
crocodile tears は、「うその涙・見せかけの悲しみ・偽善的な同情」という意味の英語イディオムです。この記事では、最初に意味へ答えたうえで、直訳から意味が生まれる仕組み、ネイティブが感じるニュアンス、自然な語順、日常・仕事で使える例文、類似表現との違い、間違えやすいポイントまで詳しく解説します。
結論から言えば、ワニが獲物を食べながら涙を流すという古い言い伝えから、実際には悲しんでいないのに見せる涙や同情を表します。涙そのものより、感情の不誠実さが焦点です。
しゅみすけ(大山俊輔)
Contents
crocodile tearsの意味を例文で確認
crocodile tearsは、文の中で決まったまとまりとして使います。代表的な形はshed crocodile tears / cry crocodile tears / crocodile tears over+出来事です。語順ごと覚えると、冠詞や前置詞の迷いを減らせます。
- Don’t be fooled by his crocodile tears.
彼の見せかけの涙にだまされないでください。 - She shed crocodile tears after losing the vote.
彼女は投票に負けた後、うその涙を流しました。 - His apology sounded like crocodile tears.
彼の謝罪は見せかけの悲しみのように聞こえました。 - The villain cried crocodile tears for his victim.
悪役は被害者のために悲しむふりをしました。 - Those were crocodile tears, not real regret.
あれはうその涙で、本当の後悔ではありませんでした。 - He shed crocodile tears over a problem he had caused.
彼は自分が起こした問題について悲しむふりをしました。 - I couldn’t tell whether her tears were real or crocodile tears.
彼女の涙が本物か見せかけか分かりませんでした。 - The audience saw through the politician’s crocodile tears.
聴衆はその政治家の見せかけの涙を見抜きました。
上の例文に共通するのは、直訳の景色を説明するためではなく、話し手が状況をどう評価しているかを伝えている点です。日本語訳は場面に合わせて変わりますが、中心イメージは一つです。まずは短い例文を声に出し、主語や時制だけを入れ替えて練習してみましょう。
直訳から実際の意味へ
ワニが獲物を食べながら涙を流すという古い言い伝えから、実際には悲しんでいないのに見せる涙や同情を表します。涙そのものより、感情の不誠実さが焦点です。

イディオムは日本語だけを暗記すると、使える場面が分かりにくくなります。反対に、直訳の映像と実際の会話場面を結び付ければ、初めて見る例文でも意味を推測しやすくなります。crocodile tearsも、画像の左側にある直訳イメージから、右側の抽象的な意味へ橋をかけて理解するのがポイントです。
ネイティブが感じるニュアンス
相手の悲しみが本物ではないと批判する、かなり否定的な表現です。演技、同情を得る行動、自分が招いた結果を悲しむふりなどに使われます。
そのため、辞書に載る日本語訳だけを機械的に当てはめると、話し手の評価や感情が抜けることがあります。会話では「事実を説明しているのか」「相手を批判しているのか」「自分の困惑を打ち明けているのか」を確認し、文脈に合う日本語に置き換えましょう。
強さと丁寧さ
イディオムは短く印象的なぶん、直接的に聞こえることがあります。自分の状態を説明するときは使いやすい一方、相手の人柄や行動を評価するときは、関係性と場面を選ぶ必要があります。仕事では、まず客観的な事実を説明し、そのあと必要ならcrocodile tearsを補足として使うと誤解が少なくなります。
よく使う形・語順
shed crocodile tears / cry crocodile tears / crocodile tears over+出来事を基本形として覚えましょう。イディオムの中の語を似た単語に勝手に入れ替えたり、冠詞・複数形・前置詞を日本語の感覚で変更したりすると不自然になることがあります。
| 覚え方 | ポイント |
|---|---|
| 一まとまりで覚える | crocodile tearsを途中で分解せず、音のリズムごと覚える |
| 代表文を決める | Don’t be fooled by his crocodile tears. |
