「ボタンを留める」は英語で?button・button up・fastenの違い

「ボタンを留める」の英語表現と使い分け

「ボタンを留める」は英語で、まず button one’s shirt と表せます。ただし、動作そのもの、仕上がった状態、動かす方向によって button up one’s shirt、fasten a button、do up the buttons などを使い分けます。身支度、買い物、旅行、仕事でそのまま使えるよう、語順と自然な例文を整理します。

先に結論

特定の服のボタンを留めるなら button one’s shirt。上から下まで留めるなら button up one’s shirt。ボタンという留め具に注目するなら fasten a button。

「ボタンを留める」の基本表現

button one’s shirt が基本です。辞書の one’s は主語に合わせて my、your、his、her、our、their に変えます。服や身体に関する英語では、誰の持ち物・身体かを所有格で明示するのが自然です。

表現 使う場面
button one’s shirt 最も一般的な動作
button up one’s shirt 特定の服のボタンを留めるなら button one’s shirt
fasten a button 上から下まで留めるなら button up one’s shirt
do up the buttons ボタンという留め具に注目するなら fasten a button

しゅみすけ(大山俊輔)

服の動作は「上げる・下げる」を直訳するより、閉じるのか、開くのか、折るのかを考えると自然な英語を選べます。

表現ごとの違い

button one’s shirt:特定の服のボタンを留めるなら button one’s shirt

特定の服のボタンを留めるなら button one’s shirt。ゆっくりなら slowly、しっかりなら securely、完全に上までなら all the way を添えられます。会話では服の名前や動かす場所を具体的にすると伝わりやすくなります。

button up one’s shirt:上から下まで留めるなら button up one’s shirt

上から下まで留めるなら button up one’s shirt。ゆっくりなら slowly、しっかりなら securely、完全に上までなら all the way を添えられます。会話では服の名前や動かす場所を具体的にすると伝わりやすくなります。

fasten a button:ボタンという留め具に注目するなら fasten a button

ボタンという留め具に注目するなら fasten a button。ゆっくりなら slowly、しっかりなら securely、完全に上までなら all the way を添えられます。会話では服の名前や動かす場所を具体的にすると伝わりやすくなります。

「ボタンを留める」の英語表現の違いを示す図解

語順・目的語・前置詞

基本語順は「主語+動詞+所有格+服・留め具」です。方向は up、down、in、out、over、through などで補います。動作を頼む命令文では主語を省きますが、your shirt、your sleeves のような所有格は残します。

  • Please do it slowly.
    ゆっくり行ってください。
  • Move it all the way up.
    一番上まで動かしてください。
  • Leave it like that.
    その状態にしておいてください。

一回の動作なら過去形、今しているなら進行形、普段の着こなしなら現在形を使います。「〜したまま」は leave+目的語+補語、「〜になった」は come+補語を使うと言いやすくなります。

場面別の例文

英語 日本語訳
He buttoned his shirt. 彼はシャツのボタンを留めました。
Button up your coat. It’s cold. 寒いのでコートのボタンを留めてください。
She fastened the top button. 彼女は一番上のボタンを留めました。
I did up the buttons in a hurry. 急いでボタンを留めました。
You missed a button. ボタンを一つ掛け違えています。

家庭・身支度

  • He buttoned his shirt.
    彼はシャツのボタンを留めました。
  • Button up your coat. It’s cold.
    寒いのでコートのボタンを留めてください。
  • She fastened the top button.
    彼女は一番上のボタンを留めました。
  • I did up the buttons in a hurry.
    急いでボタンを留めました。
  • You missed a button.
    ボタンを一つ掛け違えています。

買い物・旅行

試着室では Could you show me how to do this?(やり方を見せてもらえますか)、故障時には It won’t move.(動きません)、サイズ確認には It feels too tight here.(ここがきつく感じます)のように基本英語で説明できます。

  • Could you help me with this?
    これを手伝ってもらえますか。
  • Is it supposed to look like this?
    このような見た目で合っていますか。
  • It came undone while I was walking.
    歩いている間に外れてしまいました。

