「不誠実」は英語で?dishonest・insincere・untrustworthyの違いと使い分け

「不誠実」は英語で?dishonest・insincere・untrustworthyの使い分け

「不誠実」は英語で、まず dishonest が有力です。ただし日本語の不誠実には、性格、態度、発言、仕事での評価など複数の場面があります。英語では dishonest・insincere・untrustworthy を、何がそう見えるのかによって選びます。この記事では、初心者でも自分のことや身近な人について言えるように、意味の違い、自然な語順、例文、簡単な言い換えを整理します。

「不誠実」の英語を先に整理

表現 中心のニュアンス
dishonest うそ・隠し事・ごまかしがある
insincere 言葉や謝罪に本心が感じられない
untrustworthy 行動や約束の面で信頼できない

いずれも否定的ですが、何が不誠実なのかを分けると必要以上に強く責めずに済みます。

しゅみすけ(大山俊輔)

日本語を一語ずつ置き換えるより、「何が、どんな意味で不誠実なのか」を一度考えると、英語を選びやすくなります。

dishonest の意味と使い方

dishonest は今回の日本語に最も広く対応する中心表現です。人の性格を述べるなら be dishonest、一時的な印象なら seem dishonest、具体的な行動を評価するときは It was dishonest of 人 to do のような形が使えます。ただし、人そのものにラベルを貼るより、発言や行動を具体的に示したほうが柔らかく正確です。

It was dishonest of him to hide the fee.
料金を隠した彼の行為は不誠実でした。

Her apology sounded insincere.
彼女の謝罪は心がこもっていないように聞こえました。

I don’t think this seller is trustworthy.
この販売者は信頼できるとは思いません。

性格として述べる現在形は「ふだんそういう人だ」という響きになります。一度の出来事なら、過去形や seem、sound、come across as を使って印象として述べると自然です。

似た英語のニュアンスを場面別に使い分ける

人柄・性格について話す

人柄を説明するときは She is dishonest. のように be動詞の後ろに置けます。しかし評価語は強く聞こえることがあります。まだよく知らない相手なら She seems dishonest.(彼女は不誠実ように見えます)とすると、観察に基づく印象だと示せます。

発言・態度について話す

発言に注目するときは an dishonest answer のように名詞の前に置きます。態度や話し方なら副詞形を無理に使うより、He spoke in a … way. や具体的な動詞を選ぶほうが自然な場合もあります。英語では「人がどういう人か」と「今回の行動がどうだったか」を分けて表せます。

仕事・学校で評価する

職場や学校では、抽象的な性格判断だけでなく根拠を添えます。She is dishonest because she … のように because 以下で行動を説明すると、誤解が減ります。レビューやフィードバックでは、強い否定語を避け、I felt that …It seemed … で自分の受け止め方として伝える方法もあります。

「不誠実」は英語で?dishonest・insincere・untrustworthyの違いを示すイラスト

ポジティブ・ネガティブと人・物・状況の違い

いずれも否定的ですが、何が不誠実なのかを分けると必要以上に強く責めずに済みます。 人に使う表現でも、物や計画にそのまま使えるとは限りません。英語では形容詞ごとに自然な主語が違います。辞書の日本語訳だけで決めず、a person / an answer / a plan / a situation のどれを説明しているか確認しましょう。

  • 人:性格やふだんの態度を表す
  • 発言・行動:その場で見えた特徴を表す
  • 物・計画:その語が物にも使える場合だけ用いる
  • 状況:人の感情ではなく、状況が与える印象を説明する

形容詞・副詞・名詞・動詞をどう使う?

