
「判断に迷う」を英語にしようとして、一つの単語に置き換えようとしていませんか。日本語の「判断に迷う」は、選択肢や情報を前にして、どう決めるべきか確信が持てないという意味で使われます。そのため、場面によって自然な英語が変わります。
先に結論です。広く使えるのは I’m not sure how to decide、二択の間で揺れるなら I’m torn between A and B、決断に苦労するなら have trouble deciding です。
この記事では、3つの中心表現を比べながら、目的語・前置詞・語順、日常会話と仕事での響き、よくある間違いまで整理します。最後には、難しい表現が出てこないときに中学英語で伝える「しゅみすけ式」の言い換えも紹介します。
Contents
「判断に迷う」の英語を先に比較
| 英語表現 | 中心の意味 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| not be sure how to decide | どう判断すべきか分からない | 日常でも仕事でも使える、中立的で柔らかな言い方です。 |
| be torn between A and B | AとBの間で迷う | 魅力や理由のある二択で気持ちが揺れているニュアンスです。 |
| have trouble deciding | なかなか決められない | 決断という行為に苦労している状態を表します。 |
どれも日本語では「判断に迷う」と訳せることがありますが、置き換え可能とは限りません。主語が人なのか、考え・会議・数値などなのか、そして何を問題にしているのかで選択が決まります。
しゅみすけ(大山俊輔)
場面別に見る3つの主要表現
1.not be sure how to decide:どう判断すべきか分からない
日常でも仕事でも使える、中立的で柔らかな言い方です。
I’m not sure how to decide which plan is safer.
どちらの案がより安全か、判断に迷っています。
最も基本的な候補として覚えておくと便利です。ただし、日本語の一語だけで選ばず、話し手が「状態」「判断の過程」「結果」のどれを伝えたいのかを確認しましょう。
2.be torn between A and B:AとBの間で迷う
魅力や理由のある二択で気持ちが揺れているニュアンスです。
I’m torn between taking the job and staying here.
その仕事を受けるか、ここに残るかで迷っています。
この表現は、最初の候補よりも意味の焦点がはっきりしています。目的語や前置詞まで一まとまりで覚えると、会話でも語順に迷いません。
3.have trouble deciding:なかなか決められない
決断という行為に苦労している状態を表します。
We had trouble deciding whether to postpone the event.
イベントを延期するかどうか、判断に迷いました。
前の二つとは視点が異なります。特に、相手への響きや会話の目的に合わせて選ぶと、日本語の直訳より自然で伝わりやすくなります。

日常会話と仕事ではどう変わる?
日常会話では、短く具体的に言う
日常の会話では、抽象的な名詞を重ねるより、誰が何を考え、何が足りず、次にどうしたいのかを短く伝える方が自然です。相手を評価する表現は強く響くことがあるため、I think や maybe を添えたり、人ではなく行動や状況を主語にしたりすると柔らかくなります。
I can’t choose yet.
まだ選べません。
I need more time to think.
もう少し考える時間が必要です。
仕事では、判断の根拠と次の行動を添える
仕事の場面では「判断に迷う」という評価だけを伝えると、批判や感想だけに聞こえる場合があります。理由を because 節で示し、We need to ~ や Let’s ~ で次の行動につなげると建設的です。
I’m torn between taking the job and staying here.
その仕事を受けるか、ここに残るかで迷っています。
Both choices have good and bad points.
どちらの選択肢にも良い点と悪い点があります。
文法:自動詞・他動詞、目的語、前置詞
decide の後ろは decide on + 名詞、decide whether to + 動詞、decide which/what + 名詞などが使えます。be torn は通常 between とセットです。
英語では、動詞だけでなく、その後ろに直接目的語を置くのか、前置詞が必要なのかまでが表現の一部です。辞書で日本語訳が同じでも、語順が違えば不自然になります。まず短い基本形を一つ作り、そこへ対象や理由を加えていきましょう。
- 目的語を取る形:「何を」を動詞の直後に置く
- 前置詞を使う形:about、on、between、to などを表現ごとに確認する
- that節を使う形:判断や予測の内容を一文で続ける
フォーマル度と感情の強さ
同じ内容でも、表現によって相手への響きは変わります。客観的な資料では、状態や分析を主語にすると落ち着いた印象になります。会話では I think、It seems、may などを使うと、断定を避けられます。一方、問題点を明確にする必要がある場面では、曖昧にしすぎず、根拠とともに述べることが大切です。
たとえば「判断に迷っています」だけで止めず、「安全性のデータを確認してから決めたいです」のように、迷う理由と次の行動を添えると仕事では伝わりやすくなります。英語表現の正しさだけでなく、判断に必要な条件も明確にしましょう。
日本人が間違えやすいポイント
I am迷っているを I am迷いing の発想で hesitate にすると、「行動をためらう」へ意味が寄ることがあります。選択そのものに迷うなら not sure や be torn が明確です。
また、日本語では主語を省けますが、英語では「誰がそう考えているか」「何がその状態なのか」を示す必要があります。発言前に、人・案・会議・予測のどれを主語にするか決めると、英文を組み立てやすくなります。
しゅみすけ(大山俊輔)
しゅみすけ式:難しい英語が出ないときの言い換え
専用の単語が思い出せなくても、会話を止める必要はありません。「何が起きたか」「何が足りないか」「次に何をするか」の三つに分ければ、基本動詞と短い文で「判断に迷う」を十分に伝えられます。
- I can’t choose yet.
まだ選べません。 - I need more time to think.
もう少し考える時間が必要です。 - Both choices have good and bad points.
どちらの選択肢にも良い点と悪い点があります。
一文で完璧に訳そうとせず、二文に分けるのも有効です。たとえば、最初の文で状況を説明し、次の文で判断や提案を言います。make、have、do、get、go、come、put、take のような基本動詞に、具体的な名詞を組み合わせるだけでも会話は成立します。
自然な例文で使い方を確認
I’m not sure how to decide which plan is safer.
どちらの案がより安全か、判断に迷っています。
I’m torn between taking the job and staying here.
その仕事を受けるか、ここに残るかで迷っています。
We had trouble deciding whether to postpone the event.
イベントを延期するかどうか、判断に迷いました。
I can’t choose yet.
まだ選べません。
I need more time to think.
もう少し考える時間が必要です。
Both choices have good and bad points.
どちらの選択肢にも良い点と悪い点があります。
類似表現との違いを整理するコツ
類似表現を比べるときは、日本語訳ではなく英語が切り取る場面を見ます。第一に、状態を述べるのか行動を述べるのか。第二に、客観的な分析なのか話し手の感想なのか。第三に、日常の軽い会話なのか、仕事で根拠を示す説明なのか。この三点で整理すると、表現の境界が見えてきます。
さらに、動詞なら目的語と前置詞を含む短い型、形容詞なら be動詞と一緒の型で覚えましょう。単語帳の日本語訳だけよりも、短い例文を声に出す方が実際の会話につながります。
まとめ
「判断に迷う」は一語で固定せず、場面を分解して選びます。広く使えるのは I’m not sure how to decide、二択の間で揺れるなら I’m torn between A and B、決断に苦労するなら have trouble deciding です。
迷ったときは、難しい語を探し続けず、何が起きたかを基本動詞で具体的に説明してください。より多くの考える・理解する・判断する表現は、「考える・理解する・判断する」の英語表現一覧で整理しています。頭の中をうまく整理できない場面は、「考えがまとまらない」の英語表現も参考になります。