動作と状態を区別する

「ボタンを留める」には、今まさに手を動かす意味と、すでにその状態で着ている意味があります。動作なら動詞を使い、状態なら be、wear、leave などと過去分詞・形容詞を組み合わせます。たとえば She did it. は動作、She wore it that way. は着こなしの状態です。

また、服装について相手へ指示するときは、命令形が強く聞こえることがあります。Could you …?You may want to …It might look neater if … を使うと柔らかく提案できます。

よくある間違い

日本語の「上げる」「下げる」「入れる」をそのまま raise、lower、put in に置き換えると、衣服の定番表現から外れることがあります。衣服では roll、button、zip、tuck のように、動かし方や仕上がりを含む専用動詞がよく使われます。

ただし専用動詞を忘れても、服の部分、動く方向、最終状態を基本動詞で説明すれば伝わります。one’s を実際の会話でそのまま読まないこと、単数・複数にも注意しましょう。

簡単な英語で言い換える「しゅみすけ式」

  • Close your shirt with the buttons.
    動く方向や場所を基本動詞で説明しています。
  • Put each button through the hole.
    結果としてどう見えるかを説明しています。
  • I want it to look like this.
    「このような見た目にしたいです」と完成形を示す言い換えです。

しゅみすけ(大山俊輔)

専用動詞が出ないときは、服のどの部分を、どの方向へ動かすかを二つの短い文で話しましょう。基本動詞だけでも十分伝わります。

会話例

A: Does this look right?
これで合っていますか。
B: Almost. Just adjust it a little.
ほぼ大丈夫です。少しだけ直してください。

A: I can’t do this.
これができません。
B: Let me help you.
手伝いますよ。

関連表現

do upの意味と使い方も確認すると、近い動作や句動詞との違いが分かります。反対の動作とセットで覚えると、日常会話で使いやすくなります。

留める場所・掛け違いを英語で伝える

具体的なボタンを示すときは、button the top button(一番上のボタンを留める)、fasten the middle button(中央のボタンを留める)のように言えます。服全体を閉じる動作なら button up your shirt が便利です。ボタン穴は buttonhole といい、put the button through the buttonhole と説明できます。

Please button the top button for the ceremony.
式典では一番上のボタンを留めてください。

I buttoned my shirt wrong.
シャツのボタンを掛け違えました。

You missed a button near the bottom.
下のほうのボタンを一つ留め忘れています。

「掛け違える」は難しい単語を探さなくても、The buttons don’t line up.(ボタンの位置が合っていません)や I started with the wrong button.(最初のボタンを間違えました)で伝えられます。ジャケットについては、フォーマルな指示なら Please fasten your jacket.、日常会話なら Button your jacket. が自然です。なお、機械や画面の「ボタンを押す」は press a button であり、服のボタンを留める button とは区別します。

動作の順序と仕上がりを確認する表現

シャツのボタンは順番を間違えると掛け違いが起きるため、英語でも開始位置を具体的に示すと便利です。Start with the bottom button.(一番下のボタンから始めて)、Work your way up.(順番に上へ留めていって)と二文に分ければ簡単に説明できます。

留め終わった状態は My shirt is fully buttoned.(シャツのボタンは全部留まっています)、一つだけ開いていれば One button is still undone. と表せます。子どもを手伝うなら Let me help you button your coat.、急かさず声をかけるなら Take your time with the buttons. が自然です。

ボタンが穴に入らない場合は This button won’t go through the buttonhole.、小さくて扱いにくい場合は These buttons are hard to fasten. と言えます。なお、button up は「口を閉ざす」という比喩で使われることもありますが、衣服が目的語なら通常は文字どおりの意味です。文脈が曖昧なら button up your shirt のように衣服名を明示しましょう。

まとめ

「ボタンを留める」の基本は button one’s shirt です。button up one’s shirt、fasten a button、do up the buttons は動かし方や状態が異なります。所有格、方向、動作と状態の違いを意識し、難しい動詞が出ないときは服の部分と完成形を基本英語で説明しましょう。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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