
英語のスラングとは、友人同士の会話やSNS、動画、映画などで使われる、とてもカジュアルな言葉や意味のことです。たとえば GOAT は動物の「ヤギ」だけでなく「史上最高」、fire は「火」だけでなく「最高・すごくいい」、Hit me up. は「殴って」ではなく「連絡して」という意味で使われます。
ただし、スラングは「ネイティブらしく見える魔法の単語」ではありません。世代、地域、場面、相手との距離によって、自然にも失礼にも古臭くも聞こえます。初心者は、見つけた表現をすぐ使うより、まず聞いたときに分かること、そして普通の英語へ言い換えられることを目標にすると安全です。
しゅみすけ(大山俊輔)
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英語のスラングとは?
スラング(slang)は、特定の世代・仲間・地域・文化の中で生まれ、くだけた場面で使われる語や意味です。一般的な辞書に載っている単語でも、通常とは異なる意味で使われればスラングになることがあります。
たとえば sick の基本的な意味は「病気の」ですが、カジュアルな会話では That was sick! のように「すごかった」「最高だった」という肯定的な意味になることがあります。ただし、いつでも肯定的になるわけではありません。前後の文脈と声の調子が必要です。
スラング・イディオム・句動詞・略語の違い
| 種類 | 特徴 | 例 |
|---|---|---|
| スラング | 特定の集団やくだけた場面で使われる語・意味 | GOAT、fire、sick、crush |
| イディオム | 単語を直訳しただけでは全体の意味を取りにくい慣用表現 | a piece of cake |
| 句動詞 | 動詞と副詞・前置詞が結びついた表現 | give up、find out |
| 略語 | 語句を短くした表記や呼び方 | BTW、IDK、ASAP |
| 口語短縮 | 会話で音が縮まった形 | gonna、wanna、gotta |
これらは重なることがあります。たとえば hit someone up は文法上は句動詞として見られますが、「連絡する」というカジュアルな意味と使われ方からスラングとして紹介されることもあります。分類を一つに決めるより、意味・語順・場面・失礼度を理解することが大切です。より広い分類は英熟語・句動詞・イディオム・コロケーションの違いでも解説しています。
まず知っておきたい英語スラング一覧
| 表現 | 主な意味 | 普通の英語 | 主な場面 |
|---|---|---|---|
| GOAT | 史上最高 | the greatest of all time | SNS・スポーツ・音楽 |
| fire | 最高、すごくいい | excellent / amazing | SNS・会話 |
| lit | 盛り上がっている、最高 | exciting / great | パーティー・SNS |
| sick | すごい、かっこいい | amazing / impressive | 会話・スポーツ |
| slay | 見事にやる、最高に決まる | do extremely well | SNS・ファッション |
| vibe | 雰囲気、感じ | feeling / atmosphere | 会話・SNS |
| low-key | 控えめに、実は | somewhat / secretly | 会話・SNS |
| crush | 好きな人、片思いの相手 | someone I like | 恋愛・会話 |
| bestie | 親友 | best friend | 友人同士・SNS |
| bro | 兄弟、親しい男性への呼びかけ | friend / buddy | くだけた会話 |
| ghost | 突然連絡を絶つ | stop replying without explanation | 恋愛・SNS |
| beef | 対立、もめ事 | conflict / argument | SNS・音楽 |
| cooked | もう駄目、詰んだ | in serious trouble | 若者言葉・SNS |
| pop off | 大活躍する、勢いよく言う | do amazingly well / speak forcefully | SNS・会話 |
| hit me up | 連絡して | contact me | 友人同士 |
この一覧は「全部使うべき表現」ではありません。GOATやvibeのように比較的広く理解されるものもあれば、cookedのように世代や流行の影響が強いものもあります。
SNS・ネットで使う英語スラングと略語
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SNS・チャット特有の略語、リアクション、恋愛表現、書き方の温度差は、SNS・ネットで使う英語スラング一覧で詳しく解説しています。
SNSでは入力の速さや文字数を優先するため、語句の頭文字を使った略語がよく登場します。
- FR:for real「本当に・マジで」
- RN:right now「今すぐ・今この瞬間」
- BTW:by the way「ところで」
- IDK:I don’t know「分からない」
- TBH:to be honest「正直に言うと」
- NGL:not gonna lie「正直に言うと」
- IMO:in my opinion「私の意見では」
- POV:point of view「視点・〜という状況」
略語には、SNS中心のものと仕事でも使われるものがあります。SNS・チャットで使う英語略語一覧では、LOL・OMG・BTW・IDKなどをまとめています。仕事のメールでは相手との関係を確認し、正式な表現を選ぶほうが安全です。
「最高・すごい・かっこいい」の英語スラング
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GOAT・fire・lit・sick・slayなどを褒める対象別に選びたい方は、「最高・すごい・かっこいい」の英語スラング一覧で詳しく解説しています。
日本語の「最高」「やばい」「神」は、英語でも一語に固定できません。何を褒めるかによって表現が変わります。
- That song is fire.