| 場面と結ぶ | 人・仕事・旅行など、自分が使いそうな場面へ置き換える |
| 簡単英語も準備 | 出てこないときは意味を直接説明する |
類似表現との違い
fake tearsは直接的な「うその涙」、pretend to be sadは簡単な説明、crocodile tearsは文化的な比喩を使い、偽善や自己都合までにおわせます。
似た表現を覚えるときは、日本語訳が同じかどうかだけでなく、「何が原因か」「どこに焦点があるか」「話し手がどの程度批判しているか」を比べましょう。完全な同義語は少なく、自然な選択は場面によって変わります。
使い分けの判断手順
- 誰や何について話しているかを確認する
- 一時的な状態か、長く続く特徴かを確認する
- 客観的な説明か、話し手の評価かを確認する
- crocodile tears特有の比喩が本当に必要か判断する
迷った場合は、まず簡単で直接的な英語を使うのが安全です。意味が通じたあとでイディオムを言い直せば、会話を止めずに表現の幅を広げられます。
日本人が間違えやすいポイント
通常はtearsと複数形です。本当に悲しんでいる人へ安易に使うと非常に失礼です。事実を確認できない場面では、強く断定せずHer tears didn’t seem sincere.のように言えます。
また、イディオムは日本語訳だけを見て作文すると、主語や目的語の位置を誤りやすくなります。単語帳のように「英語=日本語」だけで覚えず、少なくとも一つの完成文を保存しておきましょう。発音するときも一語ずつ切らず、意味のまとまりとして続けて読むと自然です。
日常会話・仕事で自分の文を作る
まず、記事内の代表例文から主語だけを変えます。次に、過去形・現在形・未来の予定へ時制を変えます。最後に、場所や理由を一つ加えます。この3段階なら、難しい文法を増やさなくても自分に近い例文を作れます。
たとえば、Don’t be fooled by his crocodile tears.を基準に、登場人物、場所、原因を自分の経験へ置き換えてみてください。短い文を確実に使えるようにしてから、becauseやwhenを使って情報を一つ追加すると、会話が自然に広がります。
短い会話
A: What happened?
何があったの?
B: She shed crocodile tears after losing the vote.
彼女は投票に負けた後、うその涙を流しました。
A: I see. Thanks for explaining.
なるほど。説明してくれてありがとう。
出てこないときの「しゅみすけ式」簡単英語
crocodile tearsがすぐに出てこなくても、次のように意味を直接説明すれば十分に通じます。
- She only pretended to be sad.
- His tears were not real.
- He did not really feel sorry.
イディオムを忘れたこと自体は会話の失敗ではありません。簡単な主語+動詞で核心を伝えられれば、相手は状況を理解できます。難しい表現は「短く言える便利な選択肢」と考え、言えないときの予備ルートも一緒に持っておきましょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
よくある質問
crocodile tearsは日常会話で使えますか?
使えます。ただし、地域差や口語らしさ、相手への評価の強さがあります。映画や会話で耳にしたときに理解できるようにしつつ、自分で使うときは、まずこの記事の代表的な語順と場面から始めるのがおすすめです。
フォーマルな仕事でも使えますか?
同僚との会話や説明では使えますが、契約書、公式報告、重大な謝罪などでは、意味を直接表す具体的な語を選ぶほうが明確です。イディオムは印象を伝え、簡単な説明文は事実を伝える、と役割を分けましょう。
覚える一文を一つ選ぶなら?
Don’t be fooled by his crocodile tears.がおすすめです。表現の自然な位置が分かり、主語や名詞を替えるだけで別の場面にも応用できます。
まとめ
crocodile tearsは「うその涙・見せかけの悲しみ・偽善的な同情」を表すイディオムです。直訳のイメージ、よく使う語順、話し手の評価をセットで理解すると、単なる丸暗記ではなく、場面に合わせて使い分けられます。
最初は代表文を一つ声に出し、次に自分の経験へ置き換えましょう。出てこなければ、しゅみすけ式の簡単英語で核心を直接伝えれば大丈夫です。ほかの表現は英熟語・定型表現の親記事と、英熟語一覧A〜Zから確認できます。