最も使いやすいのは形容詞です。基本語順は 主語 + be動詞 + 形容詞。名詞の前なら 形容詞 + 名詞 です。副詞は動作の仕方を説明しますが、すべての形容詞に日常的な副詞形があるわけではありません。名詞形は性質そのものを論じるため、会話ではやや抽象的です。

  • She is …:その人の特徴
  • She seems …:こちらから見た印象
  • It was … of her to …:特定の行動への評価
  • She spoke …:話し方・行動の仕方

前置詞が必要な語はセットで覚えます。たとえば be honest with 人 / be curious about 物 / be suspicious of 人・物 / be skeptical about 物 のように、表現によって後ろが変わります。

日本人が間違えやすいポイント

be動詞を落とさない

形容詞を述語にするときは、原則として be動詞が必要です。I dishonest. ではなく I’m dishonest. の形を確認しましょう。

人を断定しすぎない

He is … は性格全体への評価に聞こえます。一度の印象なら He seemed … today.、行動なら What he did was … のように範囲を限定できます。

日本語訳が同じ語を並べない

似た語を and で重ねれば詳しくなるとは限りません。中心となる一語を選び、必要なら理由や具体例を短い文で足すほうが伝わります。

しゅみすけ(大山俊輔)

難しい単語が出てこないときは、評価語を探し続けなくても大丈夫です。見たこと・感じたことを短い文で説明すれば、むしろ具体的に伝わります。

しゅみすけ式:簡単な英語で言い換える

He didn’t tell me the whole truth.
彼は私にすべてを正直に話しませんでした。

この言い方なら、難しい形容詞を思い出せなくても意味の中心を伝えられます。会話では「結論の短い文+理由の短い文」に分けるのも効果的です。たとえば I think so because …That’s how I felt. を足せます。

会話で使える追加例文

I may seem dishonest at first, but I open up once I get comfortable.
最初は不誠実ように見えるかもしれませんが、慣れると打ち解けます。

What made you feel that way?
何がそう感じさせたのですか。

I don’t want to label anyone, but that was my first impression.
誰かを決めつけたくはありませんが、それが第一印象でした。

Could you give me a specific example?
具体的な例を挙げてもらえますか。

「不誠実」を柔らかく伝える会話のコツ

評価をそのまま相手に向けると、英語でも強く聞こえることがあります。まず観察できる事実を述べ、そのあとに自分の印象を添えると自然です。たとえば I noticed that …(〜ということに気づきました)、It seemed to me that …(私には〜のように思えました)、I may be wrong, but …(違っているかもしれませんが)のように始められます。

褒め言葉として使う場合は、形容詞だけで終わらず I appreciate that.(その点をありがたく思います)や That makes it easy to work with you.(そのおかげで一緒に仕事をしやすいです)を足すと、何を評価しているかが伝わります。否定的な評価なら、人格ではなく今回の行動に範囲を絞りましょう。

よく使う組み合わせと語順

dishonest about 物事、dishonest with 人 のように、形容詞と前置詞をひとかたまりで覚えると文を作りやすくなります。人を dishonest と断定する前に、The information was misleading. のように問題のある情報や行動を主語にすると、冷静な伝え方になります。

I found the response dishonest.
その対応は不誠実と感じました。

She came across as insincere in the meeting.
会議では彼女は不誠実ような印象でした。

That doesn’t necessarily mean he is untrustworthy.
だからといって、必ずしも彼が不誠実という意味ではありません。

「不誠実」についてのよくある質問

一番無難な英語はどれですか?

最初の候補は dishonest です。ただし、人柄・発言・計画など主語によって自然な語が変わります。迷ったら形容詞一語で決めつけず、何を見てそう感じたかを短い文で説明してください。

自分の性格として言っても大丈夫ですか?

大丈夫です。ただし I’m dishonest. は恒常的な性格に聞こえます。場面を限定するなら I tend to be dishonest when …(〜のときは不誠実傾向があります)や I can be dishonest sometimes.(ときどき不誠実ことがあります)が自然です。

反対の印象を添えるには?

butalthough を使い、He may seem dishonest, but … のようにつなげます。第一印象と実際の人柄が違うことを説明でき、人物を単純な一語で決めつけずに済みます。

まとめ

「不誠実」は、まず dishonest を軸にしながら、insincere・untrustworthy を場面に応じて選びます。性格を断定するのか、その場の態度や印象を述べるのかを分けることが大切です。迷ったら、He didn’t tell me the whole truth. のような簡単な英語で具体的に説明しましょう。

性格を表す語をまとめて確認したい方は、性格を表す英語表現の親記事も参考にしてください。気持ちや状態を言葉にしたい方は、英語で気持ちを伝える表現へ進めます。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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