その曲、最高です。 - She absolutely slayed that presentation.
彼女はそのプレゼンを見事にやり切りました。 - That trick was sick!
その技、すごかった! - She’s the GOAT.
彼女は史上最高です。 - The party was lit.
パーティーはすごく盛り上がっていました。
great、amazing、excellent、impressive は、流行や世代を問わず使いやすい安全な言い換えです。どれを使うか迷ったら、まず普通の形容詞へ戻しましょう。
恋愛・友達関係で使われる英語スラング
恋愛・友情・感謝の表現をまとめて探す方は、恋愛・友達・感謝に使う英語スラング一覧をご覧ください。crush、bae、bestie、ghostなどを例文つきで解説しています。
- I have a crush on him.
彼のことが好きです。 - She’s my bestie.
彼女は私の親友です。 - He ghosted me.
彼は突然返信をしなくなりました。 - They have good chemistry.
二人は相性がいいです。 - We’re just hanging out.
私たちはただ一緒に過ごしているだけです。
恋愛スラングは、関係性を軽く表したり、冗談を含んだりすることがあります。相手との関係を正確に説明したいときは、someone I like、my close friend、We’re dating. のような普通の表現が確実です。

英語スラングを使うときの5つの注意点
- 意味だけでなく失礼度を確認する:日本語訳が同じでも、強さや下品さが異なります。
- 誰が使っているかを見る:若者、特定地域、音楽文化など、使用者が限られる場合があります。
- SNSと対面会話を分ける:画面では自然でも、声に出すと不自然な略語があります。
- 職場や初対面では控える:カジュアルさが親しみではなく軽さとして伝わることがあります。
- 古さを確認する:スラングは意味や流行が変化します。古い映画で見た言葉が現在も同じとは限りません。
しゅみすけ(大山俊輔)
出てこない時のしゅみすけ式
スラングを思い出せなくても、伝えたい中心の意味を簡単な英語へ戻せば会話は続きます。
| 思い出せないスラング | 簡単で安全な言い換え |
|---|---|
| That’s fire. | That’s really good. |
| She’s the GOAT. | She’s the best. |
| I’m low-key nervous. | I’m a little nervous. |
| He ghosted me. | He suddenly stopped replying. |
| Hit me up. | Contact me. / Send me a message. |
| I’m cooked. | I’m in serious trouble. |
| We have beef. | We have a problem with each other. |
スラングは近道ではなく「選択肢」です。まず普通の英語で言える状態を作り、その上で相手や場面に合うカジュアル表現を選びましょう。
英語スラングの覚え方
- 日本語訳ではなく場面で覚える:誰が誰に、どんな気持ちで言ったかを記録します。
- 普通の言い換えとセットにする:fire=great、ghost=stop replyingのように戻れる形を作ります。
- 受信用と発信用を分ける:意味を理解したい語と、自分が実際に使う語を分けます。
- 一文だけでなく前後を聞く:文脈とイントネーションで肯定・皮肉・悪口を判断します。
- 定期的に現在の用法を確認する:スラングは一般語より変化が速いためです。
よくある質問
スラングを使うとネイティブらしく聞こえますか?
場面に合えば自然ですが、無理に使うと年齢・関係性・口調がかみ合わず不自然になります。普通の英語を自然に使えることのほうが重要です。
仕事で英語スラングを使っても大丈夫ですか?
親しい同僚とのチャットでは使われることがありますが、顧客、上司、初対面の相手、正式な文書では避けるのが安全です。ASAPのように仕事でも定着した略語と、若者中心のスラングは分けて考えましょう。
悪口や下品なスラングも覚えるべきですか?
自分から使う必要はありません。ただし、相手の意図や作品の内容を理解するために「聞いて分かる」知識は役立ちます。意味だけでなく強さと差別性を必ず確認してください。
イディオムとスラングのどちらを先に覚えるべきですか?
日常会話で長く使われる基本表現を先に学び、スラングは自分が実際に触れる場面から少しずつ加えるのがおすすめです。英語イディオム一覧や英熟語一覧もあわせて活用してください。
まとめ
英語スラングは、日常会話、SNS、恋愛、音楽、スポーツなどで生まれるカジュアルな言葉です。GOAT、fire、vibe、crush、ghostなどは、辞書の基本義だけでは意味を取りにくい場合があります。
覚えるときは、意味だけでなく、誰が使うか、どこで使うか、失礼ではないか、普通の英語へどう戻すかまで確認しましょう。最初は「聞いて分かる」を目標にして、実際に使う表現は自分の年代・場面・人間関係に合うものだけを選ぶのが自然です。










