したしゅみすけ式の簡単な一文へ切り替えてください。相手に意味が伝わることを最優先にするのが、実際に使える英語への近道です。
関連する英熟語・定型表現
ほかの英語表現も、英熟語・定型表現のまとめから探せます。意味だけでなく、語順やニュアンス、簡単な言い換えまでつなげて学ぶと実際の会話で使いやすくなります。
まとめ
Judge not, that ye be not judged. は「人を裁いてはいけない。自分も裁かれないために」という意味です。直訳の絵を手がかりにしつつ、自分も不完全なのだから、他人を上から断罪する前に立ち止まろう、という自省を促す響きがあります。単なる『批判禁止』ではなく、思いやりと謙虚さを求める言葉です。 ことわざが出なければ We shouldn’t judge people too quickly. と基本英語で伝えれば問題ありません。
このことわざのテーマ別一覧
この表現と近い場面で使う英語のことわざは、失敗・注意・教訓を表す英語のことわざ一覧でまとめて確認できます。全テーマから探す場合は、英語のことわざ一覧|意味・場面別50選もご覧ください。










