
「場合によっては」は、何かの条件次第なら depending on…、一部の事例ではという一般論なら in some cases、可能性だけを控えめに示すなら possibly や may が自然です。
日本語の「場合によっては」を英語一語へ固定すると、時間の長さ、話し手の視点、フォーマル度がずれることがあります。まず「何を基準に場合によってはと言っているのか」を分けると、自然な表現を選べます。
Contents
「場合によっては」の英語表現を比較
| 英語 | 中心の意味 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| depending on | 〜次第で | 天気・人・条件で結果が変わる |
| in some cases | 一部の場合には | 例外・一般論・説明 |
| possibly / may | ひょっとすると | 未確定の可能性 |
しゅみすけ(大山俊輔)
depending on:〜次第で
後ろに判断を左右する名詞を置きます。depending on the weather のように条件を明示できるのが強みです。
- Depending on the weather, we may cancel the tour.
天候によってはツアーを中止する場合があります。 - The price may change depending on the season.
季節によっては価格が変わる場合があります。 - Depending on her answer, we’ll revise the plan.
彼女の回答によっては計画を修正します。
in some cases:一部の場合には
複数事例のうち一部に当てはまることを示します。報告や解説で使いやすい表現です。
- In some cases, a refund is available.
場合によっては返金を受けられます。 - This method can cause confusion in some cases.
この方法は場合によって混乱を招くことがあります。 - In some cases, no action is required.
場合によっては対応不要です。
possibly / may:ひょっとすると
条件を明示せず、起こり得る結果を控えめに伝えます。may の後ろには動詞の原形を置きます。
- We may need more time.
場合によってはさらに時間が必要です。 - The event could possibly be postponed.
場合によってはイベントが延期される可能性があります。 - It may be cheaper to take a taxi.
場合によってはタクシーのほうが安いかもしれません。

日常会話と仕事での使い分け
会話では It depends. や We may… が簡潔です。契約、規則、案内では in some cases、under certain circumstances、depending on the circumstances などを使い、適用条件を曖昧にしないようにします。
- It depends on the traffic.
場合によっては、交通状況次第です。 - Under certain circumstances, the fee may be waived.
場合によっては手数料が免除されることがあります。 - We might have to change rooms.
場合によっては部屋を変える必要があります。
語順と文の作り方
depending on の後ろは名詞・代名詞・疑問節です。depending on what she says のように、何が条件かを文の形で示せます。in some cases は文頭か文末へ置き、may/could/might は主語の後ろ、動詞原形の前に置きます。
副詞・副詞句は位置によって焦点が変わります。文頭では文全体への判断や場面設定を示しやすく、文中では動詞・形容詞との結びつきが強くなり、文末では時間・状況の補足として読みやすくなります。実際に声へ出すときは、最初に主語と動詞で骨格を作り、その後で必要な情報を足しましょう。
日本人が間違えやすいポイント
1.depend ofと言わない
正しい前置詞は on です。It depends on the weather. とします。
2.場合をcaseへ機械的に置き換える
case は事例・状況です。具体的な条件を示すなら depending on のほうが自然です。
3.may beとmaybeを混同する
may be は助動詞+be動詞、maybe は副詞です。Maybe it will rain. / It may be rainy. と分けます。
難しい英語が出ないときの「しゅみすけ式」
難しい表現が出ないときは、if を使って条件と結果を二つに分けます。
- If it rains, we may cancel the tour.
雨が降った場合はツアーを中止するかもしれません。 - Some people need more time.
場合によっては、さらに時間が必要な人もいます。 - We do not know yet. We may change the plan.
まだ分かりません。場合によっては計画を変えます。
しゅみすけ(大山俊輔)
場面別に練習してみよう
日常・家庭
Depending on the children, we may leave early.
子どもたちの様子によっては早く帰ります。
仕事・連絡
In some cases, travelers need an additional document.
場合によっては旅行者に追加書類が必要です。
旅行・学習
We may switch to an online lesson.
場合によってはオンラインレッスンへ変更します。
似た表現を選ぶチェックリスト
- 判断を左右する条件が明確なら depending on か。
- 複数事例の一部なら in some cases か。
- 単なる未確定の可能性なら may/could/might か。
- 聞き手に必要な時間・条件・比較対象が伝わるか。
- 難しい語より、短い基本文のほうが自然ではないか。
関連表現
日本語独特の副詞・状態表現をさらに比較したい方は、日本語のニュアンス表現を英語で伝える記事もあわせてご覧ください。単語の置き換えではなく、場面と話し手の意図から英語を選ぶ方法を整理しています。
まとめ
条件次第の「場合によっては」は depending on、一部の事例を指すなら in some cases、可能性だけを示すなら may・could・possibly が自然です。条件をif節で具体化する言い換えも便利です。
迷ったときは、日本語の一語を完全に再現しようとせず、時間・条件・結果を短い英語で補ってください。伝えたい事実が明確なら、やさしい単語でも十分に自然な会話になります。










