
play up には、大きく分けて「人が行儀悪くする」「機械や体が不調になる」「特徴や重要性を強調する」という3つの使い方があります。
The kids were playing up all evening.
子どもたちは一晩中、言うことを聞かず騒いでいました。
My shoulder is playing up again.
肩がまた痛み出しました。
The ad plays up the product’s simplicity.
その広告は商品の使いやすさを強調しています。
同じ play up でも、最初の2つは特にイギリス英語でよく使われる自動詞的な用法、3つ目は目的語を取る用法です。この記事では、意味の仕組み、語順、act up や play down との違いまで整理します。
Contents
play upの意味は3つ

- 人がplay up:行儀悪くする、言うことを聞かない
- 機械・体がplay up:不調になる、痛みや問題を起こす
- play something up:特徴・重要性を強調する
どの用法にも、「普通なら気にならない動きが表面に出て目立つ」「ある点を意図的に目立たせる」という感覚があります。
なぜplay+upでこの意味になる?
play は「遊ぶ」だけでなく、「動く・振る舞う・演じる」という広い感覚を持ちます。up には「上へ」だけでなく、「程度が上がる」「目立つ状態になる」という働きがあります。
直訳だけを見ると「上へ遊ぶ」のようで意味がつかめませんが、実際の感覚は次のように考えられます。
- 人の困った振る舞いが目立つ → 行儀悪くする
- 機械や体の困った動きが目立つ → 不調になる
- ある特徴を目立たせる → 強調する
しゅみすけ(大山俊輔)
1.人が「行儀悪くする・言うことを聞かない」
子どもなどが、騒ぐ、ふざける、指示に従わないといった困った振る舞いをするときに使います。特にイギリス英語で一般的な、くだけた表現です。
The children always play up when they’re tired.
子どもたちは疲れると、いつもぐずったり言うことを聞かなかったりします。
He started playing up as soon as the lesson began.
授業が始まるとすぐ、彼はふざけ始めました。
Don’t play up while your grandmother is here.
おばあちゃんがいる間は、悪さをしないでね。
単なる「遊ぶ」ではなく、周囲を困らせる振る舞いを含むのがポイントです。日本語訳は状況に応じて「騒ぐ」「ぐずる」「ふざける」「言うことを聞かない」と変わります。
2.機械・体が「不調になる・問題を起こす」
機械が正常に作動しないときや、体の一部が痛んだり具合を悪くしたりするときにも使います。この用法も主にイギリス英語です。
機械が不調になる
My laptop has been playing up since the update.
アップデートしてから、ノートパソコンの調子が悪いです。
The heating system started playing up last night.
昨夜、暖房設備の調子がおかしくなりました。
The card reader is playing up again.
カード読み取り機がまた不調です。
体の一部が痛む・具合が悪い
My knee plays up whenever the weather changes.
天気が変わると、いつも膝が痛みます。
Her back has been playing her up all week.
彼女は今週ずっと腰の不調に悩まされています。
My allergies are playing up today.
今日はアレルギーの症状がひどいです。
My back is playing up. のように体の一部を主語にする形に加え、My back is playing me up. のように「人」を目的語に置き、「私を困らせている」と表す形もあります。
3.特徴や重要性を「強調する」
play something up は、長所・問題・可能性などを目立つように扱い、重要に見せることです。広告、報道、プレゼン、ファッションなど幅広い場面で使われます。
The brochure plays up the hotel’s ocean view.
そのパンフレットはホテルのオーシャンビューを強調しています。
The media played up the disagreement between the two leaders.
メディアは二人の指導者の意見対立を大きく取り上げました。
This color plays up your eyes.
この色はあなたの目を引き立てます。
She played up her experience during the interview.
彼女は面接で自分の経験を強くアピールしました。
単に事実を説明するのではなく、ある特徴を選び、それが人の目に入るように扱うニュアンスがあります。文脈によっては「大げさに扱う」という批判的な響きも出ます。
play upの語順
人・機械・体が主語になる形
「行儀悪くする」「不調になる」では、困った振る舞いや不具合を起こすものが主語です。
- The kids are playing up.
- The printer is playing up.
- My shoulder is playing up.
この形では、play と up の間に目的語を入れません。
play+目的語+up/play up+目的語
「強調する」では目的語を取ります。名詞なら2通りの語順が可能です。
- play up the benefits
- play the benefits up
目的語が代名詞なら、通常は間に置きます。
- ○ play it up
- × play up it
Don’t play it up too much.
それをあまり大げさに強調しないでください。
しゅみすけ(大山俊輔)
play upとact upの違い
play up と act up は、人の行儀が悪い、機械や体の調子が悪いという意味でよく似ています。
| 表現 | 特徴 | 例 |
|---|---|---|
| play up | 主にイギリス英語でくだけた表現 | The kids are playing up. |
| act up | アメリカ英語を含め広く使われる | The kids are acting up. |
迷ったときは、地域を問わず理解されやすい act up を使うと安全です。人・機械・体に使う具体的な違いは、act upの意味と使い方でも詳しく解説しています。
play upとplay downは反対方向
「見せ方」の用法では、play up と play down は反対です。
- play up:重要・魅力的に見せる、目立たせる
- play down:重要でないように見せる、目立たなくする
The company played up the benefits and played down the risks.
その会社は利点を強調し、リスクを小さく見せました。
対で覚えると意味と語順を整理しやすくなります。詳しくはplay downの意味と使い方をご覧ください。
日本人が間違えやすいポイント
「遊び尽くす」という意味ではない
up には「完全に」という感覚もありますが、play up を「思い切り遊ぶ」とは解釈しません。人が主語なら、多くの場合「行儀悪くする」という困ったニュアンスです。
play up toと混同しない
play up to someone は別の表現で、「気に入られようとして相手に取り入る」という意味です。
He’s playing up to the new manager.
彼は新しい上司に気に入られようとしています。
to が付くと意味と文型が変わるので、play up とひとまとめにしないようにしましょう。
「強調する」用法では目的語が必要
「広告が利点を強調する」と言うなら、The ad plays up the benefits. のように、何を目立たせるのかを続けます。
play upが出てこないときの簡単な言い換え
| 言いたいこと | 簡単な英語 |
|---|---|
| 子どもが行儀悪くしている | The children are behaving badly. |
| 機械の調子が悪い | The machine is not working properly. |
| 膝がまた痛む | My knee hurts again. |
| 商品の長所を強調する | They emphasize the good points of the product. |
| それを大げさに見せる | They make it seem more important. |
句動詞を思い出せなくても、behave badly、not work properly、hurt、emphasize のように、具体的な状態を直接言えば十分に伝わります。
会話で使えるplay upの例文
A: Why did you leave the restaurant so early?
A:どうしてそんなに早くレストランを出たの?
B: The kids were playing up, so we took them home.
B:子どもたちが騒いで言うことを聞かなかったので、家へ連れて帰ったんです。
A: Can you print this for me?
A:これを印刷してくれる?
B: I’ll try, but the printer is playing up.
B:やってみるけど、プリンターの調子が悪いんだ。
A: What should we mention in the presentation?
A:プレゼンでは何に触れるべきですか。
B: Play up how much time the new system saves.
B:新しいシステムでどれだけ時間を節約できるかを強調しましょう。
まとめ
- 人がplay up:行儀悪くする、言うことを聞かない
- 機械・体がplay up:調子が悪くなる、痛む
- play something up:特徴・重要性を強調する
- 人・機械・体の用法は特にイギリス英語でよく使われる
- 「強調する」の代名詞語順は play it up
- play down は「目立たなくする」という反対方向の表現
まずは The printer is playing up. と The ad plays up the benefits. を対比し、主語と目的語の違いから覚えましょう。ほかの表現は英熟語・定型表現の親記事や、play outの意味と使い方からも確認できます。










